川内原発:再稼働、薩摩川内市が28日に同意表明へ

毎日新聞 2014年10月27日 22時19分(最終更新 10月27日 22時44分)

 九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働賛成・反対陳情を審査している県議会原子力安全対策等特別委員会が27日開かれ、経済産業省の職員らから意見を聞いた。28日には陳情提出者を参考人招致し、実質的な審査を終える見通し。県議会は11月上旬に臨時議会を開き、再稼働の可否を判断する方向で調整している。

 27日の特別委には経産省資源エネルギー庁や原子力規制庁の職員ら計11人が出席し、国のエネルギー政策や原発の新規制基準などを説明した。川内原発の再稼働について「責任はどこが持つのか」との質問には「国が前面に出て説明する」「事故時は関係法令に従って国が責任を果たしていく」などと答えた。

 28日には、薩摩川内市議会臨時会で再稼働を求める陳情が採択され、岩切秀雄市長が再稼働への同意を表明する見通し。地元での議論は大詰めを迎えつつある。【杣谷健太】

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