私TANAKA1942bは2009年春に大腸癌(上行結腸癌、ステージVb)の手術を受けました。事前の検査ではリンパ節への転移はもちろん、周りの臓器に転移している可能性も大で、術後も化学療法の必要もあるだろう、とのことでしたが、幸い転移もなくリハビリに努めたかいもあって、術後の経過も良好で、癌による不健康な諸症状(鉄欠乏性貧血・スプーン爪・むくみ・味覚障害)もなくなりました。放射線治療や抗ガン剤投与の必要もなく、これからは定期的な精密検査もあり、以前に比べて健康面では不安の少ない生活をしています。
とは言え、今までのように毎週HPを更新するだけのエネルギーはまだありませんが「好奇心と遊び心」が疼き始めていますので、体力の充実を図りながら、気が向いた時に新たな「趣味の経済学」を展開したいと考えています。そのため不定期ではありますがHPの更新を再開することにしました。
今回は「FXが株取引と同じように資産運用の有効な手段になる」との神話が生まれ始めているので、「FX、お客が損すりゃ業者は儲かる」と題してこの神話に挑戦することにしました。最後までお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
▲ 趣味の経済学
Index
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2%インフレ目標政策失敗への途
各種経済指標から推移を追ってみましょう
(2013年5月8日)
FX、お客が損すりゃ業者は儲かる
仕組みの解明と適切な後始末を
目次
▲01 投資・資産運用として取引している
▲02 契約締結前交付書面
▲03 株取引は仲介取引、FXは相対取引
▲04 株取引は受渡決済、FXは差金決済
▲05 為替レートは各業者が独自(勝手)に決める
▲06 どのようにレートを操作しているのか
▲07 どのように思い違いしているか
▲08 ベテランが初心者の疑問を潰している
▲09 業者は「契約締結前交付書面」を読むように、と言っている
▲10 「FXは投資・資産運用の手段になる」と宣伝する人々
▲11 テレビも株取引と同じように扱い始めた
▲12 監督官庁はどうだ
▲13 カバー取引の謎
▲14 カバー取引の矛盾
▲15 FXを司法関係から見る
▲16 欲に眼が眩み「視野狭窄」になっている
▲17 仕組みの解明と適切な後始末を
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投資・資産運用として取引している
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<OKWabeでの興味深い問答>
ネットサーフィンをしていて面白いページを見つけた。OK Wabeで「FX業者はどのようにして利益をあげているの?9」と題してhirosi3氏がFXの仕組みを解明している。▲
そこでhirosi3氏は「FXはパチンコと同じようにお客が損した分が業者の収益になる」と主張している。筋は通っているので、氏の論理を借用しながら「FX、お客が損すりゃ業者は儲かる」を展開していくことにした。最後までのお付き合いのほど、よろしくお願い致します。(引用文の赤字青字はTanakaが指定)
<FXの一般的な説明>
FXとはどういうものか?まず一般的な説明から始めよう。
FX(Forex(Foreign exchange)「外国為替証拠金取引」)とは外国の通貨(為替)を買売して、利益を出す取引のこと。例えば、「1ドル=100円」のときに100万円で10,000ドル買い、円安で「1ドル=110円」になったら、これを110万円で売り、10万円の利益を得る。あるいは、「1ドル=100円」のときに100万円で10,000ドルを売り(空売り、持ってなくても売れる)、「1ドル=90円」になったら、90万円で買い戻し10万円の利益を得る。
もっとも「1ドル=100円」のときに100万円で10,000ドル買い、円高ドル安になったので、「1ドル=90円」の時に売って10万円の損をすることもある。
FX業者と会員登録をして、インターネットで取引をする。25倍のレバレッジがあって実際の4%の資金を保証金にして取引する、上の例で、「1ドル=100円」のときに100万円で10,000ドル買うのに必要なのはその4%の資金、4万円。
2011年8月では約1億5,500万円の取引が行われている。▲
<FX業者の説明>
FX取引を始めるには業者の会員として登録することになる。そこで、業者がどのように説明しているか、業者の「契約締結前交付書面」から引用しよう。
