ほかに、「載せない」と答えた身長152センチの大阪府吹田市の女性会社員(20)は、その理由として「背が低いので網棚に届かない」と説明した。JR西日本によると、同社車両では、網棚は高さ約190センチ。150センチあまりの背では確かに届きにくい。身長153センチという大阪府大阪狭山市のフリーターの女性(20)も「この1カ月置いていない。届かない」と語った。
載せない理由として、最も多かった回答は「(荷物やかばんを)忘れてしまう」。背景として、近年増えた車輪つきのキャリーケースが載せにくいことや、かついでいても比較的負担が少ないリュックの普及をあげる声もあった。
聞き取った35人中、毎日「載せる」と回答したのはわずか2人。「載せるとき、載せないときがある」との趣旨の回答やほかの回答は計6人だった。
奈良市の男性教員(49)は「ショルダーバッグを使っていて、立っているときはたいてい網棚に起きます。習慣になっていて、降りるときも忘れることはない」と説明。網棚に載せる動作、網棚から降ろす動作とも日常習慣になっていた。
「忘れてしまう」危険性を避けるため、人々は網棚に荷物を載せなくなっている。そんな中、40年以上前から根本的な対策に打って出ている電車がある。
札幌市営地下鉄だ。
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