一方、沖縄・尖閣諸島周辺での中国の活動や、北方領土へロシア政府要人が相次いで訪問していることに対し、「政府としての主張がないため、必要以上に侮られる」と苦言を呈した。元秘書の政治資金規正法違反事件に関しては「単純なミステークはあったと思うが、精いっぱいやってくれていた」とかばった。
会見には、フリーランスの記者に加え、産経新聞など新聞数社と、テレビ、雑誌記者ら計約70人が出席した。指名されたのはほとんどフリーランスの記者で、本紙記者は前回同様、挙手を続けたが最後まで指名されず、会見は30分余りで終了した〉(産経新聞/3月4日付)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110303/stt11030323180015-n1.htm
指名されなかったのは
「単なる偶然」
これは、少しばかり悪意に満ちた記事かもしれない。「既存メディア」は指名されなかったというのは事実だが、フリーランスもまた同じように指名されなかった者がいたからだ。
この日の小沢一郎会見が決定したのは前日の夕刻だった。すでに会見場所を押さえることも困難な状況の中、どうにか帝国劇場の会議室を押さえることができたのが夜のことであった。さぁ、そこからが大変だった。
畠山理仁氏や小川裕夫氏などのフリー記者は、ほとんど徹夜に近い状態で、参加希望者の確認作業、スタッフの手配、会場の設営、警備対応に臨み、実際に会見の始まった頃には疲労のため居眠りをしていたほどだ。
結果、二人とも指名されることはなく、時間と労力の浪費に終わってしまったのであった。
ずっと記者会見開催のために働いてくれた人々に当たらないというのは、本当に申し訳ない限りだ。その理由は、既存メディアの記者たちにも質問してもらおうと配慮した結果が裏目に出たことを記しておきたい。