(テーマ音楽)日干し煉瓦を積み上げた高層住宅。
1,000年前の建物もあります。
ここは世界最古の摩天楼都市です。
アラビア半島南部のイエメン。
その首都サヌアはシバ王国の都市として紀元前10世紀ごろから栄えました。
城壁に囲まれた旧市街は3,000年の歴史を持っています。
城門の向こうにそびえる高い建物。
日干し煉瓦を積み上げた9,000棟の高層住宅です。
ほとんどが200年以上前のもので中には1,000年の歴史を持つ建物もあります。
白いしっくいで美しく縁取られた窓。
しっくいは防水の役目もしています。
スークと呼ばれる市場です。
サヌアの町は塩を売るスークから発展したといわれます。
スークは昔も今も暮らしの中心です。
おや…腰に差しているのは刀のようですね。
実はこれジャンビーヤといって護身用の刀でした。
今は男性の装身具で一人前の男として町や家族を守るという意味があるんです。
ここでは何を売っているんでしょうか。
乳香ですね。
乳香は樹液を固めたもので古代エジプトやローマ帝国で最高級の香料として珍重されました。
その一大産地だったのがシバ王国。
サヌアは大いに繁栄しました。
しかしイスラム教やキリスト教の時代になると乳香は使われなくなります。
スークにはコーヒーを売る店がたくさんあります。
乳香に代わって富をもたらしたのがこのコーヒーです。
コーヒーはイエメンが発祥の地。
サヌア近郊の港モカから積み出されたコーヒーは世界中で人気を呼びました。
豊かな町は常にねらわれほかの部族からの攻撃が絶えませんでした。
人々は家族と財産を守るために家を高層化し煉瓦で囲い込んだのです。
ほとんどは6階建てで1階は頑丈な石造りです。
入り口も狭く造られています。
2階には穀物の貯蔵庫。
敵に包囲されても大丈夫です。
階段の脇にも小さな倉庫があります。
ん?ここにはどうやって上がるんでしょう?なるほど。
こういう仕掛けになっているんですねえ。
限られたスペースを有効に利用できるという訳です。
出窓にも工夫があります。
人が来たらこの隙間から確認できるのです。
訪問客が男性の場合女性は上の方の専用の部屋で過ごします。
豊かだったサヌアですがここには石油資源がなく近代化の波に乗る事はできませんでした。
しかしそれゆえに美しい町並みと伝統的な暮らしが今に残る事となったのです。
2014/10/19(日) 04:25〜04:30
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「サヌア旧市街〜イエメン〜」[字]
れんがの摩天楼 ▽文化遺産 ▽イエメンの首都サヌアはかつて香料やコーヒーの取り引きで栄えた。その富を外敵から守るため、人々はれんがを積み上げて高層住宅を建てた。
詳細情報
番組内容
アラビア半島南部のイエメン。首都サヌアは、紀元前10世紀ごろから栄えた。城壁に囲まれた旧市街には、日干しれんがを積み上げた9000棟の高層住宅。ほとんどが200年以上前のもので、中には1000年の歴史を持つ建物もある。イエメンは香料やコーヒーの産地として栄えた。豊かなサヌアは常に狙われ、ほかの部族からの攻撃が絶えなかった。人々は、家族と財産を守るために、家を高層化し、レンガで囲い込んだのだ。
出演者
【語り】松平定知
音楽
【音楽】久石譲
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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