血液の闇 輸血は受けてはいけない 船瀬俊介、内海聡著 三五館
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ごあいさつ
こちらは『血液の闇』の特設ページです。メールはこちらにお願いいたします。
ご注文、ご感想、輸血にまつわる体験談は弊社までメールでお寄せください。
次回作に掲載させて頂くことや読者の声として特設ページで掲載させて頂くことをお願いする場合がございます。
同書は「血液」「輸血」の暗部をテーマとし、医療ジャーナリストの船瀬俊介氏と、内科医の内海聡氏が執筆しています。
これまで表立って語られることのなかったこの問題に一人でも多くの方に関心をお持ちいただくため、当ページでは、その内容の一部(全体の15%程度)を公開します。
このサンプルページでは、項目ごとの文章は全文ではなく、省略して要点を掲載しています。
その代わり、本では載せられなかった資料、動画へのリンクを追加しています。
より詳細な内容、また核心に触れる部分については是非『血液の闇』をお読みください。
また、折に触れ、このテーマについての情報を追加してまいります。
三五館編集部
血液の闇 表紙、目次の画像
実際に行われている無輸血医療の関連リンク
Englewood HospitalEnglewood Hospital bloodless
ペンシルベニア病院の無血の医療&外科センター
georgetown university bloodless
輸血代替液を発見したルネ・カントン rene quinton
ルネ・カントンのYouTube動画
リンゲル液を作ったリンガー
海外サイトは無料ブラウザGoogle Chromeを使用していただきますと自動翻訳されます。
血液の闇 目次 テキスト
第1章 こうして輸血で殺される 船瀬俊介
●昭和天皇も輸血で殺された?●「輸血するほど出血する」「治療法はない」
●輸血とは頻繁に行なわれる臓器移植だった
●GVHDを知らなかった医者たち
●血縁者の輸血は逆に危険だ
●600件に1件の割合で発症
●「貧血」で大量輸血にひきずりこまれたⅩさんのケース
●「貧血」という輸血への仕掛け罠
●生き延びても待つのは凄絶地獄
●吸血ビジネスは止められない
●GVHD、放射線、抗凝固剤で出血
●輸血には多くの危険が隠れている
●日本の輸血における3大事件
●患者をダマす「輸血説明書」
●坂口元厚相は肝炎10%と証言
●悪化させて稼ぐ医療のビジネスモデル
●エンドレスで稼ぎ続ける現代医療
第2章 エホバの証人輸血拒否事件の真相 内海聡
●闇に塗り込められた驚愕事実●ドラマ「説得」とエホバの証人輸血拒否事件の嘘とは?
●事実を検証してみる
●処置をしても助からないケガだったのか?
●さまざまな医師の証言
●エホバの証人輸血拒否は正しかった
●子どもは「生きたい」と証言したのか?
●「輸血同意書」を求めるワケ
●「別の選択肢」は、なぜ用意されていないのか?
●医師は訴訟を怖れる
●輸血の実態とガイドライン
●「参考書」にはなんと書いてあるか?
●「血液製剤の使用指針」は何を言っているか?
●血液学の多種にわたる洗脳
●猛暑の砂漠で水がなくなったら…
●「酸素が欠乏する」という輸血を受けさせるための洗脳
●血液は指紋と同じくすべて異なっている!
●欠陥「添付文書」と副作用への無知
●輸血後に生じる危険な免疫反応
●未知なる病気を作り出す
●免疫を低下させる
●輸血をすることで死亡率と感染症が激増していた
●異物を投与されることで死亡につながる溶血反応
●ほとんどの副作用はカウント、報告すらされていない
●現実にはありえない副作用確率
●血液製剤の多様なリスク
第3章 放射線照射で「死にかけ血液」注入 内海聡
●GVHDを恐れた厚労省対策の危険性と無意味さ●「ハンパない」放射線照射
●3種類の放射線
●JCO臨界事故で何があったのか?
●乳ガン患者に3週間で浴びせる量を、一瞬で血液に
●役立たずの血液
●人体は有害な異物処理に追われる
●照射血液製剤がガン患者に投与されると…
第4章 輸血がガンを作っていた 船瀬俊介
●輸血液は明らかな発ガン剤●甲状腺ガン1・8倍、リンパ腫1・7倍
●三十数年前の発見「輸血の免疫抑制でガンが増殖」
●「輸血しないでガン手術をする」
●輸血患者と無輸血患者を比較
●血液と血液が喧嘩する
●5年生存率に2倍近い開きが生じていた
●証明された免疫力低下
●輸血するとガン再発4・6倍に
●輸血患者群の生存率は無輸血群と比較して4割
●腫瘍の増殖・転移を促進する
第5章 血液製剤と感染症で、病院は荒稼ぎ 内海聡
●血液はダイヤほど儲かる●薬害肝炎、薬害エイズの悲劇
●効果のないものを投与されていた大きな皮肉
●危険すぎる、検査素通り期間「ウインドウ・ピリオド」
●永遠のいたちごっこ
●毎年約10万人のアメリカ人が輸血による肝炎にかかっている
●十分な対応がされなかったエイズの悲劇
●世界中で輸血を介して広がる感染症
●90年代の警告に日本は…
●いつどこでどんなウイルスが入り込むかわからない
●血液製剤のずさんでいい加減な販売実態
●日本は世界的にも異常な血液製剤、輸血製剤の消費大国
●足りないのは血液でなく、知識
第6章 無輸血手術が世界の流れだ! 船瀬俊介
●日増しに高まる輸血治療への警鐘●狂信は輸血教信者の医師たち
●無輸血手術の先進医療機関・イングルウッド病院
●ソウルの大学病院のケース
●輸血手術はすでに過去の遺物?
●人体はバケツではない
●千島博士の予言
●無輸血手術こそ正統な医療だ
●大手術ですら輸血なしで可能
●エホバの証人が無輸血医療を育てた
●ドラマ「説得」が秘めた悪意
●エホバの証人たちの情報ネット
●安全医療を!エホバのデータ
●『聖書』は理にかなった健康法
●詳細厳密な無輸血マニュアル
●米国防総省も無輸血手術を研究
●潰されてきた日本の無輸血治療
●無輸血治療が自己採血療法とは!
●70例、エホバの証人の手術をした希有な医師
●真実を知る闘いで柵を打ち破れ
第7章 輸血不要論 内海聡
●出血時の代案とその概念について●リンガーの名を世界に知らしめる論文
●リンゲル液の効能
●抗凝固剤がない、というメリット
●血液製剤の有用性やヘモグロビン理論の嘘
●2.5リットルの血を抜いた人
●千島学説について
●医学不要論=輸血「不要論」
●心筋梗塞、脳梗塞など梗塞性疾患の急性期
●くも膜下出血、潰瘍出血、ガンからの出血など、出血の急性期
●産婦人科分野
●海外における無輸血手術の流れ
第8章 医学理論を覆すカントンの犬の衝撃 船瀬俊介
●犬の血液を希釈海水と入れ替えた実験!●犬は実験前より活発になった
●より「過酷」な第2の実験
●「新たな体液」の中で血球成分は増殖する!
●第3の実験・白血球は海水中で生きる
●生命は「母なる海」から生まれた
●フランスのダーウィンへの反目
●細菌病因論を根底から覆すカントン理論
●「症状」は「病気」が治る治癒反応
●カントンの海水療法のめざましい効果
●海洋診療所は、世界各地に広まった
●カントンの遺志を受け継ぐ人々
●塩水・リンゲル液では効果が弱まる
●千島・森下学説と「カントンの犬」
●女性が男性より長生きする理由
●瀉血療法+海水療法……未来医療革命へ
●輸血に替わる究極の未来療法を証明する「カントンの犬」
●「輸血しないと死にますよ!」と言われたら…
●海水療法とホメオパシー医療
●現代に受け継がれるカントン医療
●末期乳ガンを縮小させた「海水療法」
●微量元素の調和が健康のカギ
●生理食塩水、リンゲル液の限界
●厳選ポイントで採取活きた海水
第9章 吸血ビジネスの大崩壊が始まった 船瀬俊介
●「カントンの犬」の教訓●近代医学を支配するロックフェラー財閥
●国際医療マフィアの企て
●ロックフェラー一族は薬を信用しない
●「9割の医療は慢性病に無力だ」
●死の教会の4つの毒水
●まったく進歩していない輸血の基本思想
●血液代用の「生理食塩水」の発明
●血液型の発見で「型が合えば安全だ!」
●近代医学は、野戦病院の医学
●ロックフェラー研究所と輸血利権
●血液型発見という血液ビジネスにとっての曙光
●愛国者を利用して稼ぐ
●戦争が加速させた血液ビジネス
●B型、C型肝炎、そしてエイズ……
●輸血ビジネスの表向きの目的と真の目的
●GVHDより危険な副作用
●発症メカニズムはいまだ不明
●わが身、わが子なら同意するか?
