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 横浜・伊勢佐木町と野毛の間に位置する福富町。昔は横浜を代表する繁華街だったこの街に再び観光客を呼び込もうと、地域に暮らす韓国人と地元町内会による「コリアタウン化構想」が動き出した。目指すは「韓流ブーム」に乗ってにぎわいを生んだ東京・新大久保だ。

 戦後、占領軍の「かまぼこ兵舎」が立ち並んだ接収時期を経て、一大歓楽街としてにぎわった福富町。今、通りには韓国料理店が軒を連ねる。

 10月11日の午後、おそろいの黄色のベストを着た店主たちやその家族らがゴミ袋とほうきを手に、通りの清掃をしていた。店主たちが立ち上げた「在日本神奈川県韓国人連合会(韓人会)」のメンバーが毎月第2土曜日の午後実施している街頭清掃活動だ。会長の徐允錫(ソユンソク)さんは「掃除を通じて、自分たちの街という愛着がわき、日本人の住民とのコミュニケーションも生まれている」と話す。この日は約30人が参加し、たばこの吸い殻や空き缶、ペットボトルなど、ゴミ袋5袋分のごみを拾った。

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