みんな、普段どこで自己表現してるんだろう

最近、よく思うことのひとつに「みんなどこで自分の意思を発表してるの?」という疑問がある。

いろんな物を食べたり、いろんなものを鑑賞したり、いろんな場所に行ったり…、普段生活しているだけでも、それなりに感想とか考えることは誰しも少なからずあるはずだ。あそこのパンケーキが美味しかったとか、この間観た映画がクソつまらなかったとか、あのお店は意外にセンスのいい服を置いてるだとか、なんでもいい。生きてるだけで、身の回りの物事からなんらかの感想を抱くはずだ。

で、いまパッと友人とか知人を思い浮かべてみたときに、そういうことをしっかり自分の言葉で表現している人ってかなり少ないんじゃないかな?と思うんだよね。いや、少なすぎる。中にはFacebookとか、Twitterに「◯◯に行ってきた!△△美味しかった!!」とか書いてる人もいる。でも実際、それすら少数派のような印象を受けていて、なんらかのSNSに「書き込む」という行為に移している時点で相当限られてくるように思う。

今になって思うと、中学・高校の頃の同級生が普段どういうものから刺激を受けて、どういうことを考えているのかということを、そいつ自身のちゃんとした表現で知るという機会はほとんどなかった。もちろん、普通に会話はしている。ただ、「俺はこういう風に思っている」とか「こういう作品を観て、こういう風に感じた」みたいなことを、発表する場がほとんどなかった。これは僕自身もそうで、お互いさまだ。

いま大学に友人もいるんだけど、やっぱり同じだ。ほんとは、もっとみんなが普段どんな暮らしをしていて、どんなものを見て、何を感じているのかということを知るきっかけがほしいんだけど、日常会話でそんな深い話を求められるとうざいだけだろうし、そうはならない。

ただ、この「日常的に考えていることを、自分の言葉でアウトプットする」という行為はとても大事なことだと思っている。実際、これを20年間続けてきたヤツと、そうでないヤツは年を取ったときに、計り知れない差が生まれるのではないかって実は思ってる。ほんとに感覚でしかないんだけど。でも、これ自体が「WHY?」を考えるきっかけになったり、思わぬ知識を得ることに繋がったりと、脳みそのシワが増えていってるってのは間違いないという実感はある。

別に、「ブログを書こうぜ!」ってことを言いたいんじゃなくて、なんでもいいから普段考えていること、見ている風景をもっと表現する人が増えていきてもいいんじゃないかなぁ、と。まぁ、結局ブログが手っ取り早いんだけど。

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