2014年11月2日22時03分
人工尾びれをつけた沖縄県本部町・海洋博公園のバンドウイルカ「フジ」が1日、死んだ。推定45歳のメス。海洋博公園は「フジが残してくれたものを、お世話になった人たちに伝えたい」として、フジのパネル展開催を予定している。
海洋博公園によると、10月8日ごろから食欲が低下して泳ぎが不安定になり、投薬などの治療を続けていた。死因は感染性の肝炎。45歳は高齢の部類に入るという。
フジは1976年から飼われ、95年までに3頭を出産したが、02年に病気で尾びれの約75%を切除した。その翌年、タイヤメーカーのブリヂストンと共同で人工尾びれの開発プロジェクトが始まり、改良を重ねてジャンプができるまでになった。
公園の担当者は「非常に残念だが、動物医療についての新たな知見など、非常にたくさんの成果を残してくれた」と話している。
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朝日新聞社会部
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