●輸血崩壊を決定づける論文
●輸血を多くすると2倍死ぬ
●黄色い血とヘモグロビン仮説の崩壊
●「カントンの犬は初耳」厚労省
●水分とミネラル補給の代替療法を!
●「輸血に見解を述べる立場にない」(赤十字社広報)
●他の選択があるなら輸血はナンセンス
●儲かるから使っている?
●美智子様が名誉総裁で最高位
●スイスのアンリ・デュナンが創設
●赤十字の医療奴隷をつくる罠
第10章 国際赤十字の闇、日赤利権の闇 内海聡
●赤い楯と赤い十字●国際赤十字のシステム
●オモテは崇高な人道的団体
●献血は国家を挙げての大事業
●皇室と表裏一体となっている組織
●国内の吸血ビジネスの総本山・日赤
●日赤と天皇家の関係
●戦争ビジネスのための赤十字
●赤十字の手口
●マッチポンプで金集め
●赤十字社や日赤の本当の正体と目的
●国際赤十字の闇
●血液製剤と「レンダリングプラントの共食い」の共通点
●この世界の構造とはどんなものか?
エピローグ 「新医学」の未来に向けて 船瀬俊介
●「カントンの犬」「千島学説」「エホバの証人」●WHO「ワクチンは生物兵器」
●人類の60億人を処分する
●金儲けと人殺しの陰謀
●現代医療の究極目的とは?
●近代主義の正体は帝国主義
●はじめに
輸血は、近代医学最大の失敗であり洗脳である。血液製剤も同罪である。
このことについては、船瀬俊介著『病院で殺される』、内海聡著『医学不要論』でも概略を述べた。
しかし、これら血液ビジネスの闇は底無しに深い。
そこには空前の誤解と膨大な利権が巧妙に絡み合っている。
輸血と血液利権、そして赤十字の闇を追っていたとき、われわれでさえも愕然とする最大の洗脳がそこにはあった。
現在、日本だけで、毎年約120万もの人が輸血を受けている。
そして膨大な輸血・血液製剤の利権の背後で、輸血・血液製剤という毒により、おびただしい生命が奪われ、医原病に苦しめられている。
その悪意による薬害の犠牲者、被害者たちは原因を一切問われることなく、暗黒の闇に葬られている。
輸血で殺していることに医師は気づかず、遺族も世間も知らされていない。
エホバの証人の輸血拒否事件を題材にしたドラマ「説得」にも医学的な裏が隠されていた。
その子どもは輸血をしなくても十分に生き残るチャンスがあったのだ。
しかし、この驚愕事実もまた闇に塗り込められている。
救命するはずの輸血が、命を奪っている……。
その衝撃事実ですら、ほとんどの医師たちは知らない。
その無知は医学教育(狂育)の欠陥に由来する。
さらに、輸血・血液製剤は、感染症の爆発点、蔓延の温床である。
エイズ、肝炎などなど……、輸血・血液製剤に巧妙に秘められた“目的”は感染症による新たな病人の大量生産であった。
さらに輸血時に免疫拒絶反応で急死するGVHD(移植片対宿主病)や感染症防止などの名目で導入された、血液への放射線処理は、さらなる悲劇を生み出した。
最大50グレイという致死量をはるかに超える照射は血球細胞の染色体をズタズタに裂断し、死んだ血球細胞が抹消血管、肺や腎臓のフィルターを詰まらせる。
輸血性肺障害、腎不全などで、新たな大量死が続出する。
輸血のさらなる暗部が免疫力低下だ。
輸血の42%はガン患者に使われている。
すると、免疫が損なわれ、ガン再発が加速される。
喉頭ガンの場合、輸血すると再発率は平均4・6倍にも跳ねあがる。
輸血は、まぎれもない発ガン医療なのだ。
以上の衝撃事実に気づき、世界的に無輸血手術に取り組む医師たちが増えている。
血液を失っても浄化した海水のミネラル濃度を調整して注入すれば、生命は活性化する
1897年、奇跡の真実を証明したのがフランスの生理学者ルネ・カントンだ。
犬による動物実験で証明している。
“カントンの犬”は、血液を失っても水分とミネラル分の補給で、助かることを証明した。
それは――体細胞が血球に戻る――という千島・森下学説を裏づけるものだ。
たとえば顆粒球は1時間に2、3倍の勢いで増殖。
そして、血球は他の血球に自在に変化する。
約50年前に闇に葬られたこの学説こそ、輸血の闇を暴き、新たな医療の光明をもたらす
さらにリンゲル液をもしのぐ海水療法(タラソテラピー)についても未来医療への可能性として問題提起してみたい。
第1章 こうして輸血で殺される
●昭和天皇も輸血で殺された?●「輸血するほど出血する」「治療法はない」
●輸血とは頻繁に行なわれる臓器移植だった
●GVHDを知らなかった医者たち
●血縁者の輸血は逆に危険だ
●600件に1件の割合で発症
●「貧血」で大量輸血にひきずりこまれたXさんのケース
輸血や血液製剤の同意書にサインする気になるか?答えはノーだろう。
「輸血したら容体が急激に悪化して、死亡した」あなたの身近で、こんな話を聞いたことはないだろうか?それは、隠された輸血の急性副作用死GVHDなど、その他さまざまな輸血の毒性による可能性が高い。
しかし、遺族は「輸血は救命措置だ」と信じている。
まさか、輸血が原因で急死するとは夢にも思っていない。
輸血は、交通事故などによる出血多量のときに行なわれる。
そう思っている人が多い。
しかし、医療現場ではそうではない。
ただの「貧血」でも堂々と大量輸血が施されるのだ。
「彼女は病院の治療で殺されたのではないか?」私のもとに相談に来た方の親族Xさんのケースも悲惨だ。
Xさんは生活保護を受給していた。
これが悲劇の要因になった。
生活保護受給者は、医療利権にとっては、じつに“美味しい”のである。
医療費は国庫負担。
だから青天井で取り放題となる。
一人の患者に90もの病名をつけて診療報酬をだまし取っていた悪質なケースすらある(『逸脱する病院ビジネス』NHK取材班、宝島社)。
病院ビジネスの闇~過剰医療、不正請求、生活保護制度の悪用 (宝島社新書)
Xさんも「貧血」を理由に大量輸血にひきずりこまれた。
彼女は、血液検査で「ヘモグロビン値Hbが低い」と医師に言われ、「貧血」と診断された。
入院直後に「数値を上げるための輸血」を行なうとして、「輸血同意書」を迫られた。
あまりに急な話に、家族は同意せざるを得なくなりサイン。
すると、いきなり彼女は照射赤血球濃厚液︲LR「日赤」を3パックで計800㎖(3万5500円相当)の輸血を強行された。
ここで少し用語の整理をしておこう。
血液が原料になっている医薬品はすべて「血液製剤」という。
Xさんに投与されたのは「血液製剤」の中の「輸血製剤」。
これは、赤血球製剤、血小板製剤、血漿液など、それほど加工処理されていないもので、「輸血」といった場合にはこの「輸血製剤」が用いられたことを示す。
輸血直後、Xさんは「気分が悪い」と訴え、意識不明になった。
その後は体中が内出血のように赤紫に変化し、最後にはどす黒く変色し、ミイラのようにやせ細っていった。
もはや、ほとんど歩くことも、食事をすることもできなくなり、一度も家に帰ることなく、入院から2カ月後、枯れ木のようにやせ衰えて息を引き取った。
このケースは輸血直後に意識不明に陥っており、皮下出血などの症状からGVHDを発症した疑いが極めて高い。
こうした壮絶な奇怪死ですら、まったく普通の病死として扱われ、何の死因解明も行なわれていないのが日本の医療の実態なのだ。
●「貧血」という輸血への仕掛け罠
●生き延びても待つのは凄絶地獄
●吸血ビジネスは止められない
●GVHD、放射線、抗凝固剤で出血
●輸血には多くの危険が隠れている
●日本の輸血における3大事件
●患者をダマす「輸血説明書」
●坂口元厚相は肝炎10%と証言
●悪化させて稼ぐ医療のビジネスモデル
●エンドレスで稼ぎ続ける現代医療
第2章 エホバの証人“輸血拒否”事件の真相
●闇に塗り込められた驚愕事実
現在、日本だけで、毎年約120万人が輸血を受けている。手術をすれば、輸血をするのが当たり前と思わされ、ほとんどの人がそれを疑うことさえない。
そして、膨大な輸血・血液製剤の利権の背後で、無駄な治療やリスクの大きい投与が平気で行なわれ、それによって死亡事故や医原病が多発しているにもかかわらず、赤十字は副作用報告を隠蔽し、それらが輸血が原因であると気づかれることもない。
