北の脅威にさらされる韓国のスマホユーザー

北の脅威にさらされる韓国のスマホユーザー

 北のハッキングが巧妙化、次はスマホ狙い 北朝鮮はハッカー部隊を運営し、韓国にハッキングなどのサイバー攻撃を仕掛けてきた。ハッキングとDDoS(分散サービス拒否)攻撃だけでなく、最近は電子メールを使ったハッキングなど、手法が巧妙化しており、ついにはスマートフォンもターゲットになった。

 北朝鮮は偵察総局傘下の第121局ハッカー部隊をはじめ、ハッキング専門組織を多数運営していることが判明している。

■スマホのハッキング容易

 今回確認されたスマートフォンへのハッキングは、パソコンを狙うサイバー攻撃よりも容易で、危険性も高いとされる。北朝鮮が今後、スマートフォンのハッキングを本格化するとの見方もある。

 キム・スンジュ高麗大情報保安大学院教授は28日「スマートフォンのハッキングはある程度のレベルを備えたハッカーにとってあまりに容易だ。ハッキングされると、スマートフォンのユーザーが行う操作がハッカーに全て把握されると考えてよい」と話した。

 モバイルセキュリティー専門業者「SEワークス」のホン・ミンピョ代表は「悪質なアプリによっては、盗聴、画面キャプチャーだけでなく、通話記録、文字メッセージ、写真などの保存データをハッカーに見られてしまう」と指摘した。

 実際に韓国ではスマートフォンのハッキングが多発している。慶北地方警察庁広域捜査隊は今月7日、いわゆる「スパイアプリ」を使い、スマートフォンをハッキングし、違法な盗聴を行っていた2人を逮捕し、5人を在宅のまま立件した。2人は悪質なアプリを組み込んだ文字メッセージを被害者に送り、文字をクリックすればアプリが知らないうちにインストールされる「スミッシング」と呼ばれる手法を使っていた。

 警察庁サイバー安全局は今年8月、スパイアプリによる被害多発を受け、対策アプリを配布したほどだ。

 このため、北朝鮮によるスマートフォンのハッキングには徹底した対策が求められる。自主国防ネットワークのシン・インギュン代表は「韓国軍ではスマートフォンの使用が日常化している。北朝鮮が体系的、組織的に韓国軍関係者のスマートフォンをハッキングする可能性もある」とした上で「スマートフォンの使用をやめさせることはできないため、セキュリティーシステムを先行して開発し、普及させる必要がある」と指摘した。

 キム・スンジュ教授は「スマートフォンにはセキュリティープログラムがあるが、使いこなしにくく、使われないことが大半だ。使用方法が簡単なセキュリティープログラムを作成して普及させるべきだ」と指摘した。

 しかし、北朝鮮が重要人物のスマートフォンではなく、不特定多数を相手にハッキングに及べば、実効性がないとの見方もある。韓国インターネット振興院の関係者は「特定の人物のスマートフォンをハッキングするには電話番号を知る必要がある。個人情報を知らなければ、特定人物のスマートフォンをハッキングすることは不可能だ」と指摘した。

チョン・ノギョン記者 , 金垠廷(キム・ウンジョン)記者
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