「餃子の王将」が中国撤退決定、中国ネットは「中国では寿司だろ」「中国で餃子を売るなんて…」

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シンガポールメディア・聯合早報は1日、日本の大手飲食チェーン店「餃子の王将」が、中国・大連市にある最後の1店舗の閉店を決定したと報じた。

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この店舗は同社唯一の海外店舗。同社の渡辺直人社長は10月31日の記者会見で「日本のギョウザの味が、中国では受け入れられなかった」とコメントした。

日本新聞網は、「餃子の王将」が経営する中国料理チェーン店は、ラーメンや炒め料理のほかに、主力商品として焼きギョウザを提供していたと紹介。2005年に海外進出を開始して大連に子会社を設立、最も多い時期で6店舗を構えたが、中国の消費者には受け入れられず、この数年で店舗数が次第に減少、1店舗が残るのみとなっていたとした。

渡辺社長は、大連の子会社がこの10年間で2億3700万円の赤字を出したと発表。一方で、中国では失敗したものの、今後3年以内に欧米市場の開拓にチャレンジすることも明かした。

この報道に対して、中国のネットユーザーからは以下のようなコメントが寄せられた。

「中国でギョウザを売るなんて、死にに行くようなもの。日本人の多い上海ならまだ活路があったかもしれないけど」

「なんという市場の選び方だ。広州や南京、蘇州に行けばいいのに」

「こういうのは南方でやればいいのに。大連でギョウザを売るなんて……」

「大連で見かけたことがあるが、偽物だと思っていた。まさか本物だったとは」

「中国では寿司をやるべき」

「ギョウザの発祥地でギョウザを売るなんて。そりゃ失敗するわ」

「ハルビンに王将ラーメンっていうのがあるけど、あれは商標権を侵害しているのかな」

「日本で仕方なく食べていたのに、誰が中国に帰ってまで食べるか」

一方、少数ながら惜別の念を示すユーザーも見られた。

「なくならないで……」

「好きだったのに。場所選びが悪かったんだな」

(編集翻訳 城山俊樹)