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東電決算 上半期は2年連続で黒字10月31日 22時00分
東京電力のグループ全体の中間決算は、夏場の天候不順などの影響で火力発電の燃料費が抑えられたことなどから上半期としては2年連続の黒字となりました。
発表によりますと、東京電力のことし9月まで半年間のグループ全体の中間決算は、電気料金の値上げなどで、売上高が3兆3341億円と去年の同じ期間と比べて3.7%増加しました。一方、夏場に気温の低い日が多く割高な火力発電の燃料費が抑えられたことや設備の修繕工事などの先延ばしによって費用を抑えたことなどから、経常利益は70%余り増加して2428億円となり、上半期としては2年連続で黒字を確保しました。
しかし、収益の柱と位置づける柏崎刈羽原子力発電所の運転再開の見通しが立たないことなどから、今後も黒字を確保できるかどうかは不透明だとしています。記者会見した東京電力の廣瀬直己社長は「電力小売りの全面自由化を踏まえ、競争力を確保し恒常的な黒字への道筋を示していきたい」と述べました。