秋の読書週間の真っただ中の11/01~11/02の期間東京・霞が関のジュンク堂書店プレスセンター店にて開催された「ジュンク堂に住んでみるツアー」。
Twitterで「ジュンク堂に住みたい!」つぶやきを見かけたスタッフが「一晩だけだったら店内で過ごして頂いてもいいんじゃない?」ということで企画したというこのツアー。募集開始からわずか5日間でなんと2800組もの応募があったとの事。話題のツアーへMangaStyle編集部が取材に赴きました。
まずは今回の企画を担当された丸善&ジュンク堂プレスセンター店店長の工藤淳也さんにお話を伺いました。
-このツアーを企画するに至った経緯を教えてください。
工藤さん) Twitterで「ジュンク堂に住みたい!」つぶやきを見かけて当初は「そういった事は特に企画していません。」という風に返信していたりしていたのですが、要望が多い事を受けていっその事やってみるかという事で企画してみました。参加者募集に関してはTwitterやFaceBookでのネットのみの情報発信だったのですが、あっという間に拡散して5日間で2800組の応募がありました。そのまま募集を続けていたらさらに増えてしまいそうでしたので募集期間を短めに締め切らせていただきました。
-募集から実施まで期間が短かったと思いますが、一番懸念していた点などは?
工藤さん) 図書館や漫画喫茶と違って棚に並んでいる本が全て売り物であるという点で、本の扱いという事には一番気を使いました。一方でジュンク堂のスタイルとしてじっくり本を選んでいただくという事がありますので、そのコンセプトの延長線上の趣旨にある企画だと捉えています。お客様の限られた時間の中で、本屋という空間を楽しんで過ごしていただく時間を取り戻すという意図もありました。
店内を整理する丸善&ジュンク堂プレスセンター店店長の工藤淳也さん 。
今回のモニターツアー参加者は3組6名。イベントは11月1日の17時から11月2日の8時迄の一泊二日のスケジュールで実施されました。
取材班が一回目のインタビューを行ったのは1日目の22時から。本屋で一泊することになるこのツアー、食事は外食する組もあり、コンビニに買出しに行く組もありライフスタイルは様々。参加者全組入浴はジュンク堂書店プレスセンター店から徒歩15分の「銀座 金春湯」で済まされました。
コミックコーナーには先日対談企画でお話を伺いましたヤマザキマリ先生の新刊『プリニウス』も並んでいました。
平嶺舞さんと美代子さん。
埼玉県から参加された平嶺舞さん(25)と美代子さん(50代)は親子でのツアー参加となりました。
舞さん) 友人がTwitterで呟いているのをみたのがきっかけで応募しました。当選すると思っていなかったので連絡が来てから母親を誘いました。本屋に座りこんで読書するという機会は普段ないので非日常的で新鮮な気持ちです。
美代子さん) いっぱい本がありすぎてどれを読んだら良いか迷うかんじで、すぐに読める雑誌や写真集等を手に取って見ています。店長の工藤さんから直接お勧めの本を教えて貰えたりしてコミュニケーションを取ったりしています。
渡邊徹さんと渡邊裕美子さん。
兵庫県から参加された渡邊徹さん(31)渡邊裕美子さん(30)はご夫婦で遠方からの参加。
徹さん) 私達もwebで情報を見かけて応募しました。普段もゆっくり本を見ても良いんだと思うんですが、より時間をかけられるので楽しいです。
美代子さん) 本に囲まれると落ち着きます。他の参加者の方ともお話出来てお勧めの本等を教えていただきました、本屋に本を買いに来て初対面の方とお話するという事は初めてだったので楽しかったです。このツアーの参加者は一冊の書籍か雑誌を購入する決まりになっていますが、買えるだけ買って帰りたいです。(笑)
小島知子と河野千晶さん。
河野千晶さん(25)と小島知子さん(25)は友人同士でダメ元で出した応募が見事に当選。
河野さん) 友人のFaceBookのタイムラインで情報を見かけて応募しました。昔から本屋さんや図書館には一度泊まってみたいと思っていました。普段は月に10冊くらいの本を買うのですが小説が好きで辻村深月さん、西加奈子さん等の著作をよく読みます。念願叶って実際本屋さんに泊まってみて思いの他くつろげるなーとという感想を持ちました。(笑)
小島さん) 私はビジネス書とか、軽く読むように小説を読んだりしていました。ジュンク堂には各ジャンルにスペシャリストがいるとの事で探しやすいなと思いました。
店内には佐賀県とジュンク堂のコラボ企画「読書の時間をギフトする」をテーマとした「ほんのひととき」の特設コーナーを設置。お菓子やお茶、器、小物などの佐賀県の名産品と本1冊を組み合わせた11種類のギフトセットが、商品をセレクトした女性書店員による手書きPOP風のメッセージカードと共にディスプレイされています。ツアー実施中も参加者にお茶と御菓子を提供されていました。
一回目の会見の後に店内は消灯になり、参加者の皆さんはキングジム提供の”オフトゥン”に身を来るんで就寝。
薄暗くなった店内は普段見慣れない光景です
日が明けて翌日の朝、再び取材班は現場へー。
午前8時には終了時間を迎え、ツアー最後にプレスセンター店店長工藤さん・株式会社HONツアー運営担当の長嶺さんと参加者による対話の時間が設けられました。初企画となる「ジュンク堂に住んでみるツアー」について参加者の皆様からは「本があるだけでは無く、本を読む環境も考慮してソファや珈琲等があると良い」という改善点の要望が出る一方、「また同じような企画があった場合参加希望しますか?」という質問に対しては参加者全員が挙手をするという満足度の高さを示しました。
対話の時間の終了後には参加者の皆さんへジュンク堂の住民票と佐賀県「ほんのひととき」ギフトセットが贈呈されました。
見慣れた本屋という空間が「ジュンク堂に住んでみるツアー」のイベント会場になることによって、これまでと同じ様に棚に並んでいる書籍を俄然身近に感じられるイベントでした。今回のツアーの実施店であるプレスセンター店は霞が関という場所柄ビジネス書の品揃えが多かったという事ですが、次回開催時には是非コミックツアーも開催希望したくなりました。ツアー参加者の皆様、運営スタッフの皆様、お疲れ様でした。
ツアーの最後に書籍を購入される参加者の皆様。
[執筆・撮影 木瀬谷カチエ]