ナチス収容所跡の「働けば自由になる」の掲示、鉄扉ごと盗難
2014年11月03日 14:02 発信地:ベルリン/ドイツ
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×ドイツ南部ダッハウ(Dachau)のナチス・ドイツ(Nazi)の強制収容所跡で、「働けば自由になる(Arbeit macht Frei)」のスローガンが掲げられた入り口の鉄門の扉(下)と、扉が盗まれた後の鉄門(上、2014年11月2日撮影)。(c)AFP/DPA/ANDREAS GEBERT
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【11月3日 AFP】ドイツ南部ダッハウ(Dachau)にあるナチス・ドイツ(Nazi)の強制収容所跡で、入り口の鉄門から悪名高いスローガン「働けば自由になる(Arbeit macht Frei)」が掲示された鉄製の扉が盗まれる事件があった。地元警察が2日、発表した。
盗まれた扉の大きさは縦2メートル、横1メートル。夜間に盗まれたとみられる。
現場には監視カメラは設置されていないものの警備員が常駐していることから、警察では警備員が収容所跡を巡回している最中を見計らった犯行とみて、目撃情報を募っている。
ミュンヘン(Munich)から数キロの距離にあるダッハウ強制収容所は1933年、アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)がドイツ首相に就任して2か月もたたないうちに開設された。当初は政治犯の収容施設として作られたが、第2次世界大戦が始まるとユダヤ人の絶滅収容所となり、1945年4月29日に米軍によって解放されるまでに4万1000人を超えるユダヤ人が殺害された。現在は年間80万人が同地を訪れる。
ナチスの「働けば自由になる」の表示板をめぐっては2009年、ポーランドのアウシュビッツ・ビルケナウ(Auschwitz-Birkenau)強制収容所跡でも、入り口に掲げられた金属製の看板が盗難に遭っている。犯行の首謀者はスウェーデン人のネオナチの男で、禁錮2年6月の刑が言い渡された。看板は3つに切断された状態で発見・回収され、2011年に修復された。(c)AFP
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