韓国の朴槿恵大統領は29日、来年度予算案の審議を前に国会で施政方針演説を行い、安全関連予算を本年度予算比で約18%増やすと表明した。4月の旅客船セウォル号沈没事故をはじめ大型事故が相次いだことを受け、社会全般の安全対策強化を打ち出した。
朴氏は、低成長と低物価、円安の「新3低」により韓国企業の競争力が低下していると指摘、韓国経済が長期不況の瀬戸際にあると訴え、経済活性化策などを盛り込んだ来年度予算案の早期成立を求めた。
また、公務員年金の財政収支が悪化し続けており「年金制度自体が破綻しかねない」と述べ、年金改革案の年内可決を要請した。(共同)