こんにちは、じんぺいです。
11月1日,2日の早稲田祭で、はあちゅうさんと霜田明寛さんの対談イベントがありました。
対談のタイトルは「大学時代にやっておくべき10のこと」
かなり充実した大学生活を送ってきた2人の経験談を交えながらでかなり分かりやすく、中身がすんごい濃い90分でした。とても刺激を受けたのでまとめておきます。
大学時代にやっておくべき10のこととは何でしょう?
まずは2人のプロフィールをご紹介。
はあちゅうとは?
【ゲスト】・はあちゅう(伊藤春香)
慶應義塾大学法学部政治学科卒。在学中にブログを使って、「クリスマスまでに彼氏をつくる」「世界一周をタダでする」などのプロジェクトを行い、女子大生カリスマブロガーと呼ばれる傍ら、レストラン、手帳、イベントをプロデュースするなど、「はあちゅう」名で幅広く活動。 2009 年電通入社後、中部支社勤務を経て、クリエーティブ局コピーライターに。 2011年12月に転職し、トレンダーズで美容サービス、動画サービスに関わる。 2014年9月からフリーで活動中。催眠術師資格保有。
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霜田明寛さんとは?
・霜田明寛
2008年、早稲田大学商学部在学中に、第四回出版甲子園準グランプリを受賞し、執筆活動を始める。雑誌記者・ライターとして活動する傍ら、『夢をかなえるゾウ』著者の水野敬也氏に師事し、『テレビ局就活の極意 パンチラ見せれば通るわよっ!』、『マスコミ就活革命(レボリューション)~普通の僕らの負けない就活術~』の著書を出版。
卒業後4年の無職期間を経て、2013年2月より、トレンダーズに勤務し、ソーシャルトレンドニュース編集長を務める。また、13年より早稲田大学生協で、ES添削&自己PR作成講座も担当。(本年度は12月開講予定)
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メモの形式
各章対談を書き起こし、その重要な部分を箇条書きでまとめています。
敬称は略させて頂きます。
1.恋をする
はあちゅう :大学時代の恋愛は人生を変えるんじゃないかってことを今日訴えて、結果私の本が売れたらいいな(笑)
大学3年の時アメリカ人の彼氏と3年間付き合ったんですよ。それが凄い人生を変えました。その彼氏が心理学を専攻していて、それに触発されて自分も心理学を勉強したんです。
彼氏と一緒に催眠術師の資格もとりました。
彼のおかげで、今の仕事(本やコラムを書くこと)に役立っている心理学が身についたんです。
自分を変えたいというところからブログを始めたんですが、心理学を学んで自分の過去のコンプレックスと折り合いをつけられるようになりましたね。
英語も彼氏のお陰で色々なスラングを自然に学べましたし。
それが今の自分の人生に凄い役立っていると思います。
霜田:アナウンス研究会っていうサークルに入っていて、1年生の時に4年の女子アナに内定している先輩に一目惚れしたんです。この人に相手にしてもらうにはこの人と同じ位置にいかなきゃいけないと思って、それからアナウンサー試験を受けようと思ったんですよね。
高嶺の花に恋をするのは自分のレベルも上げられるからとてもいいです。
結局ダメでしたが、それを本にまとめて出版し、今はアナウンサー志望の子とかに就活セミナーやったりしているので、結果オーライ。
まとめ
- 大学時代の恋愛は人生を変える
- 高嶺の花に恋をすることは自分のレベルを上げられる。
2.友達をつくる
はあちゅう:大学時代にできた友達は一生ものになると思います。
その時の自分のレベルに応じて周りの友達もアップデートしていく人とはずっと仲良く出来ますね。
霜田:切り捨てていくってことですね。
ぼくは浅い友達が沢山いてかなり助かってきました。
大学の授業の出席だったり、図書館で本を借りるときにカードを貸してくれたり大学生活がやりやすかったです。
健康診断で前にいる人とかにも話しかけて仲良くなっちゃいます。
浅くて一生飲みにいくことはないですけど(笑)
はあちゅう:友達を利用するってこと?
