イスラム国:戦闘員に薬物投与…米CNN、捕虜の証言報道

毎日新聞 2014年10月29日 11時31分

 【ワシントン和田浩明】米CNNは28日、シリアの武装クルド人勢力の捕虜となった「イスラム国」戦闘員が「死を恐れないようイスラム国は戦闘員に薬物を与えた」と証言していると報じた。

 CNNによると、シリア北部のクルド人支配地域で拘束中のイスラム国の男性戦闘員3人を取材。このうちの1人の捕虜が薬物使用に言及したという。

 この捕虜は、戦闘参加の報酬としてイスラム国から2000ドル(約21万6000円)を受け取ったとも述べた。別の捕虜は、遠隔操作の自動車爆弾を使ったテロに関与し、3600ドル(約38万9000円)を受け取ったと語ったという。

 CNNはこうした証言について「事実か確認できず、拘束者に言わされている可能性もある」としている。

 ロイター通信は今年1月、シリア国内で覚醒剤の一種の生産が増えていると報道。政府側と反体制派がそれぞれ、戦闘員に覚醒剤を与えていると相手方を非難していると指摘していた。

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