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「内田をサイドバックとして起用すべきではないのかも」ドイツ・ブンデスリーガ第10節 シャルケ-アウグスブルク

アーセナルなどいろいろ移籍の噂はあったものの、最終的には無事2018年までの契約延長を果たした内田。

その直後の試合となったアウグスブルク戦では、前半37分に相手のパスをカットしてから一気に加速、ゴールライン際まで70mを独走ドリブルで突破してフンテラールにクロスをピタリと合わせる素晴らしいアシストを決めたのを筆頭に、攻守で随所に存在感を発揮、文句なしのブンデスリーガ公式サイトでのMOMに輝いた。

とは言え、ディ・マッテオ監督になってからもチームの問題点は一向に変わっておらず、この試合でもアウェイなのに終始アウグスブルクに押され気味で、シャルケは全く自分たちで試合のペースを作ることが出来ていない。

試合序盤にドラクスラーが怪我でオバシと交代したのもあるが、まず前線でほとんどボールが収められていない。フンテラールやシュポ・モティング、マイヤーと能力のある選手が揃っているのに、誰がどう動いてどこからパスが出てという形がないので、結局ビルドアップからじゃなくてボールを奪ってからほとんどの攻撃が始まるリアクションサッカーになってしまっている。

その大きな原因は、前回も書いたようにマイボール時にSBの位置を高く上げすぎている事。以前からシャルケの攻撃は内田から右SHやフンテラールへのフィードが主な起点になっていたのに、内田が高い位置にいてマークされているのでビルドアップ時にボールが回らず後ろから適当に蹴るしか無くなっている。前回の試合で修正したかなと思ったら、この試合でまた内田が高止まりしていた。

しかもSBがのっけから高いので、シャルケが前がかりになった時にボールを奪われると裏のスペースを使われてしまう悪循環。どう考えても攻守両面で悪影響を与えているとしか思えないポジショニングなのだが、ディ・マッテオ監督にどういう本来の意図があるのか聞いてみたいぐらいだ。

当然ながら、内田がボールを持った時には常に対面の選手が付いた状態でプレイに余裕が無かったのだが、そんなプレッシャーを受けながらも内田はワンタッチパスを正確に前線へと通し、シャルケ全体が攻撃を繋げることに汲々としていた中で、サイドバックというポジションでありながらシャルケのゲームメイカーとしてプレイしていた。

その姿を見て思いおこさせるのがラームの存在。まだ内田からすると一段上のレベルにいる選手だけど、彼がバイエルンやドイツ代表でボランチとしてプレイする時がある事を考えると、もしかすると内田はボランチやインサイドハーフとして使ってみてもいいんじゃないかと思える。少なくとも、今のディ・マッテオの使い方では明らかにそちらのほうが良いような気がするのだが・・・一度直訴してみても面白いんじゃないだろうか。

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