1-1 外国為替証拠金取引とは、事前に取引金額の一部を証拠金として預託した上で差金決済による外国為替の売買を行う店頭デリバティブ取引(金融商品取引法第2条第22項に該当する取引で、売買の目的となっている通貨の売戻しまたは買戻し等をした時の差金の授受によって決済する事ができる取引)をいいます。(サイバーエージェント)
1-2 外国為替保証金取引とは、事前に取引金額の一部を保証金として預け入れた後に行う店頭金融先物取引(金融商品取引法第2条第22項第1号に該当する取引で、当該売買の目的となっている通貨等の受渡し決済もしくは売戻し又は買戻しをしたときは差金の授受によって決済することができる取引。)で、常に約定日の2営業日後の日を決済日とし、かつ、決済日に反対売買等の決済取引を行わない場合には、自動的に当該決済日が翌営業日に繰り延べられる特約がついたものをいいます。(外為どっとコム)
1-3 本取引は、お客様が所定の証拠金を当社に事前に預け入れることにより、通貨の売買取引を行う店頭外国為替証拠金取引(金融商品取引法第2条第22 項に規定する店頭デリバティブ取引のうち同項第1号に規定する取引)であり、当該売買の目的となっている通貨の新規の売りもしくは買い、これらに対する決済の売りもしくは買いによる差金の授受によって決済する取引です。本取引にはこの決済による売買損益の他にスワップポイントによる損益が発生します。(DMM)
1-4
<何を期待してFXをやっているか?> 株取引と同じように、資産運用・投資・投機としてFXをやっている。それは掲示板やOK Wabeでの問答を読めば分かる。「ゼロサムゲームなので、損する人もいれば儲ける人もいる。業者は手数料収入なので会員の損得には関係ない。」このように考えていて、市販のFX解説書もそのような趣旨で書かれている。
1-5
<FXのメリット>
●24時間できる。株取引と違って月曜日の朝から土曜日の早朝まで取引ができる。●レバレッジがきいていて資金の25倍の売買ができる(4%の資金で売買できる)。●手数料が安い。非くりっくでは手数料との名目では無料にになっている。
こうしたことも初心者が参加しやすい要因と言われている。
このような意見もある。
「レバレッジによってリスクの大きいFXですが、外貨預金や外貨建てMMFの代替として活用してみるのもよいでしょう。他の外貨運用に比べ手数料の低いため外貨運用に比べ金利の高いものであれば外貨建MMFと比べても有利です。」▲マネックス証券且ミ長・松本大『資産運用はじめてBOOK 2012年度版』
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契約締結前交付書面
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株取引では業者は手数料収入だが、FXでは会員が損した分が業者の売り上げになる。従って、皆が儲かれば業者は破綻する。くりっく365では取引手数料を取り破綻を防ぐ。非くりっくではレートを操作して、会員に損をさせてその分を業者の売り上げとしている。
このように説明すると、次のような反論が出る。「FXも株取引と同じように手数料収入だ。会員が損しようが得しようが業者には関係ない。業者は会員同士の仲介をしているだけだ。さらに、レートはどこも同じ。特にくりっくなどは取引所取引なのだから、操作できない。」と。
そこで、この説明をするために業者の「契約締結前交付書面」を利用して話を進めることにしよう。はじめに「契約締結前交付書面」とはどういうものか、から始めよう。
2-1 店頭デリバティブ取引は、その取引の仕組みやリスクが取引所において行われる取引所金融先物取引や外貨預金等とは異なるため、その取引にあたっては本取引説明書および約款等を十分に読み、それら内容をご理解頂き、かつ承諾頂く必要がございます。(みんなのFX)
2-2 店頭外国為替証拠金取引約款・規程集のこの約款(以下「本約款」) は、契約者ご本人 (以下「お客様」) が、株式会社外為ジャパン (以下「当社」) との間で行う店頭外国為替証拠金取引 (以下「本取引」) に関する権利義務関係を明確にするための取り決めです。
お客様が、店頭外国為替証拠金取引約款・規程集(「本約款」・「オンライン店頭外国為替証拠金取引規程」)及び金融商品取引法第37条の3の規定による契約締結前交付書面にあたる店頭外国為替証拠金取引マニュアル(「店頭外国為替証拠金取引のリスク等重要事項について」「オンライン店頭外国為替証拠金取引ガイド」「店頭外国為替証拠金取引の概要・リスクについて」「外国為替証拠金取引行為に関する禁止行為」「個人情報の取り扱いについて」「株式会社外為ジャパンの概要について」)の書面内容を最後まで十分に読んでいただき、本取引の特徴、仕組み、内容、危険性等を十分に理解した上で、お客様の責任と判断で本取引を行う必要があります。
