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たかの友梨、提訴の女性社員が告白「お客様に必要のないエステも勧めた」「自爆営業で3重ローン」

withnews 10月29日(水)20時4分配信

 エステサロン「たかの友梨ビューティクリニック」で“マタニティ・ハラスメント”があったとして、損害賠償を求めて会社側を提訴した女性社員が29日、弁護団などを通じて『告白文』を公開しました。「客に必要のないパックを勧めた」「忙しくておにぎり1つ食べられない職場だった」「売上達成のため、三重のローンを組んで自社製品やサービスを買わされた」など、切実な実体験が記録されています。

【実際の音声動画】女性社員の衝撃告白

「おにぎり1つ食べられない」

私は髪を触ったり、マッサージをしたりするのが好きで美容に興味を持ち、美容専門学校に入学しました。大手企業に入りたいと思ってましたし、有名なところだったのと、他の企業に比べて(施術の)コースの数が多いため、自分の経験も積めると思って、たかの友梨を選びました。

入社してみて驚いたことは、先輩たちがほとんど休憩を取らずに忙しそうだったことと、研修費と化粧代を最初に給料天引きで引かれていたことでした。(入社前と)入社後では大きなギャップがありました。相当な体力仕事だな、アスリート的な感じだなと思いました。座ることがほとんどなかったので、足がとにかくきつかったのを覚えています。

20歳で入社し、新人の頃から8時から22時くらいまで(朝・夜の練習を含む)長時間労働のうえ、休憩はほとんどありませんでした。母親が作ってくれたお弁当のフタを開けて食べる時間もないため、しかたなくオニギリ1つにしてもらいましたが、それも結局は食べれず、家に持って帰って、母から心配されたりを繰り返していました。

片道1時間半かかる配属先に、定期代4万円のうち、交通費2万円を自己負担しながら通いました(※1)。新人で給与が少ない時はとても経済的に厳しいものでした。お客様にもコースにも慣れていない中、朝早くて夜遅かったので、それについても母親は心配していました。

「自爆営業で3重のローン」

入社後3ヵ月でストレスと不規則な生活から胃腸炎になり1週間入院をしました。医者は、昼休みを取れないため朝と夜にたくさん食べて働くサイクルが、胃酸の分泌に影響を与えていると言っていました。

その後、小さいお店に配属されました。小さいお店だと従業員3人というお店もあります。そこでは売上への負担が大きく、(私も)MAX50万もするローンを何回も組み、最高で同時期に3重のローンを組みました。外へのチラシまきから帰ってきたら店長がローンの用紙を持って待っていました。売上を達成させる為に購入せざるをえない状況でした。自分自身が使わないものもたくさん買いました。自分が使わないコースや美顔器をたくさん買いました。実質的には手取り月10万程度で、給与(二十数万円)の約半分は会社のために使っていました。

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最終更新:10月30日(木)10時15分

withnews

 

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