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カラグーニスがギリシャ代表から引退

掲載: 2014年7月1日(火), 9.55CET
37歳のヨルゴス・カラグーニスが、コスタリカに敗れた試合の終了後、「これが僕にとって代表チームでのラストゲームになった」と話し、ギリシャ代表での輝かしいキャリアに幕を下ろした。
文: バシリキ・パパントノプル(レシフェ)
カラグーニスがギリシャ代表から引退
ギリシャ代表で最後となる通算139試合目を戦い終えたヨルゴス・カラグーニス ©Getty Images
掲載: 2014年7月1日(火), 9.55CET

カラグーニスがギリシャ代表から引退

37歳のヨルゴス・カラグーニスが、コスタリカに敗れた試合の終了後、「これが僕にとって代表チームでのラストゲームになった」と話し、ギリシャ代表での輝かしいキャリアに幕を下ろした。

ギリシャ代表のヨルゴス・カラグーニスが、レシフェでPK戦の末にコスタリカに敗れ、ギリシャの2014 FIFAワールドカップでの戦いが終了した29日、代表からの引退を表明。「これが僕にとって代表チームでのラストゲームになった」と話した。

同じくコスタリカ戦でチームを離れることになったフェルナンド・サントス監督の下、ギリシャは今回のワールドカップで初めて決勝トーナメントに進出。カラグーニスも中盤で存在感と創造性あふれるプレーを披露してきた。「勝利して準々決勝に進み、あと1週間、ブラジルでの戦いを続けたいと誰もが願っていた。だがその願いはかなわなかった」とカラグーニスは肩をすくめた。「皆、悲しんでいるよ。でも今回のワールドカップでの戦い、自分たちの頑張りには誇りも感じている。僕らは持てる力を出し尽くした」

この短いコメントは、37歳になったカラグーニスの15年にわたる代表キャリアを総括している。1999年8月にエルサルバドルとの親善試合で代表デビューを果たして以来、カラグーニスはA代表で通算139試合に出場。これに15歳で初出場したユース代表での111試合を加えると、トータルで250試合も青と白のユニフォームを身にまとって戦ったことになる。

代表キャリアで通算10得点というのは控えめな記録かもしれないが、セットプレーとロングシュートの名手だったカラグーニスは、いくつか大事なゴールを決めている。ポルトガルに2-1と競り勝ったUEFA EURO 2004の初戦ではギリシャの1点目をマーク。ギリシャはオットー・レーハーゲル監督の下、この大会を制した。その8年後となるUEFA EURO 2012では、ロシア戦で試合唯一のゴールを挙げてギリシャを準々決勝に導いた。

©Getty Images

EURO 2004でのカラグーニス

1995年のUEFA U-18欧州選手権では3位、1998年のUEFA U-21欧州選手権では主将として準優勝を経験したカラグーニスは、A代表で3度のUEFA欧州選手権、2度のFIFAワールドカップ、さらに2005年にはFIFAコンフェデレーションズカップにも出場。カラグーニスのいないギリシャは、今までとは違うチームになってしまうだろうが、代表の未来は明るく、安心して引退できるとカラグーニスは言う。

「僕らの代表チームはこの大会で成熟期を迎えた」とパナシナイコスFC、FCインテル・ミラノ、SLベンフィカ、そしてフラムFCでプレーしてきたカラグーニスは説明する。「若手もこの1カ月で貴重な経験を得た。この先の大会で、そのことが証明されるはずだ。彼らは今後も成長し続けると信じているよ。今回のような大会がもっと訪れることを願っている」

ソクラティス・パパスタソプロスは、カラグーニスが若いチームにもたらしたものは大きいと見ている。「彼はチームのためにすべてを捧げてくれた」と26歳のDFは言う。「将来のために遺産を残してくれたよ。だからチームのことは心配しなくても大丈夫だ」

最終更新日: 14年7月1日 13.22CET

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http://jp.uefa.com/news/newsid=2120785.html

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