凡夫じゆうちょう

凡夫が見たこと読んだことをじゆうちょうのように書いていきます。なるほど凡夫だ。的が外れてやがる。

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セウォル号船長に死刑求刑してるけど韓国の死刑制度ってどうなってるんだ? 


 ニュース解説に見せかけた何かを書いている凡夫です。

 客船「セウォル号」沈没事故で乗客の避難誘導をせずに、我先に逃げた船長イ・ジュンソク被告に死刑を求刑しました。このニュースを見るまで韓国に死刑制度があることを知りませんでした。死刑制度があるなんて野蛮だ!と批判していることは知っていたのですが、韓国もあったんですね。

死刑制度の歴史 (文庫クセジュ)

日本と同じ絞首刑

 基本的に日本と同じ絞首刑です。ですが軍刑法では銃殺刑が規定されています。敵前逃亡、脱走、抗命罪に該当すると銃殺になります。ちなみに日本には軍刑法はありません。あくまで自衛隊ですから。

 軍刑法に似たものとして日本の場合、自衛隊法が特別法として規定されています。と言っても軍法会議などもなく自衛隊法違反で逮捕されても、警察の留置場に拘留されて地方裁判所へという流れのようです。

 死刑の執行は日本と同じように、法務部長官(法務大臣)の命令により執行されます。

1997年以降17年間死刑執行0件

 死刑制度は残っているのですが、この17年間死刑執行していません。死刑制度が形骸化している状態のようです。2003年から2004年にかけて21人を殺害した連続殺人事件の犯人、ユ・ヨンチョル。小学生女子2人を拉致殺害したチョン・ソンヒョン。凶悪犯罪者の死刑も執行していません。

 どうしてこうなったかというと、当時EUと推進中だった自由貿易協定に悪影響をあたえるという政治判断です。

死刑になったとして執行されるのだろうか?

 死刑になったとして執行するのだろうか?執行しなければ世論が納得しないだろうし、執行したら国際社会から非難される。そもそも凍結してきた死刑囚の執行をまとめてするのだろうか?

 ・・・・・・世論にここまで左右される司法というのも恐ろしい話だけど。