(宜野座)現場の遺体は二係の山門屋執行官。
ドミネーターによる執行だが撃ったのは同じ二係の酒々井監視官。
執行後山門屋のドミネーターを持ち去り消息を絶った。
(朱)監視官が消えた…。
(宜野座)正直訳が分からん。
現時点で手掛かりはこいつだけか。
「WC?」
(美佳)先日の爆弾魔確保に至るまでの工程と結果。
(美佳)考察と問題点を私なりにまとめました。
局長に提出をお願いします。
(宜野座)見出しがよくないな。
(宜野座)君が書いたのは業務を逸脱した監視官についての報告書だろう。
(美佳)宜野座さん。
あなたについても記述させてもらいました。
執行官であるあなたが二係の執行官にドミネーターを向けるだなんて。
(宜野座)模範的な行動が常に最良の結果をもたらすとは限らないことも知っておいた方がいい。
執行官の意見など聞いていません。
(六合塚)ハァ…少し肩の力を抜いたらどうですか?霜月監視官。
宜野座さんも元は監視官。
彼の経験からくる意見きっと役に立ちます。
弥生さん…。
監視官であることをやめたならなおさら聞く気はありません。
(六合塚のため息)
(朱)うん。
とてもよくまとまってると思う。
(美佳)あっ…。
(宜野座)いいのか?使用許可を出したのは私だから宜野座さんが処罰されることはありません。
私は喜汰沢の聴取に向かいます。
現場のホロの分析は誰が?
(六合塚)私がやっていますが。
じゃあそれは雛河さんが引き継いでください。
えっ…雛河に?やれるよね?雛河さん。
(雛河)やれる…です。
霜月さんはみんなと一緒に現場に残されたメッセージの解読を。
こっちの指示は任せたわね。
・
(朔夜)常守監視官。
喜汰沢旭。
あなたの犯罪係数は先日の4度目の犯行直後に急激に上昇した。
でも通常そんなことはあり得ない。
あなたはこれまでどうやってサイコパスをクリアに保ってたの?答えなさい。
(喜汰沢)フフフフ…。
何がおかしいの?奇麗だ!俺の色相。
濁るわけがない。
俺はずっと奇麗なんだ。
ありがとう。
あの人はいつだって俺のために…。
(喜汰沢)ああ…最高だよ。
あの人?
(朔夜)ホロで人質を偽装してまで公安を誘い出した理由は何だ?えっ…ホロって?何言ってんだ?
(朔夜)お前が人質に見せ掛けたホログラムのことだ。
(喜汰沢)違う!あれはあの人だ!俺をクリアにしてくれた!俺はあの人と一緒に世界と闘うんだ!
(青柳)お話にならないわね。
こちらでも聴取を行ったけど同じよ。
実在しない共犯者についての妄言ばかり。
病気ね。
妄言…。
(青柳)サイマティックスキャンに反応がなかった以上他の誰かがいたなんてあり得ないわ。
酒々井監視官については何か分かりましたか?妙なのよね。
断続的ではあるけどGPSで彼女の行方は追跡できているしドミネーターも正常に認証されたままオンラインを維持している。
つまり酒々井監視官の行動はシビュラに容認されていると。
禾生局長もそう判断しているわ。
酒々井は何ら違法性のある行動は取っておらず現在もシビュラの認識下で捜査を行っている。
確かにドミネーターの反応を信じるならそういうことになるんでしょうね。
山門屋執行官も正当に執行したと?山門屋が逃亡を企てたのかもしれない。
十分な執行理由になるわ。
ではなぜ酒々井監視官は姿を消したんでしょうか?秘密裏に行動する必要があったのかもしれない。
だから彼女は私たちにメッセージをよこした。
「WC?」そう。
青柳さん。
本当にそう思ってるんですか?じゃあ他にどう考えろというの?もしも…。
ん?もしもあの現場に公安以外の何者かがいたとしたら。
その何者かが山門屋さんを撃ちメッセージを書いたとしたら。
まさか喜汰沢のこと信じるの?可能性の話です。
ハァ…。
シビュラシステムにも見えない人間なんているはずないでしょ。
透明人間を捜すなんて私の仕事じゃないわ。
一番最初に浮かぶのは「WaterCloset」水洗トイレだよな。
はあ?「WorldCup」でしょ普通。
「WildCaught」っていう線もあるわね。
人工飼育された野生動物か…。
だが意味が通らない。
だったらトイレもおかしいでしょ。
何でわざわざ壁にトイレ?行きたいの?行けばいいじゃん!
(宜野座)俺に言うな。
(朔夜)見ているだけじゃ気分は晴れませんよ。
監視官。
喜汰沢への聴取の立ち会い許可してくれてありがとうございます。
本来俺を関わらせないのが定石なのに。
東金財団の話?ええ。
あなたは知っているはずだ。
喜汰沢の被害に遭ったOW製薬。
その会社を経営しているのが東金…俺の親族だと。
あなたは感情で判断を間違う人間には見えない。
だからリスクよりあなたを同行させることのプラス要素を考慮させてもらいました。
セラピストだったんですね東金さん。
俺の経歴を見た上での判断というわけですか。
あなたはよく人を見ている。
(雛河)これ…すごい。
(朔夜)雛河にホロの検証を任せたのも元ホロデザイナーというあいつの経歴を生かしてのことだった。
フゥ…。
まあそのくらいは。
一応上司ですから。
何ですか?透明人間は実在する。
俺もそう思います。
確証はありません。
サイマティックスキャンやドローンによる捜査を欺くのが容易じゃないことも分かっています。
それでも喜汰沢が妄言を吐いているようには見えない。
そもそも彼のようなタイプが単独犯とは考えにくい。
そう。
誰かが裏で糸を引いている。
そうでなければおかしい。
・ハァハァ…。
(雛河)か…監視官。
雛河さんどうしたの?このホロ…すごいよ。
(志恩)確かにこれはなかなか手の込んだ作りね。
外見の情報量が膨大過ぎ。
見る人をだますだけならこんなにレイヤー重ねなくていい。
そこまで精巧なホロを作れるものなの?
