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 植物の雌雄を決める遺伝子を初めて見つけたと、京都大などの研究グループが発表した。果樹栽培の際、見た目では雌雄の区別がつきにくい幼木の頃に、必要な性の木だけを残す効率化が期待できるという。10月31日、米科学誌サイエンス電子版に論文が掲載された。

 人は、X、Yという染色体の型によって男女の性が決められている。植物は一つの個体に雌と雄を両方もつことが多いが、雌雄がわかれる個体もある。その個体の性が、遺伝子レベルでどう決定されているかは分かっていなかった。

 研究グループは、果樹のカキで、雌雄を決める遺伝子を探した。食用として普及しているものは、雌雄が同じ株のものが多く、研究では、株ごとに雌雄をもつマメガキという小さな実をつけるカキを使った。