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話題のアニメトピックス一覧へ戻る 更新日:2013年03月05日 17時29分

【アニメ定点観測・前Q'sEYE】第3回「『GJ部』は色々とグッジョブ 『生徒会の一存Lv.2』で「能登無双」 『キングダム』『THE UNLIMITED 兵部京介』」

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前Q

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GJ 部 Vol.2 [Blu-ray]

 いつ、誰が言い出したのかさだかではないですが、アニメにまつわるジンクスとして「サービス回は作画が悪い」というものがありますね。

 サービス回って、ようするに「海水浴」とか、「温泉」とか、そういうの

 裸、水着姿、ないしはそれに準ずる肌の露出度のキャラクターさえ出ていれば、少しでも荒れたフィルムを見たとたん「作画の乱れは人心の乱れ。アニメが滅びますぞ!」と声を上げがちなアニメ品質管理人のみなさんも手心を加えてくださる。なので、制作スケジュールが厳しくなりそうなタイミングに、そういう回を適宜入れて、全体のバランスをとるのが優秀なスタッフなのだ……とかなんとか、さももっともらしい理由付けまでされて、まことしやかにささやかれておりましたが、はてさてホントかしらん。

 なんて、いちおう疑念を呈してみたものの、たしかに90年代くらいまでのTVアニメって、「サービス回=がっかり作画」なことが多かったような印象があります。定量的な調査をしたわけではないですが。

 その法則があまりあてはまらなくなったのは、00年代に入ってからでは。『おねがい☆ティーチャー』の海水浴回(第5話「そんな先生に、ぼくは」)がとってもエロティックだったときにはおどろいたもんです。作画監督は牧野竜一さん。私と同世代のアニメファンには『大運動会』のキャラクターデザインでおなじみの方ですね。余談ですが、コンテ・演出は、その後『放浪息子』『Fate/Zero』の監督として名を馳せるあおきえいさん。『Fate/Zero』の21話「双輪の騎士」の雁夜と葵のシーンを拝見したときには、お変わりになられてない部分を感じて、ちょっぴり嬉しくなりました。

 ……時評だというのに、いきなり昔の話ばかりしてしまいましたね。申し訳ありません。時間をググっと現代に戻して、本題に入りましょう。

 なぜにサービス回の話から始めたかといえば、『GJ部』の第8話「シスターズ・アタック!」がとても良かったからなんですねえ

 文化系部活の部室で水着。シチュエーションだけでも風情がありますね。キャラも、いつものレギュラー陣にくわえて、大増量。メイドさんの回転シーンも2回。1回目はパレオ付きの水着(水着なのにチラリズム!)、2回目は浴衣。そう、一粒で二度美味しい感じの、特殊シチュエーション。

 先日の『ビビッドレッド・オペレーション』の水着回(第6話「健次郎があかね達の友情パワーを強化しようとするけどとんでもないことになる話」)もなかなかにはっちゃけておりましたが、こちらも大層眼福な回ございました。あなどれませんねえ、最近のサービス回。いまならまだ日テレオンデマンドで無料視聴できるので、録画を逃した方、放送地域でない方は、お早めにどうぞ。間に合わなかった方は有料でお楽しみください。お昼ごはん1回抜けばお釣りが来るお値段ですよ。

 ご覧になったあとは、『GJ部』の公式Twitterで、原画マンのみなさんの担当パートなどなど、制作裏話がつぶやかれておりますので、合わせてお楽しみあれ。こちらのアカウント、他の話数についても、スゴい情報量でつぶやかれております。作品をより深く楽しめることもさることながら、アニメ制作いっぱんについての知識も自然と増える、なんてステキなお仕事でしょう。まさにグッジョブ。同じクールに放送されている『まんがーる!』も見応えありますし、動画工房さん、スゴい。

 しかしまあ、「日常の楽しさを描くアニメも嫌いじゃないけど、やっぱりアニメの華はドラマとか戦いだよね。『宇宙戦艦ヤマト2199』の放送楽しみだな。ああ、『機動戦士ガンダムUC』の第6章もいつ観に行こうかな。早く行かないと終わっちゃうな。世界滅亡の危機とか、燃える」などとうそぶいて、「永遠のセカイ系少年」を気取ってきた私ですが、ふと気がつけば『GJ部』『生徒会の一存Lv.2』『たまこまーけっと』と毎週楽しみに観ているアニメに日常ものの多いこと、多いこと。不思議ですね。『生存Lv.2』なんてニコニコ生放送の先行配信でも観てたから2回目ですよ。そんなに好き? はい、好きです。

 先週オンエアされた第7話「Sサイズハンター」も能登麻美子さん演じる高飛車なお嬢様キャラの「藤堂リリシア」が、キャラを立てるために「ツンデレ」や「幼なじみ」といった属性を無理やり演じる流れがたまりませんでした。キャラクターを演じつつ、そのキャラクターが別のキャラを演じている状態を演じる。しかも、あまり上手く演じきれてない雰囲気で演じる。それだけでもさすがのプロの技ですが、さらに何パターンも演技があるというわけで、まさにその瞬間は「能登無双」としいう感じでした。いやぁ、役者さんって本当にスゴいなぁ、とあらためて感じ入った次第。

 さてさて、長くなってきたので、後半はちょっと駆け足で。

『キングダム』第38話(第1シーズン最終回)「継承 <終>」。神谷純監督ご本人のコンテ・演出(演出はたかおかきいちさんとの共同)、脚本もシリーズ構成の荒川稔久さんが担当、作画監督はキャラクターデザインの戸部敦夫さんという、締めくくりにふさわしい陣容で固めて作られた一本。出来上がったフィルムの印象も重厚。信たちの敵陣突破を遠景から描いたマクロなシーンのスケール感と、将兵たちの心の、魂の交流を描くミクロなシーンの叙情性の対比が絶妙でした。王騎将軍役、小山力也さんの熱演も泣かせます。本当にいいアニメ。監督交代で続く2期も楽しみですが、まずはともあれ、1期を怒涛の勢いで駆け抜けたスタッフのみなさんに感謝の言葉をお送りしたいです。ありがとうございました。あ、未見のみなさんは今週から総集編の放送がはじまったので、是非是非、ご覧くださいな。

『THE UNLIMITED 兵部京介』第8話「超能部隊 後編 -Generation ZERO PARTⅡ-」。兵部の過去を描く前後編の後半。超能力者VS零戦のドッグファイトから共闘にいたる流れは、想像を上回る圧巻のアクションでした。対決の直前、兵部と不二子の、いやらしすぎず、それでいて思春期らしい甘酸っぱい感触はきちんとあり、しっとりとした雰囲気も漂っているがお風呂対面シーンも、グッとくるものがありました。欲をいえばもう1話分、兵部たちが幸せの絶頂から追い落とされる過程をじっくり見たかったなぁ……不二子……。

 毎週毎週すみませんが、『アイカツ!』(スキャンダル話にまた踏み込みますか!)、『ドキドキ!プリキュア』(アイドル! 作画でダンス!)もホント外さない、いい出来。たまりません。みんな観よう。

 ……といったあたりで、ではまた、来週。

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