2013年7月29日
小津安二郎と尾道を語る
小津安二郎生誕110年、没後50年 「小津安二郎と尾道を語る夕べ」が先週末、尾道市の
しまなみ交流館で開かれました。
『東京物語』は、去年イギリスの雑誌社のアンケートで、映画監督が選ぶ映画ベスト1に輝きました!
すごいっ。
パネリストには『東京家族』よりもずっと前『東京物語』をドラマでリメイクした脚本家の高橋玄洋
さんが登場!
実は、高橋さんのお父さん『東京物語』の尾道ロケが行われた時、尾道市役所に勤めていてロケ
対応の責任者だったそうです。
お父さんは、息子の高橋玄洋さんが東京の大学で脚本の勉強をしていると小津監督に話したところ
「今すぐやめさせたほうがいい」とアドバイスされたようです。
高橋さんがその後、売れっ子脚本家になり、小津監督の『東京物語』をリメイクすることになろうとは・・・ (高橋さんは、写真左から2番目の方です)
そして、広島女学院大学の末永航先生からは、『東京物語』尾道ロケの2週間前に、原節子さん
のお兄さんが原さんの目の前で交通事故に遭い亡くなっていたという話を聞きました。(写真中央)
心痛の中での撮影だったことを初めて知りました。
海外から参加したパネリストは、フランスコルシカ島出身の現代アーティスト、ドミニク・パスカリー二
さん。(写真右から2番目の方。一番右は通訳の林田浩見さん)
パスカリー二さんは、小津監督の映画を何作か見る中で、小津映画から「侘・寂を感じた」とコメントしていました。また、フランスから連れて来た子どもたちが尾道を見て「ベニスなの?」と言ったとか。
世界の小津、世界の尾道を語った充実した夕べとなりました。
イベント終了後には『東京物語』で小津監督たちのスタッフルームになっていた
竹村家さんのお弁当をいただきました。とても豪華で美味しく感激しました〜。
ただいまシネマ尾道で『東京物語』など、小津映画上映中です!