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■『 韓国は日本人がつくった 』(黄 文雄 著) 徳間書店 2002年 p154〜

・自らオリジナル語を捨て去った朝鮮人

韓国人は「日帝三十六年」で自国の国語を奪われたと主張している。
しかし、それは真っ赤な嘘である。日本は国語を奪ったどころかハングル文字
を普及させ、韓国独自の文化を保護し、近代教育を施したのである。むしろ自
国の国語を捨ててきたのは朝鮮・韓国人のほうだった。
 ( 中略 )
朝鮮半島でようやく独自の文字が考案されたのは、李朝朝鮮の世宗25年(1443)
である。時の国王、世宗により「訓民正音」(ハングル)の28文字が創出され
た。その2年後には、祭祀や祝賀で歌う詩歌「龍飛御天歌」が作られた。続い
て125章からなる一大長編詩が作られ、世宗28年(1446)9月には文字政策
の趣旨が交付された。それは、漢語と韓語は違うので一般人には漢字での表記
が難しい、だからハングル文字を使用せよといった内容であった。
( 中略 )
ところがせっかくハングルが創られたものの、公文書は相変わらず漢文で書か
れていた。例によってそれは朝鮮人の事大であり、宗主国への遠慮からであっ
た。
実際、世宗が3年かけてハングル28の文字を創った時には、両班から猛反対
が起こった。反対者のひとりであった崔万理の反対理由は、実にくだらない屁
理屈だった。「日本やモンゴル・チベットなどには独自の文字があるが、それ
は野蛮な地域だからだ。我々が独自の字を持ったら、彼らと同様に野蛮人にな
ってしまう。そのうえ、我々は中国を宗主国として仰いでいるのだから、新し
い文字を創ることは中国からしてみれば謀反であり、怒りを買う恐れがある。」
だった。だから世宗の側近であった重臣たちは猛反対した。さすがに徹底した
属国根性である。
結局、ハングルは婦女子専用で、無学な庶民が用いる「諺文(オンモン)」と呼
ばれ、主に仏教や経書の解説書・散文・小説・農書・婦女子の私文書などに用
いられただけだった。
15世紀に創出されたハングルが正式に採用され始めたのは、なんと20世紀
に入ってからである。実に400年にわたって漢字の代用文字として蔑まれて
いたのだった。

・両班支配下のハングル弾圧と愚民政策

李朝までの朝鮮では両班が使う漢字が貴く、国語である朝鮮語は愚民の言語と
して蔑視されていた。ダレ神父の『朝鮮事情』によれば「朝鮮文字の本がほん
ど無いこと、学者たちが自国の言語を尊重しないこと、そして何よりもこの国
へ接近するあらゆる外国人を極刑をもって禁じている野蛮な法律があることな
どが、朝鮮語をヨーロッパの東洋学者から遠ざける原因になっている」(144ペ
ージ)。
こうして世宗がせっかく創ったハングルだったが、正音庁(諺文庁)などに所蔵
されていた諺文口訣は、第10代の燕山君によってことごとく焼き払われた。
さらに1504年、学問の府であった成均館が遊蕩の場とされてしまい、ハン
グルの教授と学習が禁止された。このように燕山君の時代になると、正音書籍
を燃やし、ハングル使用を厳禁とした。誰かが正音を使用しているのを知って
いながら告発しないような場合まで、罪となったのである。
次代の中宗は、1506年に即位するなり諺文庁までも閉鎖してしまい、つい
にハングルは完全に廃止された。ハングルが再びこの世に姿を現すのは「日帝
36年」の朝鮮総督府時代を待たなければならなかった。
              
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