【動画】乾電池で動く電車が廃線の旧小坂鉄道を走る=金山純子撮影
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 総合電機メーカーのパナソニック(本社・大阪府)は2日、秋田県大館市の旧小坂鉄道で、単1形乾電池で電車を走らせる「エボルタ電池鉄道 廃線1日復活チャレンジ」に挑み、目標の約8・5キロを走破した。

 車両は、パナ社と県立大が共同開発した特殊段ボール製のオリジナルで、定員(10人)を含んだ総重量は約1トン。乾電池エボルタ99本を動力源に、午後0時45分、旧雪沢温泉駅付近を出発した。旧御成町踏切付近のゴールまでの間、4カ所の停車地点が設けられ、地元小学校の児童たちが5人ほどのグループに分かれ、交代で乗り込んだ。

 電車は、紅葉や田園風景の中を時速6キロでのんびりと進み、乗り込んだ児童たちは、沿線で写真を撮る人たちに手を振って笑顔を見せた。ゴールしたのは約2時間後。「おかえりなさい小坂鉄道」の看板が出迎え、集まった住民たちが成功を拍手で祝った。