地方勢力が相争う状態となりやがてインドはイギリスの植民地となった。
こんにちは中田敦彦です。
田中日奈子です。
地理の知識を身につけて世界を知る力を養っていきましょう。
さあ今日はですねテーマが…実はこの我らがトリプルG結構国際派なんですよ。
あっそうですか?ドミちゃんはねお母さん日本人ですけれどもお父さんがアメリカ人。
ドミちゃん自身もね昔アメリカに住んでた。
毎日が異文化共生です。
アハハハハそうですね。
そして一方山ちゃん子供の頃シンガポールで暮らしてた事があるんですって。
あっ言ってましたそういえば。
かなり多感な時期に異文化共生をしてる。
どうしよう私だけ異文化交流ないんですけど。
あらあらあらでもねこれからもしかしたらね世界に羽ばたく女優さんになるかもしれないですよ。
だから今日はね日奈ちゃんと一緒に学んでいきたいと思います。
はい分かりました。
キーワードになるのはですね…「生活の文化」ですか?はい「生活の文化」。
聞いた事ないですか?聞いた事ないですね。
まずは身近な例から見ていきましょう。
同じ日本の中でも日常生活のいろいろな場面で違いが見られます。
例えば「すいません」…出てきたおそば。
つゆの色の濃さが随分違いますね。
なぜかと言うとだしのうまみとして大阪は昆布。
東京はしょう油を使っているから。
そしてその背景にはこんな説があるのです。
鎌倉時代中期以降北海道の昆布が大阪に運ばれ昆布だしの文化が生まれました。
しかしそれが東京にはなかなか伝わらなかったためその間にしょう油を使うようになったというのです。
更にこんな違いも。
「これ」…東京でたぬきそばといったら揚げ玉が載ったもの。
でも大阪のたぬきは油揚げの載ったそばなんです。
言葉は同じでも違うものを指しているのですね。
逆にものは同じなのに呼び名が違う場合もあります。
このシャツあなたはふだん何と言っていますか?ワイシャツ。
ワイシャツ。
ワイシャツ。
ワイシャツって言います。
東京ではワイシャツ。
では大阪では?カッターシャツですか。
カッターシャツ。
カッターシャツ。
ボタンダウンのカッターシャツ。
「ワイシャツ」という言葉は「whiteshirt」から来た和製英語。
「カッターシャツ」はというと「勝った負けた」の「勝った」を付けたものだといわれています。
ホワイトシャツワイ…ワイシャツホワイシャツワイシャツ。
どう?確かにワイシャツって聞こえます。
あとさ油揚げの載ってるそばってきつねじゃない?あっそうだきつねだ。
きつねとたぬきでたぬきが天かすでしょ。
そうだそうだそうだ。
もう行けないです地方に。
いやそば屋には行こうよ。
怖くなるけど行かないほどじゃないでしょ。
これちょっと面白いよね。
すごい面白かったです今の見てて。
こういうのの違いを「生活文化」っていうんですか?どうなんでしょうね。
その辺の事はちょっと僕にも分かりませんので専門家の先生に聞いてみましょう。
内藤正典先生よろしくお願いします。
ワイシャツってさっき出てきましたけど和製英語っていってあれ日本でしか通じないんですね。
海外では言わないんですね。
言いません。
ただシャツっていうかドレスシャツというかどっちかなんで。
この違いの事が「生活文化」であるという理解でよろしいですか?少し難しい言い方をしますとね…同じ生活文化を共有している人たちを…民族…そんな難しい事ではなくてですね同じようなものが好きとか嫌いとかっていうある程度の価値と…。
ただ一番重要な要素というのは言葉言語なんですね。
同じ言葉でしゃべっていて気楽に話せる相手仲間意識が育つというその範囲が大きくいうと同じ民族に属するという事になるんです。
じゃあこの「生活文化」っていうのはそういった言葉だけで決まっちゃうんですか?そうではないです。
着るものにしてもですねものすごく暑かったり乾燥してたりするとそういうとこである程度共通のスタイルができますよね。
だから自然環境とか今言った言葉とか長い事歴史的につくられてきた習慣まあ宗教とかねこれらのうちのいくつかが複雑に関係し合って生活文化って生まれてくる訳ですよね。
ですから日本の中でも東京と大阪のような差がある訳ですから世界に目を向けるともっと大きな違いって出てきます。
なるほど。
では世界のさまざまな生活文化を見てみましょう。
まずは衣食住の「衣」。
衣服には自然環境すなわち気候の影響が見られます。
ロシアのシベリア地方は地球で最も寒い気候区分。
寒帯と亜寒帯が広がる所。
この極寒の地でトナカイと共に昔から暮らしているのが少数民族…寒さから身を守るためトナカイの毛皮で作った服で体全体を包みます。
ヨーロッパは大陸の西側にあるため夏の暑さ冬の寒さがそれほど厳しくありません。
古くから羊毛ウールが衣服の原料となってきました。
