2日に放送された「たかじんのそこまで言って委員会」(読売テレビ)で、内閣官房参与の飯島勲氏が「12月2日に衆議院が解散、14日に投開票が行われる」と発言し、スタジオが騒然となった。

番組では、冒頭から安倍内閣をテーマに、飯島氏のほか、竹田恒泰氏、金美齢氏、桂ざこばらが議論を交わした。

その中で飯島氏は、政治資金問題で経済産業大臣を辞任した小渕優子氏について、「先代からの秘書ですから『おい!』とは言えないでしょう」と、擁護した。

仮に小渕氏が議員辞職した場合、群馬5区の補欠選挙には中曽根康弘氏の孫が立候補することが想定される。その場合、復活当選を果たすには、群馬に強い地盤を持つ中曽根氏の孫と「ガチンコになる」と司会の辛坊治郎氏は説明する。そのため「(中曽根氏とかち合う)選挙区の事情で小渕氏は議員辞職できないのでは」との見通しを語ると、出演者らは一様に納得した様子だった。

その後、飯島氏は、爆弾発言を開始する。

飯島氏は手元のメモを見ながら「補欠選挙をやった後に7月〜9月の経済状況が明らかになる。11月17日くらいにはわかりますから、20日くらいに総理は消費税を10%に上げるかどうか決断する」と一気に読み上げた。

さらに「その後の12月2日にねえ、思い切って衆議院解散して、12月の14日に投開票。24日に内閣改造、予算は越年」と、真顔で淡々と告げた。

安倍首相の右腕とも言われる飯島氏の発言に、スタジオは一瞬静まり返った後、騒然となった。

評論家の加藤清隆氏は「飯島さんが言うと、ちょっと影響力が大きいから…」と、突然の爆弾発言に困惑。スタジオでは出演者やスタッフのざわめきがこだました。

辛坊氏は、飯島氏が読み上げたメモを見つめながら、「凄い、もう日程決まってる!」と大きな声をあげる。

中日新聞論説副主幹の長谷川幸洋氏は「解散は大安の11月19日ではないか」と異論を述べ、加藤氏と津川雅彦は解散総選挙をやる必要はないと、飯島氏に反論した。

しかし、飯島氏は「やる必要はないけど、やってもいい」と、再び意味深な発言をする。

飯島氏の発言は、政府関係者としてのパフォーマンス的な発言なのか、ただ単に自身の憶測を述べたのか、共演者もその意図を測りかねている様子であったが、内閣官房参与がテレビ番組で政局スケジュールを暴露する異例の展開となった。

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