2014.11.2 SUN
TEXT BY ILARIA ORRÙ
TRANSLATION BY TAKESHI OTOSHI
WIRED NEWS (ITALIA)
オーダーメイド服の仕立てといえば、地上で最も伝統主義的な分野のひとつだと思われている。しかし、テクノロジーは、巻き尺がもてはやされているような場所にもやって来た。
特に、数年前から、3Dボディ・スキャナが──とりわけアメリカで──モードの世界に足を踏み入れている。そしてこのテクノロジーを採用することに決めたブランドのなかには、高級仕立て服を扱うイタリアのスタートアップ企業「Lanieri」もある。
2012年に5人の若者、シモーネ・マッジ、リッカルド・スキアヴォット、マッティーア・ベルナルディ、エドアルド・ヤコポッツィ、アルベルト・ヴィガーダのアイデアから誕生したLanieriは、自分用にカスタマイズした服をつくることを可能にする「デジタル・ライブラリー」と「オンライン販売」、「メイド・イン、イタリー」「3Dスキャナー」をもとにしたビジネスモデルを武器に、モードの世界に足を踏みいれた。
5人の共同経営者たちは、トリノ工科大学とそのインキュベーション組織「I3P」のコラボレーションで開催された「Start Cup Piemonte 2012」の受賞を目標に、本気で取り組みを始めた。このとき彼らは総合第2位、ICTスタートアップで第1位と判定された。これが重要な一歩となった。というのも、まさにこの時、ビエッラの羊毛加工の老舗「Successori Reda」がこの若者たちに投資をすることに決めたからだ。
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