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松本山雅 長野県から初のJ1昇格
11月1日 21時38分

松本山雅 長野県から初のJ1昇格

サッカーJ2の松本山雅が今シーズンの2位を確定してJ1昇格を決め、長野県から初めてのJ1チームが誕生することになりました。

松本山雅はここまで勝ち点74で、3位のジュビロ磐田に勝ち点「10」の差で、J1に自動昇格できる2位につけています。
1日夜のアビスパ福岡との試合では、勝てば無条件で、引き分けでも3位のジュビロが引き分けか負ければ、今シーズンの2位が確定し、J1昇格が決まります。
試合は0対0で迎えた後半12分、松本山雅がエースの船山貴之選手のゴールで先制しました。
さらに26分にも山本大貴選手が追加点を決めリードを広げました。
松本山雅は、このあと相手にペナルティーキックを与えて1点を奪われましたが、そのまま逃げ切って2対1で勝ちました。
この結果、松本山雅は、3試合を残して今シーズンの2位を確定し、すでにJ2で優勝を決めている湘南ベルマーレにつづいてJ1への自動昇格を決めました。
長野県からは初めてのJ1チームとなります。
来シーズンJ1に昇格するのは残り1チームで、J2の3位から6位のチームがプレーオフを争って決まります。
試合のあと、松本山雅の反町康治監督は「底辺からのスタートだったが一心不乱にやるということをぶれずにやってきた。チームの関係者だけでなくサポーターも含めて1人1人の力が結集して、われわれの力になってくれた。感謝したい」と話しました。
そして来シーズンのJ1に向けては、「非常に難しいなかでの戦いになると思うが、頑張っていきたい」と意気込みを示しました。

地元松本で喜びの声

松本山雅のJ1昇格を見届けようと特設のスクリーンが設けられた松本市の体育館では、集まった700人近くの人たちが試合の中継を見守り、昇格が決まると、近くの人と抱き合って昇格の喜びを分かち合っていました。
松本市の松本市中央体育館では地元の商店街などが大型のスクリーンを設置し、サポーターなど700人近くが集まって、テレビの生中継を見守りました。
0対0で迎えた後半、船山選手と山本選手が相次いでゴールを決めると、見守った人たちは立ち上がって大きな歓声を上げていました。
そして松本山雅のJ1昇格が決まると、涙を浮かべたり近くの人と抱き合ったりして念願のJ1昇格の喜びを分かち合っていました。
松本市の71歳の男性は「記念すべき日になった。選手には心の底からお礼を言いたい」と話していました。
会場の出口では早速、地元紙の号外が配られ、多くの人たちが長野県のクラブで初めてのJ1昇格の記事に目を通していました。

松本山雅の道のり

松本山雅は松本市などを本拠地とするプロサッカークラブで来年で創立50年を迎えます。
クラブの名前は発足当時の選手たちが足しげく通っていた喫茶店の名前に由来しています。
3年前にJFL=日本フットボールリーグからJ2に昇格しました。
北京オリンピックで日本の男子の監督を務めた反町康治監督がJ2に昇格した1年目から指揮を執り、今シーズン3年目です。
キャンプから、走り負けない守備を目指した結果前節の時点で失点は「30」と昨シーズンの6割にまで減らしました。
一方、攻撃ではセットプレーからの得点がリーグトップです。
攻守にバランスが取れた今シーズン、連敗を喫したのは1回だけと安定した戦いを続けてきました。

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