毎日メディアカフェ:糸井重里さんと早野龍五さん 共著で対談

2014年10月29日

対談する糸井重里さん(中央)と早野龍五・東大教授(右端)=東京都千代田区で2014年10月29日、徳野仁子撮影
対談する糸井重里さん(中央)と早野龍五・東大教授(右端)=東京都千代田区で2014年10月29日、徳野仁子撮影

 東京電力福島第1原発事故後、福島県の子どもの内部被ばくについて調査を続けた早野龍五・東京大教授(物理学)とコピーライター、糸井重里さんの公開対談「『知ろうとすること。』からはじめよう」が29日、東京都千代田区の毎日ホールで開かれた。「毎日メディアカフェ」の特別イベント。2人の共著「知ろうとすること。」(新潮社)出版から間もないこともあり、読者ら約200人が参加した。

 早野さんは原発事故直後、研究者の視点で集めた情報を短文投稿サイト「ツイッター」で発信し始め、正しい情報を求める多くの人の関心を集めた。糸井さんもその姿勢に共鳴した1人だ。

 早野さんは約半年後には、子どもたちが実際に食べている給食1食分をまるごとミキサーにかけ、放射性物質の量を測る調査を毎日新聞紙上で提唱した。

 対談では早野さんが「ツイッターでの発信も大事だったが、賛否を問わず多様な意見をツイッターで読んだ。福島の内部被ばくについては心配することがない、と言えるだけのデータが集まった」と振り返った。糸井さんは「ツイッターで早野さんを見つけた人たちがいたことが大事だった。10年後でも売れる本を作りたかった」などと語った。【石戸諭/デジタル報道センター】

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 対談の詳報は後日、毎日新聞ニュースサイトに掲載します。

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