医師は気づかず、遺族ももちろん気づくことができない闇の中におかれている。
ビートたけしが主演して製作されたドラマ「説得」で有名なエホバの証人に関する輸血拒否事件、この事件にも医学的な裏の意図が隠されていた。
この驚愕事実もまた闇に塗り込められて、医療利権に都合のよい情報としてプロパガンダされている。
しかし、実際にその事件を洗ってみると、一般に知られている事実とは違った様相を呈してくる。
この事件において、子どもが出血したのは手術の検討に入った段階で推定0・5ℓ程度であり、決して大量失血といえるようなものではない。
この程度の出血は、今の日本の規準でも輸血の必要のない手術が可能であったということだ。
子どもの治療にあたった医者が輸血にこだわったのは、当時の厚生省の輸血ガイドラインの基準が、世界の輸血に関する主たる研究と比べても、話にならないくらい低すぎたこと(つまり、なんでもかんでも輸血をさせることになる基準であったこと)、そしてなにより現行のガイドラインに従わねば訴えられてしまうという「恐れ」が一番の理由である。
まず、この章においては、このエホバの証人輸血拒否事件の真相を追いながら、医師たちはどう思い、どのような教育を受けているのか、なぜ子どもは死亡に至ったのかを再検討してみることにしよう。
●ドラマ「説得」とエホバの証人輸血拒否事件の嘘とは?
では、輸血拒否事件とはどのようなものだったのかということからひも解いてみることにしよう。だれもが一度は耳にしたことがあろう有名な事件であるがゆえ、「輸血拒否」を非難するときに必ずといっていいほど取り上げられる事件である。
この事件は1985年のことであり、当時マスコミにかなり取り上げられ、さまざまな憶測も入り乱れた。
そして、結果的にエホバの証人の輸血拒否の考えを知らしめる象徴的な事件となった。
●事実を検証してみる
この事件は、さまざまな医療利権側の思惑によって、一方的で偏った報道になった可能性が高い。では、事実とはなんで、報道のどこに誤りがあったか検証してみる。
事故の詳細は大泉実成氏の『説得』(講談社)に詳しい。
時系列で要約してみる。
16時10分頃A君が4時30分に約束の聖書研究を受けるため、目的地へ自転車で出発。
16時35分府中街道を走りガードレールとダンプカーの間を抜ける際に転倒、両足を轢かれる。
すぐに119番通報。
16時38分通報から3分ほどで救急車が到着。
応急処置開始。
16時42分救急車到着から4分ほどで、止血帯による処置完了。
意識ははっきりしており、救急隊員にきちんと受け答えをする。
16時56分S医科大学救命救急センターに到着。
医師の最初の所見では「両下肢解放性骨折、入院60日」。
17時頃出血量約500ccと推定され、「一刻も早い輸血が必要」と判断される。
17時30分頃輸血および緊急手術を行なう前に両親が駆けつける。
手術同意書へのサインを求められるが、輸血ができないと述べる。
医師は両親に怪我の状況を見せる。
父親とA君はわずかな会話をする。
「だいじょうぶか」
「うん」
「お父さんがついてるからな。
しっかりしろよ」
「うん……お父さん、ごめんね」
18時過ぎセンター長が電話で父親の説得を試みる。
A君の意識がもうろうとし始め、人工呼吸用チューブが取り付けられる。
19時10分過ぎA君の人工呼吸用チューブを外し、A君の意思を確認しようとする。
意識は戻らず再びチューブ装着。
19時45分集中治療室(ICU)に移される。
20時頃A君は自発呼吸を停止。
瞳孔も開く。
21時18分A君が死亡。
●さまざまな医師の証言
対応した医師はどう考えていたか、『説得』から引用してみよう。「最大限の治療を尽くして、それで、戻らない、なんともならない、というのであれば、ある程度あきらめはつくけれども、でも、僕はもう今でも信じてますけど、明らかに、あの時点で輸血をしておけば百パーセント助かったろうっていうのはね。
だから……口惜しいんですよね。
運ばれて1時間以内に輸血をしていれば、助かる確率は十分でしたからね。
(略)
余分な時間をね。
たくさん、費し過ぎたと思うの。
あの2時間半というね。
ただ輸血するかしないかだけのためにね。
本当にね、2時間半が、彼の命を奪ったようなもんだと思う」
また、外科医でエホバの証人の無輸血手術を行なってきた大鐘稔彦氏は著書『無輸血手術』(さいろ社)でこう述べている。
「第三者の無責任な批判と咎められるかも知れないが、この診断結果からも言えることは、どうせなら、運び込まれた段階で整形外科医は即“無輸血手術”に踏み切るべきではなかったか、ということである」
医師の語ったところや本に描かれた状況からすると、後述するイングルウッド病院のような処置が早急に行なわれていれば、A君はかなりの確率で救命されていた可能性が高いと推論できる。
病院に運び込まれたA君は、意識明瞭で話の受け答えができており、医師も緊急に深刻な事態だと思っている様子ではない。
しかし、まさに「説得」の最中、結果的に放置されている時間があまりにも長すぎたために、どんどん悪化し、尿が出なくなり、腎機能も働かなくなっていく。
このことからすると、「説得」に4時間もかけ、手術に踏み切らなかったことなどが腎機能などの臓器を悪化させ、血圧が低下し、事故から5時間後の死亡につながった可能性が高い。
両親は輸血は拒否していたが、医療処置を拒否しているわけではない。
「一刻も早く治療してほしい」と頼みこんでいる。
それに対して病院は「輸血を認めないなら治療はしない」という方針であった。
結果的にA君は亡くなり、その原因として「輸血拒否」がやり玉にあげられることになる。
ここで重要な問題は、どちらの主張や行動が医学的に正しく、どちらが間違っていたのかという検証である。
●エホバの証人〝輸血拒否〞は正しかった
じつはこのとき、エホバの証人の父親は、海外の最先端の治療ガイドラインや考え方にも通じるような「無輸血で手術してほしい」という決意書を出している。本書でもおいおい述べていくが、これは結果的にみると救命にとってもっとも正しい方針を主張したわけだが、医師たちは無知ゆえに、それを受け入れることができなかった。
この事件は、医療利権の仕掛ける洗脳から解けた状態で検証してみると、「説得」の対象がひっくり返ってしまう。
「無輸血でも手術して助けられるのだから、早く手術してほしい」と、両親やエホバの証人の信者たちから説得されていたのは、むしろ医者のほうだったのである。
そして、結果的に「輸血しなくても大丈夫だ」という説得のほうが医学的に正しかったということだ。
これは現在の治療ガイドライン的に見てもそうである。
たとえば、厚労省と赤十字社が出している「血液製剤の使用指針」(改定版)にはこうある。
「急性出血に対する適応(主として外科的適応)で、循環血液量の20~50%の出血量に対しては、人工膠質液(ヒドロキシエチルデンプン(HES)、デキストランなど)を投与する」どういうことかというと、20~50%程度の出血量であるならば、「人工膠質液」での対応が可能だと言っているのだ。
これは平成26年現在でも十分通用する。
そして、じつはこの事件で亡くなったとされる子の総出血量は、事故から50分後の段階では医師たちの推定で500cc程度と見込まれている。
つまり、手術をしようとする17時の段階では循環血液量の約20%というレベルであり、「血液製剤の使用指針」からいっても、輸血の必要などなく、膠質液で十分に代用が可能な範囲であった。
医師としては血液量に余力がなくては手術ができない(じつはこれ自体が一番の誤解なのだが……)と言うだろうが、まだ現代医学の基準でも、少なく見積もって手術を検討している段階では1000㎖近い余力があったことになるのだ。
つまり無輸血でも手術し、救命する可能性は十分にあったのだ。
改定された今の治療ガイドライン指針なら、輸血にこだわる必要はなかったどころか、輸血する必要もなかった。
●子どもは「生きたい」と証言したのか?