イギリスの北部スコットランドの民族衣装キルトもウール製。
巻きスカート状でタータンチェック模様が特徴です。
一着作るために必要な布地はなんと長さ8m。
細かくひだを付けて縫い付けていきます。
現在でも公式な場での男性の正装として着用されています。
大陸の東側に位置する日本。
夏は湿気が多くムシムシします。
そこで軽くしなやかで肌にも優しい絹や風通しがよく吸湿性にも優れた麻などの着物が好まれました。
更に糸と糸の間に隙間ができるような織り方や涼しげな柄など工夫を凝らして夏を快適に過ごそうとしたのです。
暑いといえば熱帯のインド。
インドの服の素材は綿。
肌触りがよくて吸湿性があり丈夫で洗濯もしやすいのです。
女性の民族衣装サリーは長さ数メートルの1枚の布を体に巻きつけるようにして着ます。
インドで広く信仰されているヒンドゥー教では布地を裁断せずに着る事がよいと考えられているからです。
続いて「食」。
ヒンドゥー教などの宗教では食べてはいけないものが定められている事があります。
こちらはインドのある村で行われる神様の結婚式。
新婦の女神が乗った車を引いているのは牛です。
神聖な動物とされている牛の肉を食べる事は御法度です。
私たち日本人にもなじみの深い…仏教は基本的に殺生を禁じているため肉食が禁止されています。
そこで野菜や豆類を使って肉や魚に見立てるなどさまざまな工夫がされています。
イスラームの場合はどうでしょうか。
聖典の「コーラン」には豚肉や豚の脂肪などを使ったものを食べてはいけないと書かれています。
主に口にするのは羊の肉。
大きな串に刺した肉を回しながらあぶり焼きにするドネル・ケバブはイスラーム教徒がほぼ100%を占めるトルコで始まったといわれています。
ドネル・ケバブでしたっけ?すごくおいしそうだった。
それしか残ってないみたいだね。
残ってない。
食も違うしあと服もね全然違ったよね。
だから日本はすごく湿気が多い夏だから。
でも今さスーツとかを夏でも着たりするじゃないですか。
本当は日本の気候にあんまり合ってないからその間を取ってクールビズだっていって…。
あっ聞いた事あります。
ちょっと半袖にしてみたりとか。
ねえ先生いろんな差が衣食に出てるという。
今のスーツの例でいいますとねもう一つは歴史の中でつくられていくという面が大事なんですね。
スーツのジャケットっていうのはこれはウールで出来ています。
ところが中に着ているワイシャツ…さっき出てましたねシャツですね。
シャツは材料は木綿コットンです。
コットンはイギリスがかつて植民地として持っていたインドですとかあるいはエジプトのような所から持ってきているものなんですね。
更にややこしいんですがこのネタクイ。
大体3点セットでスーツの時皆さん着ますけれどもこのネクタイの材料というのはシルク絹です。
古くは日本からですね輸出していたんですね。
それが世界に伝わっていって…。
例えばイギリスでこういうネクタイの生地などをシルクで作るようになった。
という事はイギリスってすごい力が強かったって事なんですよ。
はいはい世界中を…。
そう。
世界中から材料を持ってきちゃう訳です。
スーツ一つ見ればイギリスの歴史が分かるという…。
そうです。
空間的な広がりと歴史の糸というものが縦と横になってるようなものでこれがね折り重なっちゃう。
19〜20世紀にかけて世界の中で一番力を持っていたのって例えばイギリスであるとかフランスであるとか。
あるいは20世紀になってからはアメリカつまり欧米なんですね。
そうなると欧米世界の衣食住の文化って世界中に伝わっていきます。
そのために割と画一化しちゃったという面があるんです。
例えばこのスーツもそうです。
元はイギリスで生まれたものですがあっという間にアメリカに広がりそして世界中に広がっていきますから今ではアジアの人もアフリカの人もこのスーツをビジネスのシーンでは着ていますよね。
それから20世紀の後半になりますとアジアやアフリカからね今度は逆にヨーロッパの国々へ働きに行くため移民といいますがそのために人が移動していきます。
そうなると今度はアジアやアフリカの文化っていうのをヨーロッパの方に持ち込んで新しい化学反応みたいなそういう状況というのを生み出す事もあるんです。
なるほど。
ではイギリスの首都ロンドンの例を見てみましょう。
ロンドンの中心部に位置するトラファルガー広場。
2008年1月ロンドン在住のロシア人がここを埋め尽くしふるさとの音楽や踊りを楽しみました。
ここ数年ロンドンに移り住むロシア人は急増しその数は25万ともいわれています。
およそ750万の人口を擁するロンドン。
なんと…使われている言語は300種類に上るのだとか。
ロンドンでは同じ国出身の人たちが集まってコミュニティーをつくる傾向が特に強いといいます。
ヨーロッパ最大の中華街。
