肝臓がん・胆管がん治療について
肝臓がんの概要
■肝細胞がんの発症原因の大部分はB型・C型肝炎ウイルス
国内の肝臓がん死亡者は年間約3万人といわれ、がん死因の第4位です。肝臓がんは転移しやすく、肝臓以外の臓器で発生したがんが転移した「転移性肝臓がん」と、肝臓自体ががん化した「原発性肝臓がん」に分けられます。
「原発性肝臓がん」では、約9割を占める「肝細胞がん」と、肝臓内の胆管細胞からできる「胆管がん」があります。肝細胞がんの発症原因のほとんどはB型、C型の肝炎ウイルスに由来します。
プルミエールクリニックの肝臓がん治療
■ウイルス性肝細胞がんには
-活性化リンパ球治療と分子標的樹状細胞治療
ウイルス性肝細胞がんの場合は、ウイルスが活動する限りは何度でも新しいがんが発生してきます。治療はウイルスも叩く「活性化リンパ球治療」で全身治療を行い、局所治療に「分子標的樹状細胞治療」と温熱治療を組み合わせます。
■難治性胆管がんには
-ニュースパークシャワーリンパ球治療
抗がん剤を使用する場合は「ニュースパークシャワーリンパ球治療」を、抗がん剤が効きにくい場合は「分子標的樹状細胞治療」を行います。リンパ球の培養期間は約2週間、樹状細胞の培養期間は約1~2週間です。
最新治療法情報 肝臓がん・胆管がんのここに着目!
■がんの進行を早めるECM対策には、ニュースパークシャワーリンパ球治療
肝臓がん・胆管がんの進行を早める原因の一つに、ECM(細胞外マトリックス)が関係します。本来、ECMは正常な状態では、細胞の増殖や運動機能などを制御する細胞です。ところが、がんになると、ECMはがん間質(がんを支援する細胞の複合体)として活動するようになり、がん細胞の転移や浸潤をサポートします。
肝臓や胆管は、とくに栄養価の高い臓器なので、がんの増殖スピードが比較的早いのです。
したがって、肝臓・胆管がん治療では、ECMを破壊することが治療のポイントとなります。当院は、「パーフォイン」や「グランザイムB」といった抗がん酵素や、免疫の活性化を促す「ニュースパークシャワーリンパ球治療」を行って、悪化したECMの機能を低下させ、破壊していきます。
「ニュースパークシャワーリンパ球治療」は、活性酸素を取り除き、悪性の炎症細胞を正常化させる観点からも有効です。そして悪玉ECM破壊後に、「分子標的樹状細胞治療」を行います。丸裸になった肝臓がん細胞や胆管がん細胞に樹状細胞を接着させて、キラー細胞を引き寄せてがんを攻撃します。
一方、本来ECMは正常な細胞なので、その機能を元に戻してがんを支援しないようにすることも大切です。そのためには「超高濃度ビタミンC点滴」も補助的治療として効果的です。