「原発が原因とは考えにくい」南相馬のコメで(10/31 21:39)
福島県南相馬市のコメの一部から基準値以上の放射性物質が検出された問題で、原子力規制委員会の更田委員長代理は31日、福島第一原発3号機のがれき処理の際に放出された放射性物質が原因とは考えられないとの見方を示しました。
去年秋に収穫された南相馬市の一部のコメから基準値を超える放射性物質が検出されたことに対し、農林水産省は去年8月、3号機のがれき処理の際に誤って放出された放射性物質が原因である可能性を指摘していました。国と東京電力の検討会は31日、国側の新たな試算の結果、放出された放射性物質の総量は1100億ベクレルで、以前に東電が示した値と大きな差がなかったことを明らかにしました。これを受けて原子力規制委の更田委員長代理は、「この量では南相馬のコメに影響を与えたとはおよそ考えにくい」と述べ、がれき処理で放出された放射性物質が原因とは考えられないとの見方を示しました。一方で、汚染の原因については分からないとしています。