●「輸血同意書」を求めるワケ
●「別の選択肢」は、なぜ用意されていないのか?
●医師は訴訟を怖れる
●輸血の実態とガイドライン
●「参考書」にはなんと書いてあるか?
●「血液製剤の使用指針」は何を言っているか?
●血液学の多種にわたる洗脳
まずは、「輸血が必要であり」「輸血は安全性が増してきており」「赤い血がないと死ぬ」というまことしやかな言説が、刷り込まれた嘘であるということから考えねばならない。そもそも私は事故や手術に際して大量に失血した場合、何もする必要がないといっているわけではない。
現在行なわれている手術の大部分は無駄だと考えているが、それでも拙著『医学不要論』でも述べたとおり、すべての手術を根こそぎ否定しているわけではない。
第一に必要なのは、患者の出血を止め、当人の組織の液体量と電解質ミネラル濃度を元通りにすること、これは治療の原則として当たり前のことだ。
そしてそれができるのは現代では西洋救急医学であり、この外傷などに対する治療こそ西洋医学の真骨頂である。
もともと西洋医学は戦場医学から発展したものであり、救急時の生命危険に対してこそ効果を発揮する。
その際に、動物ではカントンの犬(第8章参照)、人間の場合でもイングルウッド病院などですでに万単位の症例があるように(第6章参照)、「輸血はまったく必要ない」ということなのだ。
こんなことを言うと、「この世界には輸血をして助かっている患者がたくさんいるだろう?」という反論がかえってくるはずだ。
それは赤い血=赤血球を補充しているから助かるのではない。
輸血製剤は違う意味で非常に質の良い、人体にとって適正な濃度に調整されたミネラル液であり、助かっている(ようにみえる)という事実の裏には、輸血という行為によって水分が補給され、電解質ミネラルの濃度が適性に回復しているという事実がある。
つまり、輸血液は人から採取した液体であるから、人間にとってちょうどいい濃度でカリウムやナトリウムやマグネシウムやカルシウム、微量元素が含まれている「適正な電解質バランス液」である。
これはミネラル液という一面においては生理食塩水やリンゲル液よりも優れている。
それゆえ、何もしないで放置されるよりは輸血したほうが人は救われる「ことがある」というのは事実なのだ。
●猛暑の砂漠で水がなくなったら…
このときに気をつけなければならないのは、「輸血でなければ人は助からない」「輸血したからこそ助かっている」というのは血液のメカニズムを隠した巧妙な嘘なのだ。これはたとえ話にしてみると、わかりやすくなる。
猛暑の砂漠で水がなくなり、脱水症状を呈して死にそうな人がいるときに、砂糖と甘味料たっぷりのコーラの自動販売機があったとする。
だれがどう考えても、そのときは間違いなくそれを飲んだほうが脱水は補正されて命は助かりやすい。
ここでコーラは体に悪いからやめておくべきなどという人はいない。
砂糖も甘味料も非常に体に悪いものだが、事態は緊急であるうえ、一回限りのことですぐに命に危険があるものではない。
そのときに選択肢があるとすれば、コーラなどより、電解質が人体に近いうえで糖分は少なめで甘味料も入っていないもののほうがいいに決まっている。
現代医学における輸血とは、ここでいう、非常に質の悪い飲み物であるコーラなのだ。
そして、現代医学はこういう状況において、人間を救う手段は自分たちの売りたいコーラしかないように見せかけて、われわれを騙している。
本当はコーラなどよりはるかに命を救うに適した飲み物があるのに、われわれは脱水症状を救うのはコーラだけだと思い込まされている。
そして、さらに残念ながら、輸血製剤のリスクは糖分や人工甘味料の比ではない。
●「酸素が欠乏する」という輸血を受けさせるための洗脳
●血液は指紋と同じくすべて異なっている!
●欠陥「添付文書」と副作用への無知
●輸血後に生じる危険な免疫反応
●未知なる病気を作り出す
●免疫を低下させる
●輸血をすることで死亡率と感染症が激増していた
●異物を投与されることで死亡につながる溶血反応
●ほとんどの副作用はカウント、報告すらされていない
また、米国立衛生研究所(NIH)会議は次のように述べている。「およそ100件につき1件の割合で、輸血には熱、悪寒、あるいは蕁麻疹がともなう。
……赤血球輸血では、およそ6000件に1件の割合で、溶血性輸血反応が生じる。
これは深刻な免疫反応で、輸血後急に生じたり、何日か経って現れたりする。
その結果、急性腎不全、ショック、血管内凝固、さらには死を招く場合さえある」はっきり言えばこれも一部にしかすぎないだろう。
ここでは「副作用報告」のデタラメさを指摘しなければならない。
現場の医者は厚労省等への副作用報告を怠っても、なんら罰則はない。
だから、自分の“失敗”を好きこのんでわざわざ監督官庁に報告する医者は皆無に近い。
輸血後にいくら悪くなっても、医師はその原因を輸血に求めず、病気の悪化によるものと判断するので、カウントされない。
前章で船瀬氏も述べているように、「副作用報告をするのは100人に1人以下」という話もある。
●現実にはありえない副作用確率
さらに、日赤が作成した血液製剤「医薬品添付文書」のミステリーにも触れておこう。患者にとって最大関心事の「重大副作用」発現率が一律“0・1%”未満となっている。
これは添付文書の書き方でいえば最低の数字が表記されているということになるのだが、「添付文書」を見た医師や患者は「1000人に1人未満なら大したことはないな」とつい思ってしまう。
しかし、一律0・1%未満など統計上通常ではありえないことであり、特にこのようなリスクだらけの製剤では考えられないことである。
なぜならふつう、副作用発現率を調べる際には、使用される薬品は当然、用法・用量で決まった一定量である。
ところが、輸血の場合は用法・用量の規定量がない。
200㎖の人もいれば、2000㎖の人もいて、使用量に大きなバラツキがある。
これは他の医薬品と違い、輸血製剤特有の特徴だ。
医薬品は一般的に使用量が増えれば、副作用発現率が指数関数的に増えていく。
にもかかわらず、血液製剤に関しては、その使用量が違っているのに、一律0・1%未満ということは、まったくおかしな話なのだ。
用法・用量が決まっている薬剤ですら、こんなデタラメな副作用発現率は書いていない。
私がこの数字を「ありえない」という理由をおわかりいただけるだろうか。
一律0・1%未満などと堂々と表記されているということは、実際に裏で発生しているおびただしい重大副作用被害を故意に隠蔽していると推測されても仕方ないほどのバカげたことなのだ。
●ほとんどの副作用はカウント、報告すらされていない
●現実にはありえない副作用確率
●血液製剤の多様なリスク
第3章 放射線照射で「死にかけ血液」注入
注意 輸血製剤には、この動画の記録にある東海村臨界事故の2~3倍もの強力な放射線照射が行われています。1週間後には赤血球は崩壊し、カリウムが溶け出して高カリウム血症になることが注意書きにあります。●GVHDを恐れた厚労省〝対策〞の危険性と無意味さ
この章では、GVHD(移植片対宿主病)を予防するための放射線照射の危険性と無意味さについて検討していくことにしよう。GVHDとは、船瀬氏がわかりやすく解説しているとおり、輸血用血液中に提供者のリンパ球が生き残り、その結果、免疫作用が働いて、輸血された患者さんの生体組織を攻撃、障害するというものである。
具体的には輸血後1~2週間後に発熱と皮膚の紅斑に始まり、肝障害、下痢、下血などが出現し、さらに白血球、赤血球、血小板がともに減少し、敗血症などの重症感染症の発症や大量の出血が起こり、輸血後3~4週で死亡することがある。
以前は「術後紅皮症」として手術前後に投与された薬物や感染などが原因とみなされていたが、現在はGVHDとして確定した概念となっている。
ちなみに、一度発症すると95%以上は致死的な状態になるといわれている。
GVHDという恐怖に脅かされた厚労省は、それに対処するがために「血液製剤」はリンパ球除去、輸血は平成10年より放射線照射を義務化した。
生き残ったリンパ球によって免疫作用が働いてしまうため、放射線照射をしてリンパ球を殺すのである。
ではどれくらいの放射線量を照射するのだろうか?
