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「イスラム国」200人以上を殺害か
11月3日 5時40分

イラク西部ではイスラム過激派組織「イスラム国」が、この数日間で敵対する部族の住民200人以上を殺害したとみられることが明らかになり、残忍な手口による過激派の攻勢が強まっています。

イラク西部のアンバール県の治安当局が2日明らかにしたところによりますと、県内各地で、この数日間にイスラム過激派組織「イスラム国」に殺害されたとみられるスンニ派の部族の住民の遺体が相次いで見つかり、犠牲者の数は合わせて200人以上に上るということです。
「イスラム国」はアンバール県でイラク軍の訓練施設を制圧するなど掌握地域を拡大しており、この部族は「イスラム国」に抵抗していました。
犠牲者の中には女性や子どもも含まれているということで、部族の代表は目撃者の情報などから、多くは一列に並ばされ、銃で至近距離から撃たれて殺害されたとみられると話しています。
「イスラム国」は残忍な殺害方法によって対抗する勢力の恐怖心をあおり、戦闘を有利に進めるねらいがあるものとみられます。
一方、首都バグダッドでは2日、中部のカルバラで行われるイスラム教シーア派の宗教行事に向かっていた人々を狙ったとみられる爆弾テロがあり、少なくとも10人が死亡しました。
シーア派を敵視する「イスラム国」による犯行とみられ、過激派組織の攻勢は弱まることなく緊迫した状況が続いています。

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