霜田:いやいやいやいや
浅い友達が作れるのは大学のいいところですね。
大人になってから作る友達は100%利害関係が発生するから、基本ぼくは本出してから近寄ってきた友達のことは信頼してません。
はあちゅう:私は利害関係で友情が成立していいと思ってるんですよ。
高校までは人間関係のコンプレックスがかなり強かったです。
高校時代はクラスでヒエラルキーがあるから辛かった。
大学では自分の弱い所を受け入れて友達作りをしていった結果、ここちの良い空間をつくることができました。
霜田:学校を書いた「牢獄」というタイトルの絵があって、それがすごい好きです。
大学に来てから、その牢獄からスッと出られた気がしました。
まとめ
- 自分のレベルに合わせて友達もアップデートする。
- 利害関係で成立する友情もあり。付き合うことも利害関係。
- 自分の弱い所を受け入れて心地のいい空間を作るといい。
3.イベントを主催する
はあちゅう:大学の人間関係以外をどれだけつくれるかが大事。自分がどれだけ主体的に動くかで決まります。
学生珍食隊というのを主催していて、虫食べたりしてた。それがテレビ出演に繋がった。
大学入学時にここで人生を楽しく変えないと一生負け組のままだという考えがあった。
何かしらのプロジェクトを立ち上げるのが大事だと思います。
自分で動いたら世界が変わるんだと実感しました。
ちっさい所から自分でプロジェクトを立ち上げることが大事です。
霜田:メディア側から思うことですが、今はTwitterやFacebookがあるので、変わったことをやると発信してネットに置いておくと変な所から声が掛かることがあるかもしれない。
はあちゅう:やるかやらないかの人生だということを大学時代に実感しました。
ブログはじめるなんてすっごい小さいことじゃないですか。あの時にブログを40分で作ってなかったら今ここで喋っている側ではなかったです。あれから10年間書き続けてますね。
イベント主催や幹事は本当に小さいことなんですが、やったことない人がやると本当に沢山のことを学べます。
ちゅうつねカレッジもその1つ。
霜田:新しいものに対してどう動くかということは若い人の方が長けていると思う。学生時代が本当にチャンス!
恩蔵ゼミ(早稲田商学部の超優秀ゼミです)に所属していたんですが、全く馴染めませんでした(笑)
ハイパーアナウンス研究会を作って、大隈講堂のステージでコール選手権を主催しました。
それがめちゃくちゃウケて、次の年には告知をしなかったけれど20人くらいの人が集まってくれたんです。
面白いことをやっておくと誰かが覚えてくれてファンがつくんだということを実感しました。
まとめ
- 自分がどれだけ主体的に動くかで全てが決まる
- 発信すれば意外な所から声がかかるかもしれない
- やるかやらないか!
4.お金の価値を知る
霜田:ほとんどバイトしてなかったです。
父親に「これからの大学4年間は本当に大事な時間だ。絶対に時給900円で安売りするな。」と言われていたので
・本当に楽しいと思えるバイト
・今後に役立つバイト
以外はしなかったです。
ジャニーズがめっちゃ好きなんで、ジャニーズの警備員をやりました。ジャニーさんが居る場所に出没しておけばジャニさんに声をかけられることがあるかもしれないと思っていて(笑)
出来るバイトのフリをして荷物持ちをしたり、山ピーの吸ったタバコを持って帰ったりしました。
はあちゅう:めっちゃバイトしましたね。大学入った時に5つくらい掛け持ちしていました。朝日新聞の学生記者、マクドナルドなど。
お金の大事さを実感したのは大学5年時に世界一周した時です。
25の企業から協賛を受けていたので借金返済という気持ちでやっていたんですよね。
受けた融資をどうやって返すかということしか頭になくて、全然楽しめなかった。
写真を何枚撮るとか、どうやってPRするかとか。
世界を使った罰ゲームと書評ブロガーさんに書かれちゃいました。
霜田:タダで世界一周とか超うらやましいのに!
はあちゅう:140万かかったんだけど社会人になったらそれくらい稼げるじゃないですか。
眠いけどブログ書かなきゃ、変な病気にかかりかけだけどメール返さなきゃ…とかかなり色々辛かったです。
霜田:大学時代は社会人の時よりもお金目当てで動かないでいいですね。
大学生の時はお金ゼロでも尊敬できる人の横につくことはすごい役に立ちました。
「夢をかなえるゾウ」の著者の水野敬也さんの弟子に大学の5年生の時になったんです。
それは大学生にしかできないし、タダでも横に居たい人につくのは大事ですね!
はあちゅう:時間はお金で買えるということを気づけてよかった。
次世界一周をするなら自分のお金で全部やって、自由に動きたいと思います。
世界一周で自分の価値観ができて、生命の時間を時給900円で切り売りするのはやめることにしました。
電通からトレーダーズに転職するときにお金のことはあんまり意識しなかったです。
バイトをやったのも、世界一周したのも価値観を作るのに役立ってとてもよかったな。
霜田:いい話ですねぇ〜。
まとめ
- 貴重な大学時代を切り売りしない
- 時間はお金で買える
- 尊敬する人の近くで時間を過ごす
5.映画をみる
霜田:全然授業受けずに映画ばっかり見てました。
はあちゅう:授業行こうよw
霜田:今は時間がなくなってきて映画を選ぶようになってきましたね。
大学時代は安いから見るか的なノリで思いもしない映画に出会えたのが良かったです。
ピンクナルシスという映画を見たけど酷かった(笑)
はあちゅう:なにそれ(笑)
私も映画は人生を変えると思っています。映画とか小説は絶対に出来ないことを疑似体験をできるのがかなり凄いです。もっとみんな映画館に行くべきです!