●「ハンパない」放射線照射
輸血に対して照射されている放射線量は15グレイ(Gy)から50グレイと非常に高線量である。これは日本の医師や放射線技師ならだれでも知っていることだ。
米国では医療機関において医師から特定の患者に輸血の処方がなされた場合、その処方に従った製剤に対して血液銀行で24グレイの照射が行なわれている。
実際、照射放射線線量が5グレイ以上になるとリンパ球の反応増殖性がなくなるという研究報告があり、その報告に基づいて放射線照射は行なわれている。
また、照射後1週間以上経過すると赤血球が壊れることが指摘されている。
この放射線量は本当に「ハンパない」線量だということを、人々は気づいているだろうか?
●3種類の放射線
本書は放射線の専門書ではないので説明はごく簡単になるが、放射線には3種類あり、それぞれ「α線」「β線」「γ線」という。これらはみな透過力や傷害性が違うわけだが、「グレイ」という単位はそこで使われる単位の一つだ。
そしてβ線やγ線では1グレイを1シーベルト(Sv)と、そのままの数値にして換算されることが多い。
α線では1グレイを20シーベルトに換算することが多いようだ。
ここでは1:1で換算して考えることにすれば、単純にいうと15シーベルトから50シーベルトという線量を受けていることになる。
顕微鏡写真を見て、愕然としたそうだ。
「無菌治療部の平井久丸のもとに、転院の翌日に採取した大内の骨髄細胞の顕微鏡写真が届けられた。
そのなかの一枚を見た平井は目を疑った。
写真には顕微鏡で拡大した骨髄細胞の染色体が写っているはずだった。
しかし、写っていたのは、ばらばらに散らばった黒い物質だった。
そのときの実際の画像
平井の見慣れた人間の染色体とはまったく様子が違っていた。
染色体はすべての遺伝情報が集められた、いわば生命の設計図である。
通常は23組の染色体がある。
1番から22番と女性のⅩ、男性のYとそれぞれ番号が決まっており、順番に並べることができる。
しかし、大内の染色体は、どれが何番の染色体なのか、まったくわからず、並べることもできなかった。
断ち切られ、別の染色体とくっついているものもあった。
染色体がばらばらに破壊されたということは、今後新しい細胞が作られないということを意味していた。
被曝した瞬間、大内の体は設計図を失ってしまったのだった」(NHK「東海村臨界事故」取材班著『朽ちていった命――被曝治療83日間の記録』新潮文庫)無残な事態は、予想どおりに進行した。
快活な大内さんを異変が襲うことになる。
入院1カ月後には、全身の皮膚は剥がれ落ち、表面は赤黒くなり亀裂が縦横に走った。
顔面は異様に腫れ上がり両目は完全に塞がり、回復の兆しは残念ながら見えなかった。
医療チームの献身も寄与し科学的に考えられる寿命よりは延長されたが、事故から83日後、12月21日に他放射線について少し勉強したことがある方ならわかるだろうが、福島第一原発事故前の日本の放射線許容量基準が年間1ミリシーベルトである。
単位は間違っていない。
「ミリシーベルト」、つまり1000分の1だ。
つまり血液製剤が浴びている放射線量はその許容量の1万5000倍から5万倍に相当することになる。
その線量は福島第一原発の核融合炉の近くで浴びる線量よりも高い。
ちなみに人間が浴びると必ず死ぬとされる線量が6~10シーベルトであるとされ、東海村の原発事故で亡くなられた方の被曝線量も6~10シーベルト程度であると推測されていた。
●JCO臨界事故で何があったのか?
●乳ガン患者に3週間で浴びせる量を、一瞬で血液に
●役立たずの血液
●人体は有害な異物処理に追われる
また破壊された血液のその後も問題なのだ。その血液は簡単にいうとゴミのようなもの(老廃物でもいいが)になり、それを処理するのに人体、とくに肝臓は、また苦労することになる。
異物を混注されるというのはそういうことだ。
このことについては千島学説で知られる千島喜久男博士も同様のことを述べている。
その結果、臓器不全、血栓症、発ガン、感染症の増加、アレルギー反応、溶血、栄養素欠乏などを呈し、身体衰弱を強めることになる。
輸血用の血液に当てているのと同量の約50グレイ放射線照射を各臓器に浴びせた場合、「脳」は、壊死、梗塞を起こし、「脊髄」も壊死、脊髄症を発症する。
「喉頭」は軟骨壊死、「心臓」は心嚢膜炎、「胃」は潰瘍、壊死に見舞われる。
「肝臓」は肝不全、「腎臓」は腎炎、「膀胱」は萎縮する……。
これはすべて刷り込みと洗脳によるものとしかいえない。
私自身、今の医学に否定的な立場になるまでこのようなことを考えたこともなかった。
実際に輸血してしまえば、その後のことはうやむやになってしまうので、非常に研究しづらいテーマだという問題もあろう。
しかし、事実というのは常にシンプルなものでもあり、それは医師たちでさえよく知っている。
私もよく経験したことだが赤十字などから供給されてくる放射線を浴びせた血液製剤は、すべて輸血してから1週間から2週間くらいすると、すべて体内でヘモグロビン値が元の数字に戻ってしまうのだ。
たとえば、末期ガンの患者さんに対して輸血をすることで、ヘモグロビン値Hbが8から10になったとしても、1~2週間くらいすると、やはり8に戻ってしまう。
つまり血液を入れてもすぐに破壊されてしまい代謝されて役に立たなくなっているということだ。
だからこそ病院では定期的に輸血することが必要になってくるのだ。
輸血するとヘモグロビン値Hbが上がるのは、濃度測定が血液の色の濃さ(光の透過率)によってヘモグロビン値を推定計測するという仕組みのためだ。
極端にいえば、血液中に墨など他の色素を入れても透明度は下がる。
装置は、それをヘモグロビン濃度と錯覚する。
しかし輸血をした場合はたしかに見せかけ上は濃い血液になる(=濃度は上がる)が、その血液はじつは働いているわけでもない、というのも大事な視点である。
これは単に測定器の測定原理上で見せかけの数値が上がっているにすぎないのだ。
放射線照射で人体そのものが崩壊していくのに、血液だけはそうならないと考えるのはあまりに都合がよすぎる。
●人体は有害な異物処理に追われる
●照射血液製剤がガン患者に投与されると…
第4章 輸血がガンを作っていた
●輸血液は明らかな〝発ガン剤〞
「輸血を受けた人はガンになりやすい」安達洋祐医師(久留米大学准教授)の研究報告だエビデンスで知るがんと死亡のリスク』中外医学社)。(『
そこで、彼は明快に断言している。
「輸血を受けるとガンや死亡が増え、ガン患者は輸血を受けると再発や死亡が増えます
つまり、輸血の重大副作用は「発ガン」と「再発」。
つまり、輸血は明らかに“発ガン”療法なのだ。
輸血液は猛烈な“発ガン剤”だった……。
輸血で、どうして発ガンするのか?「輸血は、もっとも頻繁に行なわれている臓器移植」だからだ。
たとえば、骨髄移植や幹細胞移植を受けた人もガンになりやすい。
米国のリポートでは幹細胞移植を受けると、発ガン危険度が8・1倍に跳ねあがる。
黒色腫や脳腫瘍は2・8倍。
白血病やリンパ腫リスクは15倍から300倍。
移植手術による発ガン作用には慄然とする。
「リンパ腫になった人は、血液ガンになる頻度が5・4倍とかなり高く、固形ガンになる頻度も1・7倍と高い」(安達医師)臓器移植は、患者の免疫力を低下させる。
それは輸血もまったく同じ。
移植された“臓器”を免疫細胞が攻撃したら、生着(移植された臓器が本来の機能を果たし始めること)しない。
だから、免疫力を低下させて“折り合い”をつける。
臓器移植なら、間違いなく免疫抑制剤を投与する。
これらなくして、臓器移植はありえない。
