厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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help RSS 日銀追加緩和:ニネンニバイからサンネンサンバイへ

<<   作成日時 : 2014/10/31 17:09  

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さすがにこのタイミングで追加緩和というのはマーケット参加者もほとんど予想しておらず、結構なサプライズとなりました。黒田総裁は記者会見で否定しておられましたが、このタイミングで追加緩和をすれば、円の下落には大いに効果があることはわかっていてやったはずです。意図的とは言えなくても、結果が見える状況であった。事実を冷静に見ればFOMCで量的緩和の終了が確認され同時に米国GDPが予想を上回る状況となり、イエレン議長が雇用の質の改善を認めて利上げが想定されやすくなったその直後の会合で、しかも5対4というかなり「強引」な賛成多数によって決めてしまったわけです。円安を企図したといわれても致し方ないでしょう。
またこれから消費税の引き上げ議論が始まります。これも当然のごとく黒田総裁は否定されますが、株価が上がることでマインドの改善がもたらされて消費税引き上げに対してポジティブに働くことも容易に想像がつくはずで、財務官経験者の海千山千の黒田総裁は「タイミング」(サプライズ)の重要性も間違いなくよく御存じなはずです。これとこのまともな審議委員の反対を押し切る形の5対4でのこのタイミングでの追加緩和は、単に物価目標にショートしているから必要だというだけではなく、さまざまな「意図」があったと思われても仕方ないでしょう。
もともと、よく考えてみれば、消費税引き上げは自民党も民主党も賛成しているのです。あくまで法律上は上げることになっているのに、景気条項があるためもやもやしているだけで、少なくともそのもやもやは(財務省出身の)黒田総裁は取り除く必要があります。
日銀の独立性?黒田日銀には全く意味のない言葉ではないかと思っています。もちろん公式にはちゃんと説明をしているとはいえ、国策として決めた消費税上げをきちんとサポートする役割を担っているのが今の日銀であろうと思っています。

よく見ると2013年4月の異次元緩和の時は2年、2倍というのが目立ちました。あの時は世間へのインパクトを相当意識しているな、と思ったものです。たぶん2倍とか根拠はなかったと思います。そして今回のステートメントを見ると長期国債保有残高「約30兆円追加」、買い入れの平均残存期間を「最大3年程度延長」、ETFおよびJ−REITについてそれぞれ保有残高「年間3兆円」「年間900億円」(3x3のイメージ?)「3倍増」、と妙に3という数字へのこだわりが目立ちます。
うがった見方をすれば、いやしなくても、やはり強力なステロイド注射に見えたこれまでの緩和策が「効果がなかった」ことの裏返しで、これまで以上に強力なステロイド注射を必要としており、実際そうなっています。
ワタクシの身近にやはり強力なステロイド治療を受けている人がいるのですが、本当に元気で多動で一見すごく調子がよさそうです。いうまでもなく強い副作用があるわけで、今後出口がますます困難になることも含め、個人的にはちょっと懸念を抱く決定でありました。

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