香港大学に居た時に1日一本以上ペースで、年間400本見たことが(笑)
自分の中の蓄積になっているので時間がある時に見といてよかったと思います。
霜田:いっぱい見てためといたものが後で自分の中でスッとつながる時があるんですよね〜。
はあちゅう:アメリカ人彼氏の影響もあっていっぱい見ましたね〜。
アメリカでは会話の中で映画を使った例えが普通に出るんです。
映画はエンタメじゃなくて文化なんだ。と気づきました。
霜田:点をばらまいておくといつか線になる時が来るっていうイメージだと思います。
社会人になると点をとる時間はあんまり取れなくなりますから。
はあちゅう:2時間とか密室にいるだけで、人生を1回生き切った気分になれますよね。
映画は現代のタイムマシーンですよ!
今まで見た映画の中で1番良かったのは「レント」
というミュージカル映画。ヤバいです。
彼氏ができた時に、お互いに一番好きな映画を見せ合って価値観のすり合わせをするのがいいですよねー。
霜田:見た後に世界の見え方が変わる映画がいい映画だと思います。
ホテルののスクリーン付きの部屋で見せ合うのおすすめですよ(笑)
お互いの価値観のすり合わせが出来ます。
はあちゅう:映画見た時の感想は相手の価値観のバロメーターなので、それが合わない人とはダメかも。
霜田:映画を一本一緒に見ると2人で何かをやり遂げた気持ちになりますね。
まとめ
- 映画を見ると壮大な人生を疑似体験できる
- 価値観をすり合わせるのに映画は使える
- 映画を沢山インプットして点を増やせば点につながる
▼はあちゅうさんおすすめの映画
6.講演会にいく
霜田:講演会にいくことはホント大事です。
授業に忍び込んで聞きまくってました。
はあちゅう:講演会で有名人をみると、同じ人間なんだということを実感して、私も頑張ってあっち側の人間になりたいという気持ちが芽生えるんです。
同じ空間を共有することによってかなり大事だと思います。
本もいいけど生の言葉のリアリティは大事。
モチベーションも上がりますよね。
霜田:どうしても大学の友だちばかりとつるんでいると視点が下がります。
上に引き上げてもらえるとしばらくは意識が上がるんですよね。
はあちゅう:学生は安くなるので色んな人の講演会に行けますよね。
霜田:大学生に向けてしゃべっていますが、しゃべる方は若い人にしゃべるほうが、気合が入ります。
喋ったことを受け止めて育ってくれるイメージがあるからね。
社会人は勝手に育ってくれと思ってるんで(笑)
はあちゅう:講演会では自分から勉強しに行こうという考えを持っている人がいるから大学で自然に知り合う人とはちょっと違って楽しいです。
モチベーションが高いコミュニティにいると自分も追い付かなきゃって思って意識が上がりますよね。
霜田:気をつけなきゃいけないのは、気持ち悪いやつと仲間にならないことですね。
学生団体の名刺を配ってドヤ顔するみたいなやつとはあまり仲良くなりたくない。
会いたい人のアンテナを張ることが大事。
知り合いが多いと皆と会っている暇はないので、自分はどういう人といると楽しいのだろうかという感覚をもっておくことはとても大事で、それは大学時代に身につきました。
はあちゅう:「人は人と出会うことで変わる」というのが私の座右の銘です。
映画とかも経験値を増やすということで、大学時代にやっておいてよかったって思います。
霜田:無作為なことは大学時代にしかできないですよ。
まとめ
- 学生だからこそ授業に忍び込んで講演を聞く
- 色んな人と出会って経験値を増やそう
- 講演会に行ってすごい人と同じ空間を共有する
7.旅に行く
霜田:大学を卒業してから結構やりました。
アジアを彼女と旅行した時に価値観が変わりましたね。
カンボジアで、子どもたちに案内してもらって、その後にお金を請求された時にすごいショックでした。この子たちに職業を選択するという概念はないんだなと思って。
就職活動は幸福な悩みだと思います。
お金がない人は借りればいいと思う!大学の時に彼女に50万貸しましたが、ちゃんと返って来ましたよ(笑)
はあちゅう:世界一周の時にピラミッドなど有名な場所に行ったことよりも、道中が一番記憶に残っています。道中で色んなことが起きて人生にドーンと影響を受けました。そういう経験は本当に重要ですね。
