最終処分場白紙撤回を 反対集会・加美
シュプレヒコールを上げて調査の即時中止と候補地の白紙撤回を訴える参加者たち
福島第1原発事故で発生した指定廃棄物の最終処分場建設をめぐり、加美町の住民グループが30日、県内3候補地の一つ、同町田代岳で反対集会を開いた。8日に始まった環境省による現地での詳細調査の即時中止を求めるとともに、県内3候補地の白紙撤回を訴えた。
加美よつば農協など地元46団体でつくる「放射性廃棄物最終処分場建設に断固反対する会」が主催し、約180人が参加した。環境省は24、25、27の3日間、田代岳でボーリング調査に向けた準備作業の開始を試みたが、住民が現地で抗議活動を展開したため見送っている。
反対する会の高橋福継会長(72)は「住民の意向を無視した国の裏切り行為にはもう我慢ならない。調査中止に向けて力を合わせて反対運動を続けていきたい」と協力を呼び掛けた。
参加者は処分場建設への反対意見を表明。「田代岳は候補地要件を満たしていない」「ここで調査を食い止めないと大変なことになる」と主張した。他の県内候補地の栗原市、大和町の住民も建設反対を強調した。
2014年10月31日金曜日