結果として患者の免疫力は低下する。
当然、ガン細胞への免疫力も衰える。
ガンが勢いを得て増殖するのは、当然だ。
●三十数年前の発見「輸血の免疫抑制でガンが増殖」
「輸血は免疫力を抑制する!」ほとんどの人は耳を疑うだろう。インフォームド・コンセントという言葉がある。
「事前説明」という医学用語だ。
医者は患者に治療を施す前に、その内容を説明し同意を得なければならない。
医療法1条に明記されている。
それは道義的ではなく法的義務なのだ。
輸血や血液製剤を投与されるとき、医師は患者から「同意書」を得ることが義務付けられている。
そのとき説明義務として、起こり得る副作用などについても説明しなければならない。
しかし、輸血の同意を得るとき――「発ガン」「ガン再発」の危険があります――と説明している医者は、恐らく一人もいないだろう。
●甲状腺ガン1・8倍、リンパ腫1・7倍
●三十数年前の発見「輸血の免疫抑制でガンが増殖」
●「輸血しないでガン手術をする」
●輸血患者と無輸血患者を比較
●血液と血液が喧嘩する
●5年生存率に2倍近い開きが生じていた
●証明された免疫力低下
●輸血するとガン再発4・6倍に
輸血するほどガンにかかりやすくなる。ガン患者なら再発リスクが高まる。
血液中のリンパ球はガン細胞等を攻撃する免疫細胞だ。
なかでも直接攻撃するNK細胞(ナチュラル・キラー細胞)が有名だ。
輸血したマウスと、輸「輸血量の多かった症例は予後不良因子が、より多く含まれていた」「輸血が生存率を低下させている可能性が大」「ガン手術の輸血は十分配慮すべきであることを強調したい」(要約)同様の研究を防衛医科大学校でも実施している。
やはり「大量輸血群(69例)の生存率は、無輸血群(144例)に比べて有為に低かった」。
そして、「輸血が(胃ガン)切除後の予後を悪くする可能性」を指摘している。
「悪性腫瘍に対する切除の前後に輸血を受けた患者では、輸血を受けなかった群に比べ、予後が不良であるという結果が、大腸ガン、乳ガン、肺ガン、腎ガンなどで示されている」(同論文)あなたや家族がガン治療で、手術を受けるとする。
そのとき、輸血は断固拒否しなければならない。
ガン三大療法、「抗ガン剤」「放射線」「手術」はいずれも患者の免疫力を殺そぎ、ガンを増殖させる。
三大療法の正体は“発ガン療法”なのだ。
しかし、そこにもう一つ「輸血」を加えなければならない。
厚労省は、年間ガン死者を36万人と公表している。
しかし、その80%の29万人はガンではなく、ガン治療で殺されているのだ。
その重大要因の一つが輸血だったのである。
この驚愕の事実に、ほとんどの日本人は気づきもしない。
京都府立医科大の臨床論文だ(「日消外会誌」1991年)。
「一九七三年、Opelzらが、腎移植に及ぼす輸血の影響について報告して以来、輸血の免疫抑制効果がにわかに注目されてきた。
最近、欧米のみならず、わが国においてもガン患者の術後生存率は輸血例が低率である、との報告が散見されるようになってきた」(同論文、「はじめに」より)以下は、胃ガン患者の生存率を「輸血」「無輸血」等で比較したものだ。
「胃ガン422例を周手術期(術前・術中・術後)に輸血を行なわなかったA『無輸血群』(226例)、B『少輸血群』1000㎖未満(105例)、C『多輸血群』1000㎖以上(91例)の3群に分けて、輸血が胃ガン生存率に及ぼす影響を検討した」(同論文、要約)その結果、5年生存率はA:80・5%、B:46・4%、C:32・6%。
輸血したガン患者のほうが生存率は激減した。
1000㎖未満のB「少輸血」でも、生存率はほぼ半減。
C「多輸血」群の生存率は、A「無輸血」群のたった4割だ。
他者からの輸血が、ガン患者の免疫を抑制したため、ガン再発などが加速され、「輸血」群は生命を落としたのだ。
●輸血患者群の生存率は無輸血群と比較して4割
●腫瘍の増殖・転移を促進する
輸血は、ガン患者の死亡率を悪化させるのと同時に、ガン転移も加速させる。動物実験では「輸血が腫瘍の増殖や転移を促進する」と警告されている。
▼「輸血によりラットの皮下に接種した肉腫の発育が促進され、リンパ球の反応性が低下し、血漿のリンパ球抑制活性が亢進した」(1981年、フランシス)
▼「輸血によりマウスの腫瘍の肺への転移が促進された」(1987年、クラーク)
▼「輸血をするとラットの腫瘍が肺に転移することを確認」(1987年、サイら)以上は、異系統間の輸血によるガン転移の報告だ。
しかし、同系統マウスからの輸血でも、ガン転移は確認されている。
▼「同系統マウスから採取し、一定期間冷蔵保存された血液中の血球成分が肺ガンの肺転移形成を促進することを観察した」(1991年、市倉ら)このように、輸血の「免疫抑制」作用に関する研究も多数存在する。
そこでは「抗原刺激に対するリンパ球の反応性の低下」「NK細胞活性の低下」などが指摘されている。
「輸血が悪性腫瘍切除後の予後を悪くする機序(メカニズム)の説明には、多方面からのアプローチが必要であろう」「近年、自己血輸血が行なわれることもあるが、われわれの動物実験から、たとえ自己血液であっても、長期保存した後、輸血すると腫瘍転移を促進する可能性がある」(市倉他論文、前出要約)ガン手術などで、当たり前のように行なわれている輸血。
それこそ、猛烈なガン再発、増殖、転移を加速させているのだ。
第5章血液製剤と感染症で、病院は荒稼ぎ
●血液はダイヤほど儲かる●薬害肝炎、薬害エイズの悲劇
みなさんがニュースなどでもよく目にする肝炎やエイズだが、なかでもC型肝炎問題は血液製剤で被害者が数万人も発症した巨大薬害事件である。この問題は、病院出産のときに、入院患者に知らせないまま、“止血のため”に血液製剤「フィブリノゲン」を打ったことで、C型肝炎ウイルス(HCV)に感染したというのが概要である。
被害を受けた女性たちは国とメーカー、旧ミドリ十字(現・田辺三菱製薬)に損害賠償を求めて裁判を起こしている。
感染すると被害者の多くは慢性肝炎を発症する。
さらに発症した慢性肝炎は、10~40年後に肝炎であったりエイズであったり梅毒であったり、日本でなじみの薄いものとしてはマラリアであったりBSEであったり、輸血で生じてきた感染症は多数存在する。
ほかにも未知の感染症や変化した感染症が無数に存在する。
こうした事態を招いてしまうのは、輸血における検査の在り方に問題がある。
一つは、感染症はいくつもあり、それらすべてを検査でカバーできないということである。
すべての感染症を網羅するような検査は今のところ存在しない。
もう一つは検査できる感染症であっても見逃してしまう可能性があるという点だ。
感染症にかかった血液であっても、現在の抗体検査では感染から約22日間は検査で見つけることができないのだ。
「検査で抗体が検知できるまでに免疫系が抗体を作りだすには2~8週間かかる。
その期間を“ウインドウ・ピリオド”と呼ぶ」(米国疾病予防管理センター:CDC)いわゆる“ウイルス潜伏期間”。
まれには6カ月かかることもあるという。
5分45秒に1983年当時は10%は薬害肝炎の証言
●効果のないものを投与されていた大きな皮肉
●危険すぎる、検査素通り期間「ウインドウ・ピリオド」
●永遠のいたちごっこ
●毎年約10万人のアメリカ人が輸血による肝炎にかかっている
有名な「タイム」誌は1984年の段階で、「毎年約10万人のアメリカ人が輸血による肝炎にかかっており、その主な原因となっているのは消去法によらなければ実体のわからない正体不明のウイルスだ」と述べている。なんと30年も前からわかっていたことなのだ。