つきましては、当社に本取引口座を設定するに際し、金融商品取引法その他の関連法令及び社団法人金融先物取引業協会の規則等を遵守するとともに、次の各条に掲げる事項を承諾していただくものとします。
なお、本約款における用語の意義は、本約款の第1条(定義)において定めるところとします。(外為ジャパン )
2-3 第1条(本約款の趣旨)
本約款は、お客様とヒロセ通商株式会社(以下、「当社」といいます。)との間で行うインターネット店頭外
国為替証拠金取引(以下、「本取引」といいます。)に関する権利義務関係を明確にするために定めた取り決め
です。お客様は本取引を行うにあたり、本約款に同意するものとします。(LION FX)
2-4 お客様が、本約款・取引規定、別紙の「店頭外国為替証拠金取引説明書」(以下「取引説明書」という。)を十分理解し、それぞれに規定したルールに従って取引行うことを同意された場合のみ、当社はお客様との取引を行うものとする。
お客様は、当社から説明を受けた、本約款第2条第1項に定義する本取引の特徴、取引の仕組み等取引に関する内容を十分把握し、お客様の判断と責任において本取引を行うものとする。(外為オンライン)
2-5 店頭外国為替証拠金取引は、その取引の仕組みやリスクが外貨預金・外貨建MMF、その他の金融取引や取引所において行われる取引所金融先物取引とは異なっています。従って、取引をされるにあたっては、約款および本取引説明書を十分に読み、それらの内容ならびに下記の事項を十分に理解し、かつ異議なく承諾して頂く必要がございます。(サイバーエージェント)
2-6 私は、貴社より「店頭外国為替証拠金取引説明書」、「店頭外国為替証拠金取引約款」、「取引所外国為替証拠金取引説明書」、「取引所外国為替証拠金取引口座設定約諾書」、「取引所外国為替証拠金取引規程」を受領し、店頭外国為替証拠金取引、取引所外国為替証拠金取引の仕組み、リスク、および貴社の提供する店頭外国為替証拠金取引、取引所外国為替証拠金取引の内容等について理解の上、私の判断と責任において店頭外国為替証拠金取引、取引所外国為替証拠金取引を行います。(GMOクリック証券)
2-7 FXは株取引とは違う点が多い。そこで監督官庁は、「契約締結前交付書面」により十分な説明をするように指導している。しかし会員になる人はこれを読んでいない。読まず、理解せずに勝手な思い込みでFXを始めている。その勝手な思い込みで、OK Wabeなどで株取引と同じような、資産運用の手段になるかのように教えている。「契約締結前交付書面」の性質を理解していただいたうえで、話を続けることにしよう。
ポイントは「相対取引」「差金決済」「レートは業者が決める」の3点だ。
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株取引は仲介取引、FXは相対取引
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3-1 お客様の取引の相手方は当社(相対取引)となっており、取引所取引とは
異なりますので、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断によりお取引ください。(LION FX)
3-2 「FXブロードネット」は私と貴社との相対取引であり、為替レートが他の情報(テレビやインターネット等)とは必ずしも一致しないことを理解しています。(FXブロードネット)
3-3 店頭デリバティブ取引に係るご注意 本取引は、金融商品取引法において不招請勧誘禁止の対象となっている店頭デリバティブ取引であるため、お客様より事前に要請がない限り訪問・電話による勧誘はできない取引です。(フォーランドフォレックス)
3-4 相対取引リスク
FXブロードネットはお客様と当社との相対取引であり、当社の信用状況によっては損失を被る危険性があります。また、当社が提示する為替レートは他の情報(テレビやインターネット等)とは同一ではなく、不利な価格で成立する可能性もあります。(FXブロードネット)
3-5 株式会社外為オンラインの店頭外国為替証拠金取引は、私と同社との相対取引であり、為替レートが他の情報(テレビやインターネット等)とは必ずしも一致しないことを理解しています。(外為オンライン)
3-6 お客様と弊社が行う取引については、店頭相対取引として行うものであり、弊社が表示する通貨等の売付けの価格と買付けの価格とに差(スプレッド)がある事。(サイバーエージェント)
