札幌の北星学園大学に元朝日新聞記者で従軍慰安婦報道に関わった非常勤講師の解雇を求める脅迫状などが届いている問題で、大学が、この講師の契約を更新しない方向で検討していることがわかりました。

　北星学園大学の教職員らでつくる「大学の自治と学問の自由を考える北星有志の会」によりますと、田村信一学長は、29日の学内会議で、元朝日新聞記者の非常勤講師について、来年度は雇用契約を更新しない方向で検討に入ると表明しました。
　脅迫状などに対応するための人的、財政的な問題と、入試への影響を理由に挙げています。
　有志の会は、「大学が脅迫などのテロに屈すれば、学問や言論の自由が侵される前例となる。議論を深めるべき」と危機感をもらしていますが、大学側は「コメントできない」としています。