米軍レーダー、飛行制限始まる 京都・京丹後
米軍経ケ岬通信所(京都府京丹後市丹後町)で12月にもXバンドレーダーが本格運用されるのに伴い、通信所の日本海側上空で1日、航空機の飛行制限が始まった。ドクターヘリ運航や海難救助の緊急時を除いて、飛行すると処罰の対象となる。
飛行制限空域は半径6キロ、高度6千メートルの半円柱状で国土交通省が設定した。Xバンドレーダーは弾道ミサイルを探知、追尾する際に、レーダー照射で強力な電磁波が発生し、航空機の計器を誤作動させる恐れがある。違反した乗組員は50万円以下の罰金となる。
緊急時に米軍に停波を要請する手続きは、防衛省や京都府、地元消防などの関係機関が検討を重ね、防衛省や府を通さずに要請者が直接、電話とファクスで要請することで合意した。
米軍は10月21日にレーダーの搬入を終え、今月中に仮運用するとみられる。同通信所は近畿地方で唯一の米軍基地で、Xバンドレーダー設置は米軍車力通信所(青森県つがる市)に続いて2基目。
【 2014年11月01日 23時32分 】