3-7 店頭外国為替証拠金取引の性質と信用リスク 株式会社サイバーエージェント FX(以下「弊社」といいます。)が提供する店頭外国 替証拠金取引は店頭デリバティブ取引です。従って、インターバンク(銀行間)を含む全ての店頭外国為替証拠金取引は相対取引(OTC=Over The Counter 取引)によって行われます。弊社は、店頭外国為替証拠金取引に関してお客様のカウンターパーティ(取引の相手方)として行動する事になり、弊社とお客様との間の取引は、証券取引や取引所先物取引とは異なる独自の規制に基づいて管理されます。そのような性質から OTC 取引においては、契約の締結や取引の実行は、当事者同士の信頼に依存する部分が取引所取引と比べてより高くなります。従って、お客様には店頭外国為替証拠金取引を開始される前に、取引の性質とリスクについてのご理解をお願い致します。(サイバーエージェント)
3-8 相対取引(あいたいとりひき) 金融取引業者がお客様に対する取引の相手方となる取引。店頭取引ともいう。(DMM)
(T注 FX業者が取引の委託を受けたとき、その委託に係る商品市場における取引をしないで、その注文を呑み込んで自己がその相手方(お客様に対する取引の相手方=お客のカウンターパーティ)となって取引を成立させること。即ち「のみ行為」)▲商品先物取引法
▲ウィキペディア
3-9 相対取引(あいたいとりひき) 取引所などを介さず、売り手と買い手が直接に取引すること。銀行対銀行、銀行対顧客といった1対1の取引。取引価格も、取引の方法も、当事者同士の交渉によって決まる。OTC(Over The Counter)。(パートナーズFX)
3-10 本書面における店頭外国為替証拠金取引は、お客様に一定の証拠金(委託証拠金)を当社に担保として差し入れていただき、契約時の約定代金と決済時の約定代金の差額のみを受け払いする差金決済又は当社所定の決済方法による決済が行われる取引で、当社との相対(店頭)取引であり、取引所(市場)取引ではありません。
(マネックスFX)
3-11
<取引およびそれに関する利害関係は業者と会員の2者で完結する>
相対取引であるということは、取引およびそれに関する利害関係は業者と会員の2者で完結するということだ。1万ドルの買い注文が成立しても、業者は銀行とか、他の会員から何かを仕入れたりはしない。会員の損失は業者の売り上げとなり、会員の儲けは業者の損失となる。ゼロサムゲームという言葉を使うならば、株取引は会員同士のゼロサムゲームであり、FXは会員と業者のゼロサムゲーム。会員皆が儲かれば業者は破綻する。そこで、くりっく365の業者は取引手数料を取り、非くりっくはレートを操作して破綻を防ぐ。つまり、業者と会員との利害も「相対する」ということだ。
株取引のような取引所での取引は、取引所がルールを定め、会員すべてがそのルールで取り引きし、また、取引所が取引の保証をする。これは、江戸時代の大坂堂島米会所での消合場▲
が原型で現在はクリアリング・ハウスと呼ばれている。相対取引はこれがないので、当事者同士のローカル・ルールが支配する。従って、取引所での取引である株取引や金融先物取引とは違うルールが適用されることを知っておく必要がある。
3-12
<相対取引なので業者は個別にレートを配信する>
外国為替市場では、株式市場のように「特定の場所」での取引は行なわれません。いわゆる取引所を介さずに、金融機関など当事者同士が、売り手と買い手となり、相対(一対一)で交渉し、値段、数量、決済方法などの売買内容を決定する取引方法のことを、相対取引といいます
▲朝日新聞社 kotobank 出典:(株)外為どっとコム
朝日新聞社・ 外為どっとコムの説明に従えば、FXが相対取引ということは、それぞれの会員が業者と相対(一対一)で交渉し外国為替を売買する。時にはA会員は1ドル77円で買い、B会員は1ドル77円03銭で買い、C会員は1ドル77円05銭で買うような場合もあるかも知れない。その場合は業者が各会員の指値に応じたか、業者がそれぞれの会員に違ったレートを配信していたということだ。業者がわざわざ「相対取引ですよ」と断るのは「言い難いのですが、これは相対取引なので、すべての会員に同じレートを配信するとは限りませんよ。その辺を分かってください」と言っていると理解するのが良いでしょう。もしも常に会員すべてに同じレートを配信していたら、相対取引の要件である「相対(一対一)で交渉する」に外れることになる。
