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新人王グランプリの賞金辞退…東京ラーメンショー

スポーツ報知 11月2日(日)7時5分配信

 世界最大級のラーメンイベント「東京ラーメンショー2014」(東京・駒沢オリンピック公園=報知新聞社後援)で1日、「第3回新人王グランプリ」が行われ、予選、準決勝を勝ち抜いた4人の新人職人が自慢のラーメンで対決した。グランプリには「シー・チキンラーメン」を出品した東京都大田区の会社員・神田武郎さん(40)が輝いた。

 表彰式で優勝を告げられると、神田さんは調理用帽子を両手で握りしめ喜びを爆発させ、深々と一礼。直後、会場がどよめいた。賞金50万円授与の際、神田さんはマイクを要求し「賞金は受け取れません」と前代未聞の辞退宣言。「自分はサラリーマンで、今後も(ラーメン店を)開業するつもりはありません。賞金は全国のラーメン協会加盟店の方々が汗水流して捻出した会費の一部なので、協会で生かしてほしい。僕は月4万5000円のお小遣いで十分」と辞退の理由を明かした。

 神田さんは13年前から「自作ラーメン」を作り始めた。試行錯誤を経てたどり着いた「焼いたマグロの頭と鶏をスープのダシに使った醤油(しょうゆ)ラーメン」で勝負して、昨年に続く2度目の出場で栄冠をつかんだ。出場理由を問われると「自作ラーメンをプロがどう評価してくれるか知りたかった」と話した。

 審査員を務め「日本一ラーメンを食べた男」の異名もある大崎裕史実行委員長(55)は「マグロの脳肉を具材にし、スープにもマグロを使うラーメンは全国でも珍しい。でも賞金は受け取ってほしい。そしてできれば開業してほしい…」と惜しがっていた。

 準優勝は星信一さん(43)の「魚貝出汁(だし)の塩らぁ麺」、3位は康智博さん(39)の「大阪ホルモン タン麺」。イベントは3日まで開催されている。

最終更新:11月2日(日)7時5分

スポーツ報知

 

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