飲食店や劇場などが集まるソーホー地区の一角を占めています。
東部のイーストエンドはいわばロンドンの下町。
屋台がたくさん集まって市場が開かれます。
店を出しているのは…ハ〜イ!ハロー。
売っている服も何となくアフリカっぽく見えます。
通りの先にあるスーパーマーケットの名前はバングラシティー。
バングラデシュ出身の人もこの辺りにたくさん暮らしているそうです。
今度は西部のサウソール地区にやって来ました。
駅名の表記に英語と並んで書かれているのはインドの公用語の一つ…この地域の住民は半数以上が南アジア出身なのです。
閑静な住宅街の一角からインドの音楽が聞こえてきました。
この地域に住むインド系の女性たちが集まって伝統的なダンスを踊っています。
ふるさとから遠く離れたロンドンでも自分たちの文化に誇りを持ち続けています。
実は彼女たち各地の結婚式や祭りなどのイベントで踊りを披露する活動もしています。
この日はヨーロッパ最大のアジアの祭りに参加して大いに会場を沸かせました。
彼女たちにとってインドとイギリスの文化交流は夢だったといいます。
さまざまな生活文化を持つ人々がお互いに理解し合う。
そんな機会を増やしたいと願っています。
ロンドンではいろんな生活文化が交流し合っていましたけれども新しい文化も生まれるっていう可能性があるんですか?あります。
やっぱりねその〜インドとか隣のパキスタンバングラデシュや何かから来る人自分たちの例えば音楽を持ってますよね。
ミュージシャンの人たちがそういうものを取り入れていったりっていくらでもあります。
ありそう。
インド音楽を取り入れたロックとか。
そういう事が。
そういう事です。
ただねそういうのって割と今うまくいっている方の例を話ししたんですけれども場合によるとねもともといた人たちから見て何でこんないろんな違う人たちがいるんだっていうのが嫌だという事を言いだしてしまう事があるんですね。
もちろん本来「生活の文化」ってどちらがいいとかどちらが悪いとかどちらが高くてどちらが低いとそういう事はありません。
だけどやっぱりイギリス特にそうですけれども大航海時代の頃乗り出していってアジアやアフリカを支配するようになる。
そうすると現地の人たちは後れているから自分たちがちゃんと高い文化を持っていって教えてやるんだ。
これをちょっと難しい言葉で…もし今の時代にそういう感覚で異文化と接してしまうと移民の人たちによってせっかくいろんな豊かな文化入ってきたんだけれども異文化との共生ってすごく難しくなりますね。
分かりました。
先生ありがとうございました。
どうもありがとうございました。
さあ今日どうでした?東京と大阪でシャツの言い方の違いっていうのが最初まずビックリしたんですけど。
あとから出てきた国ごとの違いとか宗教とかそういうのも何かすごい違いがあるんだなっていうのが分かりました。
でも違う時ドキッとするけど。
しますね。
それ間違ってるよって言いたくなるけどあっ面白いねってそれを楽しむ。
お互いの事教え合おうみたいな感じでもっと広がるかもしれないですね。
そういうふうな姿勢で頑張っていきましょう。
そうですね。
という事でこれからも世界中のあんな事…。
こんな事…。
(2人)いっぱい知っちゃおう!その形成には…2014/10/17(金) 14:40〜15:00
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 地理「異文化と共に暮らす」[字]
人・モノ・情報が地球規模で行き交う現代。国や地域を越え、多様な社会や文化を理解し合うことが不可欠。“世界の今”を読み解く「地理」は、未来を切り開く力となる。
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番組内容
生活文化の形成には、自然環境や言語、宗教などが関係しています。グローバル化が進む現代では、これまで以上に、異なる生活文化を持つ人との関わりが増えます。今回は、異文化共生について考えます。 「異文化と共に暮らす〜宗教と民族〜」 (1)“生活文化”って何? (2)生活文化の違いはなぜ生まれる? (3)多文化の共生に必要なものは?
出演者
【講師】同志社大学大学院教授…内藤正典,【出演】中田敦彦,田中日奈子,【語り】安元洋貴
ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
バラエティ – その他
趣味/教育 – 大学生・受験
映像 : 480i(525i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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