「タイム」誌はまた、エイズ(後天性免疫不全症候群)の6500あまりの症例について報告しているが、その中には「輸血と関連した症例がある。
最終的な死亡率は90%ないしそれ以上になると思われるが、犠牲者の半数近くがすでに死亡した」と述べている。
「US・ニューズ・アンド・ワールド・リポート」誌は米国で輸血を受けた人のおよそ5%は肝炎になっており、その数は年間17万5000人にのぼると指摘している。
そのうちの約半数は慢性的な保菌者となり、少なくとも5人に1人は肝硬変か肝臓ガンにかかり、毎年約400世界大戦中に比べて約3倍である。
1970年代になると米国疾病予防管理センターは、輸血にともなう肝炎で毎年推定3500人が死亡していると発表している。
近年、B型、C型などの感染はさすがに減少しているが、肝炎はA、B、CだけでなくD型やE型など含めて多種にわたることがわかってきている。
つまり“いたち”ごっこであるといえる。
最初はA型肝炎やB型肝炎が問題になったが、それが検査できるようになると人類はすぐに油断してしまった。
その結果、生み出された輸血感染が皆さんご存じのC型肝炎(当時は「非A非B型肝炎」と呼ばれた)である。
このウイルスの出現によって、イスラエル、イタリア、日本、スペイン、スウェーデン、米国を含め、輸血を受けた人の8~17%がこの肝炎にかかったといわれている。
しかしそれで終わりではない。
ニューヨーク・タイムズ紙も1990年の段階で述べている。
「専門家たちは、ほかにも肝炎の原因となるウイルスがあることを確信している。
もしそれが発見されれば、E型肝炎といった類の名がどんどんつけられるであろう」
そして今、まさにそのとおりに、A~GやTTなどの新しい肝炎ウイルスがすでに判明している。
まさにいたちごっこが延々と続けられているのだ。
●十分な対応がされなかったエイズの悲劇
●世界中で輸血を介して広がる感染症
●90年代の警告に日本は…
●いつどこでどんなウイルスが入り込むかわからない
●血液製剤のずさんでいい加減な販売実態
●日本は世界的にも異常な血液製剤、輸血製剤の消費大国
●足りないのは血液でなく、知識
第6章 無輸血手術が世界の流れだ!
●日増しに高まる輸血治療への警鐘●狂信は輸血教信者の医師たち
●無輸血手術の先進医療機関・イングルウッド病院
アメリカでは、ニュージャージー州のイングルウッド病院が無輸血手術の先進医療機関として知られる。「タイム」誌(1997年)に、この病院で無輸血手術を受けて生命拾いした青年のエピソードが報告されている。
「米国ニュージャージー州のある病院で32歳の誕生日に意識を失い、横になっているヘンリー・ジャクソンは、医学的にも、論理的にも、まったく見込みがありませんでした。
彼は大量の内出血により血液の90%を失いました。
ヘモグロビン値は、正常値の13から(ある医師が「生存不可」と描写した不吉な数値である)1・7に急落しました。
宗教的な理由で輸血を拒否したジャクソンは、ようやく無輸血治療を行なう近所のイングルウッド病院に移されました。
ジャクソンが病院に到着するとすぐ麻酔科科長であり重患室長でもあるアリエ・シェンダー博士と彼のチームが迅速に対応しました。
まず、薬物で基本的な麻酔を行ない、患者の筋肉、脳、肺およびその他の臓器の酸素の需要を減らしました。
次いで、高効能鉄分とビタミン剤を投与し、骨髄が赤血球を生産するよう刺激する造血剤であるエリスロポエチン(EPO)を十分投与しました。
最後に、体内に残っている少量の血液が円滑に循環できるよう、静脈内に輸液を注入しました。
人工呼吸器に頼って息をしながら、ジャクソンは静脈内に一滴の血液も注入されなくても治療に反応を示し始めました。
4日で彼の血球値は相当上がりました。
まもなく意識を戻した彼は、信じられないと言うかのように首を横に振りながら、『この助けがなかったら、私は死んだでしょう』と言いました」
こうしたケースはイングルウッド病院に限ったことではない。
「エホバの証人」サイト「無輸血治療」には世界の動向が記されている。
「輸血は命を救うと考える人は多くいます。
こうしていくつもの無輸血手術が成功裏に行なわれているにもかかわらず、一方で現代医療のほとんどの医師たちは大量輸血の“助け”を借りながら執刀している。
●ソウルの大学病院のケース
●輸血手術はすでに過去の遺物?
●人体はバケツではない
●千島博士の予言
●無輸血手術こそ正統な医療だ
●大手術ですら輸血なしで可能
●エホバの証人が無輸血医療を育てた
●ドラマ「説得」が秘めた悪意
●エホバの証人たちの情報ネット
●安全医療を!エホバのデータ
●『聖書』は理にかなった健康法
●詳細厳密な無輸血マニュアル
●米国防総省も無輸血手術を研究
●潰されてきた日本の無輸血治療
●無輸血治療が自己採血療法とは!
●70例、エホバの証人の手術をした希有な医師
●真実を知る闘いで柵を打ち破れ
第7章 輸血不要論
●出血時の代案とその概念について
これまで輸血と血液製剤の危険性について述べてきたが、出血時の問題と輸血の是非を考えるときには、医者の立場として医学的な代案についても触れねばならない。そのとき、点滴剤の名前としても出てくる有名人が、シドニー・リンガー(SydneyRinger1835~1910)その人である。
その点滴剤こそ、彼が1882年に幾多の苦労の末に発明した「生理的電解質溶液」、すなわち(わが国ではしばしばリンゲル液と呼ばれる)「リンガー液」である。
ここで「リンガー液」発見についての逸話を紹介しよう。
彼がある動物の心臓実験をしていたときのことである。
動物から取り出した心臓は通常、生理食塩水に浸す。
するとやがて心室の収縮は弱まり、いずれ止まる、ということは当時でも普通に知られていた。
しかし、彼がいつもと同じように「ある溶液」に浸すと、心臓は弱まらず、力強く拍動し続けた。
これはある偶然によるものであった。
彼がその実験で、助手が用意した蒸留水だとばかり思って使っていた水(ここに食塩を加えた)は、じつはリンガーの研究室に流れているただの水道水だったのである。
しかもその水道水には偶然にもさまざまな天然イオンが含まれていて、アルカリを帯びていたのだ。
結果的にリンガーは、単なる0・75%塩の生理食塩水ではなく、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどを含んだ水に0・75%塩を加えたまったく「未知なる溶液」を作っていたことになる。
その偶然が未知なる結果を生み出したことに気づくまで、リンガー自身も時間がかかり当惑したようである。
●リンガーの名を世界に知らしめる論文
リンガーは次のように語っている。「この液体(水道水)は心臓の灌流に極めてすぐれた特徴があり、条件によってはこの液体の中では心臓は4時間以上も動き続け、そのうえ、実験の終わりでも血液で灌流していたときの心室の収縮とほぼ同じくらい強い収縮が得られるのだ。
(略)
このような強い心室の収縮は、蒸留水から生成した生理食塩水では不可能であり、そこに塩化カリウムを加えても起こらなかった。
また、水道水に含まれる炭酸カルシウムの代わりに重炭酸ソーダを加えても起こらなかった。
しかし収縮が止まってから少量の炭酸カルシウムを加えると、収縮が再び起こったのだ」(ウェブ上のサイト「評伝シドニー・リンガー」より)
そしてついに彼はこの実験で、カルシウムとカリウムが正しい割合で存在することで心室の収縮がはじめて正常に維持でき、しかもカルシウムが少なすぎたり、カリウムが多すぎると収縮は不規則で弱まり、さらにカリウムを増やしすぎると心臓が止まってしまう、という歴史的大発見をする。
