望月環境相:「経理は家内がやっていた」虚偽記載釈明会見

毎日新聞 2014年10月28日 11時53分(最終更新 10月28日 13時04分)

緊急の記者会見をする望月義夫環境相=環境省で2014年10月28日午前0時16分、竹内幹撮影
緊急の記者会見をする望月義夫環境相=環境省で2014年10月28日午前0時16分、竹内幹撮影

 すべては亡くなった妻のせい−−。望月環境相は28日午前0時からの異例の釈明記者会見で、後援会の政治資金収支報告書での虚偽の記載について、経理を担当する妻の判断だったと強調。自身の関与する政治団体についての説明責任や、経理の監督責任について反省の弁はなかった。

 望月氏は記者会見を20分ほどで打ち切り、その後に説明資料を報道陣に配った。資料では、2010年末に亡くなった妻真由美さん(当時62歳)について「(旧清水)市議に当選して以来35年あまり、ずっと私の政治活動を支えてくれた」「(09年の落選後も)私の再起を信じてくれた」と感謝をつづっている。

 その一方で、後援会など政治資金の管理は妻に全面的に任せていたと強調。政治資金規正法による領収書の保管期限の経過を理由に、関係書類はすべて廃棄し、適切に政治資金が使われたかを裏付ける資料がない、としたうえで、「まじめで献身的な妻は、後援会の金を(適正に)使ってくれていたと確信している」などと語った。

 同じ釈明を、一夜明けた午前9時前の閣議後の記者会見でも繰り返した。

 指摘されている疑惑について、「なにしろ経理の関係は私の家内がほとんどやっていたので」と、明確な説明はなし。「すでに家内が亡くなっていて、どうしてこのような記載をしてしまったかいまだに本人から聞くことができない」とも語った。【阿部周一、本多健】

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