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【歴史戦 第7部 崩れ始めた壁(2)】韓国「真相明らかにして何が残る」 ずさんな元慰安婦聞き取り

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【歴史戦 第7部 崩れ始めた壁(2)】
韓国「真相明らかにして何が残る」 ずさんな元慰安婦聞き取り

韓国の「太平洋戦争犠牲者遺族会」が公開した元慰安婦に対する聞き取り調査の映像=9月15日、ソウル(共同)

 産経新聞が昨年10月に入手した日本政府の聞き取り調査報告書によると、金はこの時、巡査がこう話したと証言している。

 「ここにこんなに美しい娘がいるではないか。1年だけ工場に働きに出すだけだから良いではないか」

 仮に巡査が日本人だとすると、かなり朝鮮語に堪能だったことになる。報告書ではこの巡査と朝鮮人男性は金が連れていかれた先のビルマ(現ミャンマー)まで同行したことになっているが、地方警察の下級官吏がどういう立場で外国までついて行くというのか。

 金は日本政府とは別にソウル大教授(当時)の安秉直らが行った調査では「巡査」ではなく「国民服(あるいは軍服)を着た日本人」と語り、後に日本政府を相手取り起こした訴訟の訴状には「憲兵」と記している。証言がころころ変わっていて、信憑性(しんぴょうせい)は低い。

言われるがままに

 元慰安婦、尹順萬(ユン・スンマン)が証言する場面では、言葉自体が不明瞭で聞き取りにくい上、韓国側通訳が説明を大幅に端折ったり、言っていない言葉を付け加えたりで調査の体をなしていない。

聞き取り調査の映像を実際に見ても…詰めの甘さばかりが浮かび上がる

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