女川原発:存在しない部分「点検」…保安規定違反と判断

毎日新聞 2014年10月29日 19時49分

 原子力規制委員会は29日の定例会合で、東北電力女川原発2号機(宮城県)で、存在しない機器の部位を「点検した」と記録するなど、点検記録の管理に不適切な点があったとして原子炉等規制法に基づく保安規定違反と判断した。

 記録に不備があったのは11機器で計15件。ただし必要な点検自体は実施されており、違反のうち最も軽度の「監視」とした。

 東北電力は「真摯に受け止め、再発防止策を取る」として、調査チームを設置し他号機も含め関係する全ての点検記録を再確認する。

 東北電力は女川2号機の再稼働を目指して規制委の審査を受けている。(共同)

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