「買うとすぐ下がり、売るとすぐ上がる」と言う不満には「各会員に違ったレートを配信しています」ではなく「当社のサーバー、通信回路などの状況、あるいは相場の急激な変動により、情報が正しく伝わらない、というリスクがあることを承知してください」という趣旨の、ちょっと違った口実・言い訳を用意している。
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株取引は受渡決済、FXは差金決済
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4-1 お客様は反対売買による差金決済を行うことにより、当該お取引を決済することができます。 (フォーランドフォレックス)
4-2 当社におけるお客様との決済は差金決済のみ可能で、お客様の取引口座への入出金によって行います。外国通貨による受渡はできません。(みんなのFX)
4-3 店頭外国為替証拠金取引(「LION FX」)
「LION FX」とは、インターネット環境で行う店頭外国為替証拠金取引の名称です。店頭外国為替証拠金取引とは、一定の資金を取引業者に預けることにより少額の資金で大きな取引を行うことができる取引をいい、その決済方法は、約定代金(想定元本)の受渡を伴わず、買った通貨を転売もしくは売った通貨を買戻すことで、
売買の差額のみを決済する差金決済となっております。(LION FX)
4-4 (差金決済)
本取引にかかわるお客様のポジションについて、お客様が任意にこれを反対売買することができることとします。この場合、当社はお客様の売付総代金から買付総代金を控除し、お客様の本取引口座において預託証拠金に振替えます。益金がある場合は預託証拠金に加算し、損金がある場合、または、取引手数料が発生した場合は預託証拠金をもって充当します。これによってお客様の預託証拠金の額が増減することを、お客様はあらかじめ了承するものとします。(外為ジャパン )
4-5 差金決済
決済は、ポジションの反対売買時に取引の結果生じた差損益金の受払いを行う「差金決済」という方式により完了します。反対売買により発生した売買差損益金は、預託証拠金の残高に反映します。 (外為ジャパン )
4-6 「差金決済」による最終決済とは、売買が相殺方向にある同一通貨ペア、同一決済期日、売買同額取引の対価側売買価額の相殺による決済方法で、お客さまから決済すべき取引(複数)のご指定をいただくことにより、その売買損益を当該商品の取引口座に記帳します。
「受渡決済」による最終決済とは、通貨の約定総代金の受払いによる決済方法で、当該取引につきお客さまより受渡決済指定をいただいた上で、お客さまとの通貨の受渡を行います。当社は、お客さま支払通貨価額のお客さま取引口座への入金確認後、その対価をお客さまの取引口座に振込むこととします。お客さまから受渡決済の注文を頂いた場合、お客さま支払通貨価額は、受渡決済の指示に先立ち当社指定の金融機関口座にご入金いただく必要があります。受渡決済の注文は、発注後如何なる場合にも取消すことはできません。(セントラル短資)
4-7 差金決済(さきんけっさい) 現物の受渡を行わずに、反対売買による差金の授受によって決済すること。(DMM)
4-8 決済に伴う金銭の授受 差金決済のみ可能で、外国通貨による受渡はできません。(DMM)
4-9 差金決済(さきんけっさい)
先物取引やオプション取引の決済にあたり、原商品の受渡しをせず、算出された損失または利益に応じた差金を授受する決済方法をいいます。(サイバーエージェント)
(T注 FX業者が取引の委託を受けたとき、その注文を呑み込んでその委託に係る商品市場における取引をしないで、自己がその相手方となつて取引を成立させ、つまり原商品(為替・外国通貨)の受渡しをせず、決済取引が完了した時点で、算出された損失または利益に応じた差金を授受する決済方法。即ち「のみ行為」)▲商品先物取引法
▲ウィキペディア
4-10 受渡決済(うけわたしけっさい)
先物取引やオプション取引の決済期日に、原商品とその対価の授受を行う決済方法をいいます。取引所為替証拠金取引においては、受渡決済は行われません。(サイバーエージェント)
4-11 差金決済で現物(原商品・為替・外国通貨)の受け渡しを行わない、ということは、会員が1万ドルの買い注文を出しても業者は銀行とか、他の会員から何も買ってこない。仲介取引ではない。会員は1万ドルはおろか1セントも受け取らない。「買った人がいるということは、売った人がいるということ」はFXの仕組みを理解しようとしない人の発想だ。このことからも「会員の損は業者の売り上げ」「皆が儲かれば業者は破綻する」「FX、お客が損すりゃ業者は儲かる
」がハッキリする。