そして彼は何度にも及ぶ実験により、彼のもっとも有名にして彼の名を世界的に知らしめることとなった論文“
Afurthercontributionregardingtheinfluenceofthedifferentconstitu-entsofthebloodonthecontractionoftheheart,JournalofPhysiology,1883”の中で謎を解明し、ここに歴史に名を残すリンゲル液がいよいよ誕生するのだ。
つまり、血液の代替液は、血液型が発見される前から開発されていたのだ。
●リンゲル液の効能
この液体は一時的な代用体液となるばかりか、生体から摘出した臓器をこの中に浸しておくことで細胞を長時間生かしておくのも可能なのである。リンガーのこの一連のメソッドは現代の医科学にも延々と受け継がれており救急時の基本点滴ともなっている。
以下、公式添付文書においてのリンゲル液の効能である。
「・代用血漿として急性出血の治療、特に急性大量出血の際の初期治療として有効・外傷、熱傷、出血などに基づく外科的ショックの予防及び治療手術時における輸血量の節減体外循環灌流液として用い、灌流を容易にして手術中の併発症の危険を減少する」リンゲル液の電解質バランス濃度は、人間の電解質バランスに近い濃度の液体に調整されている
(しかし、後述の海水の代替血漿には劣る)。
ごくシンプルに考えれば、人の血液でさまざまなリスクがあり大量の放射線を浴びている「死ぬ予定のボロボロ血液製剤」などより、「リンゲル液」を代わりに使うのがリスクが低いと思われる。
もちろんリンゲル液を使えば必ず助かるとは限らないが、あくまでもこれまで挙げてきた輸血のリスクを考えれば、比べ物にならないくらい有用であるということに気づかねばならない。
ただし、現在市販されているリンゲル液が完全に人間の血液に最適な電解質バランス濃度であるかは、真の医学がこれから解明していかねばならないものだろう。
一つだけはっきりしているのは、その答えの中に「他者の血液」という選択だけはないということだ。
●抗凝固剤がない、というメリット
●血液製剤の有用性やヘモグロビン理論の嘘
●2.5リットルの血を抜いた人
●千島学説について
●医学不要論=輸血「不要論」
●心筋梗塞、脳梗塞など梗塞性疾患の急性期
●くも膜下出血、潰瘍出血、ガンからの出血など、出血の急性期
●産婦人科分野
●海外における無輸血手術の流れ
第8章 医学理論を覆す「カントンの犬」の衝撃
●犬の血液を希釈海水と入れ替えた実験!
「カントンの犬」……これは、一人の学者が行なった動物実験である。それは「犬の血液を海水と入れ替える」という大胆なものだった。
行なったのはフランスの生理学者ルネ・カントン。
日本語で血液のことを「血潮」ともいう。
文字どおり、「血液は海水と同等」という原意だ。
フランス語でも「海」(lamer)、「母」(lamère)。
発音はまったく同じ。
語源が同じであることがわかる。
フランス語を母語とする生理学者は、直感的に、「生命」と「海水」との相似に気づいていたのだろう。
医学史に残る画期的実験は1897年に実施された。
用いられたのは犬。
この実験をひと言でいえば、犬の血液を、海水を薄めた代替血漿と入れ替えたのだ。
「海水は血液の代用として機能する」。
それを証明するためであった。
「生体の体液と海水は、同じ組成で、同じ働きをする」自らの仮説を証明するため、犬を用い、実験は一般公衆の面前で3つの段階にわたって行なわれた。
●犬は実験前より活発になった
第1の実験では、まず体重5㎏の犬が用意された。犬の血液を抜き取り、血液の濃度と同じミネラル濃度に薄めて調整した同量の海水を血管に注入。
見守る人々にとって、それは過酷な実験に見えた。
排泄する時間も与えず、血液を多量の海水に入れ替えたのだ。
実験は90分を要した。
注入した海水は3・5ℓに達し、犬は腹部がふくれ、グッタリと横たわっている。
体温は下がり、腎臓の排泄機能も弱まった。
生命活動も低下していった。
ところが、注入後はすぐに体温が上がり始め、生理作用は復活した。
そして、5日後には、犬はすっかり回復し、元気に尻尾を振り始めた。
体重も元に戻った。
このとき注入された海水は、犬の内部環境の総量の約3倍に達している。
カントンは次の結論に達した。
「海水で内部環境が置き換えられても、生命活動を妨げない。
それどころか、犬は実験前より生き生きとして活発になった」その公開実験で、以下の真理が証明された。
――海水によって生命細胞は完全な状態で生きる――
●より「過酷」な第2の実験
●「新たな体液」の中で血球成分は増殖する!
●第3の実験・白血球は海水中で生きる
●生命は「母なる海」から生まれた
●フランスのダーウィンへの反目
●細菌病因論を根底から覆すカントン理論
●「症状」は「病気」が治る治癒反応
●カントンの海水療法のめざましい効果
●海洋診療所は、世界各地に広まった
●カントンの遺志を受け継ぐ人々
●塩水・リンゲル液では効果が弱まる
●千島・森下学説と「カントンの犬」
●女性が男性より長生きする理由
●瀉血療法+海水療法……未来医療革命へ
●輸血に替わる究極の未来療法を証明する「カントンの犬」
●「輸血しないと死にますよ!」と言われたら…
●海水療法とホメオパシー医療
●現代に受け継がれるカントン医療
●末期乳ガンを縮小させた「海水療法」
●微量元素の調和が健康のカギ
●生理食塩水、リンゲル液の限界
●厳選ポイントで採取活きた海水
第9章 吸血ビジネスの大崩壊が始まった 船瀬俊介
●「カントンの犬」の教訓●近代医学を支配するロックフェラー財閥
●国際医療マフィアの企て
●ロックフェラー一族は薬を信用しない
●「9割の医療は慢性病に無力だ」
●死の教会の4つの毒水
●まったく進歩していない輸血の基本思想
●血液代用の「生理食塩水」の発明
●血液型の発見で「型が合えば安全だ!」
●近代医学は、野戦病院の医学
●ロックフェラー研究所と輸血利権
●血液型発見という血液ビジネスにとっての曙光
●愛国者を利用して稼ぐ
●戦争が加速させた血液ビジネス
●B型、C型肝炎、そしてエイズ……
●輸血ビジネスの表向きの目的と真の目的
●GVHDより危険な副作用
●発症メカニズムはいまだ不明
●わが身、わが子なら同意するか?
●輸血崩壊を決定づける論文
●輸血を多くすると2倍死ぬ
●黄色い血とヘモグロビン仮説の崩壊
●「カントンの犬は初耳」厚労省
●水分とミネラル補給の代替療法を!
●「輸血に見解を述べる立場にない」(赤十字社広報)
●他の選択があるなら輸血はナンセンス
●儲かるから使っている?
●美智子様が名誉総裁で最高位
●スイスのアンリ・デュナンが創設
●赤十字の医療奴隷をつくる罠
第10章 国際赤十字の闇、日赤利権の闇 内海聡
●赤い楯と赤い十字●国際赤十字のシステム
●オモテは崇高な人道的団体
●献血は国家を挙げての大事業
●皇室と表裏一体となっている組織
●国内の吸血ビジネスの総本山・日赤
●日赤と天皇家の関係
●戦争ビジネスのための赤十字
●赤十字の手口
●マッチポンプで金集め
●赤十字社や日赤の本当の正体と目的
●国際赤十字の闇
●血液製剤と「レンダリングプラントの共食い」の共通点
●この世界の構造とはどんなものか?
エピローグ 「新医学」の未来に向けて 船瀬俊介
●「カントンの犬」「千島学説」「エホバの証人」●WHO「ワクチンは生物兵器」
●人類の60億人を処分する
●金儲けと人殺しの陰謀
●現代医療の究極目的とは?
●近代主義の正体は帝国主義