概要

この仕様は、ワールドワイドウェブのコア言語の5番目のメジャーバージョンである、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)を定義する。このバージョンにおいて、ウェブアプリケーションの作成者を支援するために新しい機能を導入し、優勢なオーサリング慣習の調査に基づく新しい要素を導入し、相互運用性を改善することを目指してユーザーエージェント向けの明確な適合基準を定義するために特別な注意を与える。

この文書の位置付け

この節は、公開時点におけるこの文書のステータスについて説明する。他の文書がこの文書に取って代わるかもしれない。W3Cが現在公開しているリストとテクニカルレポートの最新版は、W3C technical reports index at http://www.w3.org/TR/で見つけることができる。

W3C HTMLワーキンググループは、この仕様の進捗に責任をもつW3Cワーキンググループである。この仕様は、2014年10月28日付けの勧告(Recommendation)である。

W3Cに追跡される方法でこの文書に関するコメントを作成したい場合、公開バグデータベースの使用を通して提出されたい(open bugs)。これができない場合、電子メールのフィードバックをpublic-html@w3.org購読アーカイブ)にすることができ、公開バグデータベースへコメントの変換がアレンジされる。あらゆるフィードバックを歓迎する。

この仕様に対する包括的なテストスイートは維持され、WebPlatform Testsプロジェクトの一環として、最新の状態に保たれている。ワーキンググループの実装レポートを参照されたい。

http://www.w3.org/TR/html/で進められるこの仕様の発展に取り組んでいる。HTML5勧告は、HTMLの開発においてマイルストーンを表すが、道筋の終わりには程遠く、すでに改良が進行中である。将来のバージョンは、もはやモノリシックの仕様としてではなく、むしろより小さなモジュールのセットとして公開される可能性がある。その可能性に関係なく、http://www.w3.org/TR/html/は、HTML技術の全体へのエントリポイントとして維持される。

この仕様を拡張する作業は通常、新しい機能が検討されているかを確認するために参照されるべき拡張仕様を通して進行する。

この仕様のテキストの大部分はまた、仕様テキストの再利用を許可するライセンスの下、WHATWG HTML Living Standardで利用可能である。

この文書はW3Cメンバー、ソフトウェア開発者、そしてその他のW3Cグループや関係者によって評価が行われ、ディレクターによってW3C勧告として承認された。この文書は安定しており、参考資料として用いたり、他の文書から引用してもよい。仕様の勧告においてW3Cの果たす役割とは、仕様に関心を集め、幅広く仕様の普及を促進することである。これにより、ウェブの機能と相互運用性の向上が期待できる。

この仕様の作業はまた、WHATWGで行われる。W3C HTMLワーキンググループは、W3C HTMLワーキンググループのチャーターの範囲内で、WHATWG living standardとHTML仕様の収斂を追求する。WHATWGでこの作業をフォローするためのさまざまな方法がある:

以下の編集上の変更が勧告案以降に行われた:

この文書は2004年2月6日のW3C特許ポリシーの下で活動するグループによって作成された。W3Cは、グループの成果物に関するあらゆる開示特許の公開リストを管理する。ここには、特許開示にあたっての指示も含まれている。特許について十分に知識のある人物が、仕様にEssential Claim(s)が認められると判断した場合は、W3C特許ポリシーの第6章に従い情報を開示する必要がある。

この文書は、 2005年10月14日のW3Cプロセス文書によって管理される。

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