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為替レートは各業者が独自(勝手)に決める
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5-1 当社は、お客様に提示するアスク価格及びビッド価格をカバー先の提示する価格により通貨ペア及び市場の状況に応じて決定します。(DMM)
5-2 「外国為替レート」とは、インターバンク市場における取引価格を参考として、当社が独自に提示する価格をいいます。(DMM)
5-3 (外国為替レート)
お客様は当社に対し、外国為替市場の取引レートに基づいて当社が提示する外国為替レート以外の外国為替レートを主張できないことをあらかじめ了承するものとします。(DMM)
5-4 株式会社外為オンラインの店頭外国為替証拠金取引は、私と同社との相対取引であり、為替レートが他の情報(テレビやインターネット等)とは必ずしも一致しないことを理解しています。(外為オンライン)
5-5 (外国為替レート)
お客様は当社に対し、外国為替市場の取引レートに基づいて当社が提示する外国為替レート以外の外国為替レートを主張できないことをあらかじめ了承するものとします。(FX24インターネット取引)
5-6 「外国為替レート」とは、主要な外国為替市場における主要な外国為替銀行間の外貨の円換算による取引価格及び外貨換算による取引価格を参考として、当社が提示する価格をいいます。(外為ジャパン)
5-7 (外国為替レート及びスワップポイント)
お客様が当社との間で行う本取引にかかわる外国為替レート及びスワップポイントについては、外国為替市場の取引レートに基づいて当社が提示する外国為替レート及びスワップポイントが適用されるものとします。(外為ジャパン )
5-8 お客様は、当社に対し、外国為替市場の取引レートに基づいて当社が提示する外国為替レート以外の外国為替レートを主張できないことをあらかじめ了承するものとします。(外為ジャパン )
5-9 お客様と当社のお取引には、当社の提示する為替レートを使用いたします。当社の提示する為替レートは、複数のカバー先から提示されたレートをもとに市場の状況等に応じて当社によって決定されます。そのため、新聞やテレビ等のメディアの報道で普段目にする為替レート(以下、「市場レート」)とは必ずしも一致するものではなく、市場レートや他社の提示するレートと大きく乖離することがあります。(外為ジャパン )
5-10 お客様はカバー先金融機関から提示されるレートの他に、複数のインターバンク市場参加者から配信されるレートを参考に、当社独自の基準に基づいて当社が提示するレートで取引を行います。
(外為どっとコム)
5-11 相対取引リスク
FXブロードネットはお客様と当社との相対取引であり、当社の信用状況によっては損失を被る危険性があります。また、当社が提示する為替レートは他の情報(テレビやインターネット等)とは同一ではなく、不利な価格で成立する可能性もあります。(FXブロードネット)
5-12 当社は顧客に提示する売付け価格を当社カバー先から供給される価格に応じて、通常0PIPから5PIP下の価格で決定し、買付け価格を同じく0PIPから5PIP上の価格で決定します。(FXブロードネット)
5-13 テレビやインターネットなどの情報と当社の価格とは異なる場合がありますことをご了承ください。(FXブロードネット)
5-14 「FXブロードネット」は私と貴社との相対取引であり、為替レートが他の情報(テレビやインターネット等)とは必ずしも一致しないことを理解しています。(FXブロードネット)
5-15 当社は通常、提携カバー先から配信された取引提示価格を参考にして、当社基準にて決定されたオファー価格とビッド価格を取引価格として提示します。オファー価格とビッド価格にはスプレッド差があり、オファー価格はビッド価格よりも高くなっています。ただし、当社提携カバー先にて取引提示価格が提示されない場合など、マーケットの状況によっては、上記の価格決定方法によらず、当社裁量に りオファーとビッドの価格を提示する場合があります。(セントラル短資)
5-16 ひまわりFXにおいて、外国為替証拠金取引は特定の取引所が存在するわけではなく、相対取引で個別に行われるため、お客様がテレビやインターネット等でご覧になる為替レートと当社で配信している為替レートとは異なる場合があります。 またシストレ口座、レギュラー口座、デイトレ口座はそれぞれ取引ルールや提示レート、スワップ金利、取引時間等が異なります。以上のことをご理解いただいていますか。(ひまわり証券)
