活性化樹状細胞療法

活性化樹状細胞療法について

がんをしっかり捕えてリンパ球にエネルギーを供給する最新の局所療法

全身の血管を巡りながらがんを倒す活性化リンパ球療法に対し、活性化樹状細胞療法は、皮下組織のネットワークを通じてがんを封じ込める特殊な局所治療法です。

難治性がん、多発転移、広範囲に転移している方
腹膜播種、スキルス性胃がん、食道がん、膵臓がん、大腸がん、乳がん、子宮がん、卵巣がん
前立腺がん、肉腫
肺がんの多発転移、肝臓がんの多発転移
  • 局所療法で比較的早い効果を発揮
  • 通常1~4週毎

活性化樹状細胞療法とは

生きたがんワクチンとして注目され、がん治療の可能性を大きく広げる最新の治療法で、樹状細胞が活性化するとNK細胞やキラーT細胞を刺激して、リンパ球にエネルギーを供給しながら抗がん力を高めていきます。血液や病理標本から患者さまに適合するワクチンを数種選び、その情報を樹状細胞に埋め込んで培養します。活性化された樹状細胞は、がんの付近の皮下組織に麻酔をかけて注入します。

活性化樹状細胞療法

生きたがんワクチンとして注目される活性化樹状細胞療法は、活性化リンパ球療法と合わせて行うことで、効率よく抗がん力を高めていきます。

活性化リンパ球と活性化樹状細胞の3層攻撃でがんを倒す

活性化リンパ球と活性化樹状細胞の3層攻撃でがんを倒す

樹状細胞の働き

名前の通り樹木の枝のような表面を持つ免疫細胞です。樹状のセンサーで体内のがん細胞を捕獲し、その特徴をリンパ球に覚え込ませ、キラー細胞に指令を送ってがん細胞を攻撃します。樹状細胞には、がんワクチンを抗原として選定する情報力や、IL-12(インターロイキン)という高い抗がん作用のある免疫物質を作る特性があります。

樹状細胞の働き

当院の活性化樹状細胞療法は、従来型の樹状細胞療法に比べ、より強い抗がん力を発揮し免疫力を回復させ、がん細胞をより早く確実に認識できるように、培養の最終過程または体内に戻す時に、パルス波などで再活性化を行っております。膵臓がん、スキルス性胃がん、食道がん、大腸がん、乳がん、子宮がん、卵巣がん、前立腺がん、肉腫、肺がん・肝臓がんの多発転移、胸膜播種、腹膜播種など、多数の難治性・多発転移性がんの方から多くの需要があります。

樹状細胞培養の流れ

樹状細胞培養の流れ

がんワクチン樹状細胞療法

樹状細胞の培養中に、抗原となるがんワクチンを取り込ませ、それを体内に戻すことでがんへの攻撃能力を高めるのががんワクチン樹状細胞療法です。がん細胞を捕獲してキラーリンパ球にその特徴を認識させ、集中的に攻撃する樹状細胞の働きを活発にしてIL-12の生産を増やします。

採血 1回 約22mL~66mL 樹状細胞採取
樹状細胞培養期間 約1~2週間 (治療内容の目的によって培養法や培養日数が異なります)
活性化樹状細胞投与法 局所投与
公開日時:2011年7月9日 | HOME,がんの最新治療 |