2014-10-29

マンション営業マンが勝手に語る「分譲マンション心配事」その1

中部地方の某都市で、中堅マンションデベの営業マンをやっている。

分譲マンションについては日々様々な記事が書かれているが

Googleニュースで「マンション」と検索するのが早い)

営業マン目線で思う分譲マンション心配事を書いてみたい。

[1]修繕計画終了後の修繕積立金について


マンションといえば「管理費」と「修繕積立金」だ。

このうち「管理費」は日々のマンションの維持や管理に使われるものであり

管理会社への委託費以外はそこまで見直せる部分はない。

管理会社の選択についてはそれだけで記事が1つ書けてしまいそうだが今回は割愛する。

そして問題の「修繕積立金」。

分譲マンションは通常30年(メーカーによっては40年などもあり)先まで

マンションをどう直すかの予定表である修繕計画というのものデベロッパーによって予め作られている。

これをもとに毎月いくらずつ積み立てれば計画通り修繕できるのかを計算し、

毎月払うことになるもの修繕積立金である

広く知られているが、修繕積立金が厄介なのは数年おきに増額されるからだ。

さら10年に1回「一時金」なんていう数十万円単位のまとめ払いもあり、

必要ものはいえ正直購入者にとっては面倒他ならない。

ただここまではマンションを買う上は誰もが考える話で

問題は修繕計画が終了した後の修繕積立金である

今、分譲マンションに住んでいる人で考えたことがある人はいるだろうか?

最初からある修繕計画の終了時点で

修繕積立金は既に厳しい金額(マンションにもよるが2〜4万円)になっているのが普通だ。

購入時は数千円だったものが毎月この金額。

余談になるので深くは避けるが高齢者には無理じゃないか?といつも思う。

年金からこれだけ払えるのだろうか?戸建の維持よりよっぽど大変じゃないか?

そして修繕計画が終了したあと、この金額はどうなるのか。

どうやら最低でもその時点での金額の維持で、さらに上がるらしい。

これは管理会社担当者に以前聞いたこなのだ

30年または40年を経過した後に新たに作る修繕計画は

修繕すべき場所さらに増え、金額もさら必要となるらしい。

建物が古くなるのだから、当たり前だ)

そうすると当然修繕積立金も値上げされるとのこと。

これ以上増額となっても入居者は払えるのだろうか。

本当に心配だ。

みんな払えなくなって、

最近マンション業界では流行語となっている「スラム化」だって

ありえる話だと思う。

私は分譲マンション20年程度で売るのが理想だと思っているのだが

その第一の理由がここにある。

本当は第二の理由も書きたかったが、

まりにも長くなったのでまた時間のある時にする。

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