5-17 提示レートが相場から乖離するリスク 当社の店頭デリバティブ取引サービスは、お客様と当社の相対取引であり、取引所取引ではありません。当社では、複数のカバー先からの配信レートをもとに当社で生成した独自のレートをお客様に提示しております。当社が提示するレートは、カバー先や同業他社が提示しているレートと一致するものではなく、当社独自の判断により、他社の提示するレートと大きく乖離することがあります。このため、同業他社のサービスを利用した取引と比較して損失が拡大したり、ロスカットが発生したりすることがあります。(みんなのFX)
5-18 当社は、SBI リクイディティ・マーケット株式会社がインターバンク市場の実勢外国為替レートを元に提示している為替レート(以下、「カバー取引為替レート」といいます。)に、一定の額を加減した為替レートをお客様に提示しています。なお、取引為替レートは常に買値と売値を同時に提示する「2-Way 方式」を採用しており、買値と売値は同じではなく差があります。また、カバー取引為替レートにおきましても、買値と売値で異なっております。(SBI FXα)
5-19 買値や売値は、当社が、当社のカバー取引先となる金融機関等が提示する価格を参考に提示します。(マネックスFX)
5-20
独自のレートを配信しているということは、会員の売り希望、会希望に基づいたレートではない、ということ。レートの直近に会員はいないかも知れない。買い希望を入れたとき他の会員から買ってくると言う人もいるが、このことからそれが不可能であることが分かる。
カバー先銀行とも違うレートならば、カバー先銀行との取引も難しくなる。会員の売り希望、買い希望を業者に振るのは難しい。カバー取引も難しい。当然仲介取引はできない。
カバー先銀行とかインターバンクという言葉を使うことによって、カバー先銀行を通じてインターバンクと取引するかのように思い違いさせる効果がある。
Bid Ask という言葉を使うことによって会員の売り希望・買い希望に基づくレートであるかにように思い違いさせる効果がある。
株取引は市場取引、仲介取引で受渡取引。それに対しFXは相対取引、店頭取引で差金決済。そしてレートは業者が勝手に決めている。これをシッカリ理解すれば「FX、お客が損すりゃ業者は儲かる」が理解できるでしょう。
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どのようにレートを操作しているのか
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これに関しては企業秘密でハッキリしないが、それと思われる例を取り上げてみよう。
6-1 レートの長いヒゲ OK Wabeで「下図のような長いヒゲは」との質問があった。 ▲
8月2日、誰もが「ドルは下落するだろう」と考えてドルを売って、下がったところで買い戻そうと考えてドルを売り、ショートポジションをとっていた。下落するしょっぱな、あのようにとてつもなく上がれば、ロスカット、逆指値、「早めの損切を」の教えに従って多額の損失が発生した。
その損失分は業者の収益となった。多くの人が多額の損失を蒙った。これで臆病になり、多額の資金を賭けるのをためらった。少しでも上がるとまた急騰するかも知れないと「早めの損切りを」の教えを忠実に守り、決済処理をしたであろう。結局一段落してみると、ドルは急落したにも関わらず、結局損切りが多く、勝負は負けであったろう。
複数の業者のレートがそうだった、ということはどの業者のコンピュータプログラムはうまくできていた。経営戦術は正しかった、ということだ。
ドルが下落したので多くの会員が儲かっただろう、というのは浅い見方。業者は十分な作戦でレートを作成している。
「FXはゼロサムゲームだから、損した人がいるということはどこかに儲けた人がいるはずだ」という主張によると誰もが、「ドルは下落する」と考えていた時に、乱高下を予測し、全保証金をロングポジションにかけ、あの一瞬に売り抜けた人たちがいる、ということになる。考えられません。「会員の損は業者の儲け」との考えの方が自然ですね。
業者は「為替相場の急激な変動はさまざまな要因が考えられます」と変動要因の説明を用意していて、これで納得する人も多いだろうが、これはFXのレートであり、インターバンク市場のレートではない。非くりっく業者のレートはインターバンク市場のレートやカバー先のレートを参考に独自(勝手)にレートを作成しているので、インターバンク市場の変動要因の説明では不適当だ。
質問者は理解できないようです。これからも業者に貢ぐことになるのでしょう。
6-2