まとめ
- 旅をして衝撃を受ける
- 就職活動は幸福な悩み
- お金を借りてでも旅に行く
8.本を読む
はあちゅう:1日2冊読みます、読むのめっちゃ早いですよ。
オススメ本の書評をブログに書いているので読んでください笑
一番良かったのは「流学日記」です。
大学生は世界一周もできるし、本も出せるんだと思いました。
霜田:本屋にも出会いは落ちています。
本一冊書くのにかなりパワーを込めているのでまず本を読んで欲しいですね。その方が会った時にも濃い話ができます。
ぼくの人生観を変えたのは大学2年の時に、水野敬也の「バッドラック」という本です。
そこに堀江さんが書いた「今年一番買収したい本。」というコピーがついてました。
10円ハゲが出来たけどハート型にしてやった。みたいなエピソードがあって人生はもっと楽しめるんだなと実感しました。
水野さんのLOVE理論もかなりいろんな所で薦めています。
はあちゅう:自由の象徴のような人ですからね(笑)
私の水野さんとの出会いは、水野さんが慶応の学園祭でお好み焼きをカクテル作るやつで焼いていたところです。
まとめ
- 本は人生観を変えてくれる
- 作者は一冊にかなりエネルギーをかけているので一冊千円ちょっとはかなり安い
9.コンテストに出る
霜田:出版甲子園に出ました。それで出版したのでかなり良かったです。
本を出すと名刺代わりになりますよ。
はあちゅう:サイドビジネスコンテストで「ウケるバスツアー」を企画しました。バスの移動中に水野敬也さんのセミナーを受けるというもの。超効率的ですよね?(笑)
霜田:一緒によくやってて思うんですけど、はあちゅうさんは人様からお金を頂くことへの責任感を持っていますよね。
はあちゅう:関西の血が混じっていてかなりケチですからね(笑)
霜田:大学時代にお笑い芸人、起業、色々なことを経験して自分に向いていないことをどんどん削って行きました。意外と本を書いてみたら、書くことって楽しいなって気付いて今はライターをやっています。
しょーもないコンテストもいっぱいあるので、挑戦するコンテストを選定することも大事ですね〜。
はあちゅう:私達に足りないのは時間の管理能力ですね。後3分しか時間ない(笑)
(90分の対談です)
まとめ
- 本を出すと名刺代わりになる
- 色んなことに挑戦して向き不向きを判断する
10.痛い目にあう
はあちゅう:慶應のビジネスサークルでやったことがぼったくり疑惑で炎上しました。
リアルに脅迫されたんです。
スクール水着でパイ投げされる動画を撮らせたら許すと言われ、土下座しました。
それを通して謙虚になろうと思いましたね。
霜田:はあちゅうさんは会う前は調子こいた女だと思ってましたけど、会ったらすごい謙虚でびっくりします。
はあちゅう:私は常に周りの世界に怯えてますから(笑)
霜田:大学4年の就職活動が終わって芸人になった時に、大学の卒業に必要な単位が124なのに、勘違いしてとった単位が123単位しか取れてなくて留年してしまいました。
芸能事務所のマネージャーの機嫌が悪い時にイライラしてめっちゃ殴られて携帯を折られて、自分で折ったことにされたんです。売れない芸人にとってマネージャーがついていないことは死活問題なので何も言えないんですよね。
途方に暮れて目黒から高田馬場まで歩いて、大隈講堂の前で彼女の膝で泣いたというエピソードがあります。
まとめ
- 挫折することも重要!
- 謙虚に生きよう
霜田さんのまとめ
23,24の段階で人生の方向が定まったのがよかった。
ぼくらはどんどん人生の選択肢を「これは違うな〜」っていう風に削ってきたんです。
それを自分無くし持論と呼んでいます。
色んなことに挑戦して、選択肢を削ればやりたいことが見えてきますよ!
90分間かなり濃い時間でした。
大学生活をどうするかは全部自分次第ですよね。
特に「4.お金の価値を知る」「6.講演会にいく」がぼくには重要だなと思いました。
あなたはどうでしたか?
1つでも多く実践して、充実した大学生活を送りたいです。
以上、じんぺいでした。
▼はあちゅうさんの記事はこちら 【イベント】「大学時代にやっておくべき10のこと」 : はあちゅう主義。
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