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元記者 来年度雇用しない方向
10月31日 21時16分

元記者 来年度雇用しない方向
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いわゆる従軍慰安婦の問題の取材に関わった朝日新聞の元記者が非常勤講師をしている札幌市の大学が脅迫を受けた問題で、31日、大学側が会見し、警備面の負担増加などを理由に、来年度は元記者を雇用しない方向で検討していることを明らかにしました。
いわゆる従軍慰安婦の問題の取材に関わった朝日新聞の元記者が非常勤講師をしている札幌市の北星学園大学をめぐっては、「講師を辞めさせないと学生に危害を加える」などと書かれた脅迫文が届いたほか、「爆弾を仕掛ける」という内容の脅迫電話をかけた疑いで、今月、男が逮捕されました。
北星学園大学の田村信一学長は、31日、記者会見を開き、学生の安全を守るための警備面の負担が大きいことや、来年の入学試験が無事に実施できるか不安があることなどを理由に、来年度は元記者を雇用しない方向で検討していることを明らかにしました。
この問題では、全国の大学教授や弁護士らが「脅迫に屈すれば大学の自治が損なわれる」として、雇用を続けるよう大学側に申し入れるなどの動きが広がっていますが、これについて田村学長は「小規模な大学には、やれることに限界がある。今年度の雇用契約はまっとうしており、大学の自治は守られると思う」と述べました。
大学では今後、理事会との協議などを経て、12月初めまでに最終的な結論を出したいとしています。