(雛河)モデルがいれば。
唐之杜さん。
(志恩)はいはいっと…。
厚生省のデータベースには入ってないわね。
(雛河)そう現存する人は使いにくい。
鉢合わせする可能性もある。
だけど生きていない人なら。
死亡被害者か。
OK。
検索先を変えてみるわ。
特徴が一致する人物が一人いる。
15年前の飛行機事故で亡くなった女の子ね。
翔君お手柄じゃない。
でも待ってください。
亡くなった女の子当時8歳って…。
(志恩)8歳には見えないわね。
要するにこのホロは死人を成長させたものだってこと。
(志恩)15年後の今もし生きていたらっていう設定でね。
おかしい。
いくら何でも手の込みようが異常だわ。
(志恩)やるならとことんってタイプなんじゃない?案外いるわよそういうの。
常守監視官今どこに?分析室です。
何かあったんですか?喜汰沢の犯罪係数が執行対象外まで下がったわ。
こんなことが…。
(宜野座)ああ。
一度執行対象まで上昇した犯罪係数がここまで下がるなど…。
(朔夜)過去に前例がない…か。
フフフ…あの人のおかげだ。
あの人が会いに来てくれた。
クリアにしてくれた。
面会記録を。
もう調べたわ。
でたらめよこいつの言ってること。
監視カメラの映像によると面会に来たのは公安局直属医療機関のセラピスト一人だけ。
他には誰も来てないわ。
そのセラピストと話せますか?
(蓬田)久しぶりですね。
本来はあなたに合わせる顔はないんですが…。
いえ。
先生に責任はありませんよ。
喜汰沢に行ったセラピーの内容と何か変わった点などがあれば教えていただけますか?
(蓬田)私は通常どおりの業務を行ったにすぎません。
監視カメラを見ていただければ分かりますよ。
確かに…そうですね。
だいぶお疲れのようですね。
働き過ぎかな。
睡眠休息共に不足している。
リフレッシュも必要ですよ。
ですよね…。
でもなかなか難しくて。
それとこれは専門外のアドバイスですが喫煙は健康を害します。
ほどほどに。
(六合塚)前代未聞ね。
あれだけの事件を起こした犯人を一般医療施設に移送なんて。
サイコパスがクリアになった以上仕方ない。
そういう規定だ。
先輩一係が挙げた犯人なのにどうして移送を二係に任せたんですか?ごめん。
今日は早めに上がるつもりなの。
はあ?セラピストに脅されちゃったんだ。
サイコパスが濁るぞって。
報告書はあしたまでにまとめておくから。
それじゃあお疲れさま。
(美佳)あっ…ちょっと!
(宜野座)施設に入れば喜汰沢は公安の管轄から外れてしまう。
この移送はやつを取り調べられる最後のチャンスなんだ。
分かってます。
だからこそ…。
(宜野座)常守は青柳の気持ちを酌んでやってるんだろう。
察してやれ。
う〜ん…。
これでもにおい付いちゃうのかな?
(キャンディ)副流煙は健康を害しますよ。
うるさいな。
分かってるわよ。
たまには部屋の掃除もしましょう。
気分転換になりますよ。
はいはい。
おや壁に傷がついてますね。
補修業者に連絡しますか?傷?ええ。
あっ…そんなはずない!
(美佳)先輩喜汰沢が逃亡しました!
(美佳)現場は多摩地区KTビル。
二係が喜汰沢に爆弾の製造場所を訪ねたところビルの一室にあるレンタルオフィスに案内されました。
そこで喜汰沢は部屋に隠していたナイフで青柳監視官を負傷させ用意していた爆弾を所持したまま現在も逃亡中です。
(須郷)青柳監視官…。
嘘よサイコパスがクリアな人間が…。
(サイレン)
(美佳)周辺一帯に交通規制をかけ住民に避難勧告を出しました。
経過時間から考えて喜汰沢はまだその範囲内にとどまっていると考えられます。
ビル裏側の細い路地。
その先に下水路への進入口があるわね。
(美佳)はい。
でも進入口はロックされています。
使用することはできません。
あらかじめロックが解除されていたとしたら?
(美佳)あり得ません。
進入口にはスキャナーがあります。
誰かが事前に近づいてきたら必ず察知できるはずです。
下水路への進入口で喜汰沢を発見。
ロックは解除されていたみたいね。
そんな…どうやって!?
(六合塚)それより追跡を。
ここからでは難しい距離だな。
こちらで対処します。
(宜野座)常守か?
(六合塚)読んでいたんですか?喜汰沢の逃走ルート。
移送中に逃亡するなんて計画を一人で考えつくとは思えない。
ましてや収容されていた彼が凶器を用意できるはずがない。
(宜野座)つまり…。
喜汰沢に逃走を指示して下準備を行った誰かが必ずいる。
サイマティックスキャンをかいくぐる手段を持った誰かが。
《そしてその人物は公安局に挑戦している…》
(喜汰沢)ハァハァ…。
(喜汰沢)《俺は…俺は…》
(喜汰沢)ハァハァ…。
・そこまでよ。
来るな。
また爆弾を仕掛けた。
それ以上俺に近づくなら爆発させる。
駄目よ。
もう諦めなさい。
(喜汰沢)嘘だと思ってるんだろ…。
チクショー…なめやがって!やめなさい!
(喜汰沢)あーっ!
(宜野座)これは…。
(喜汰沢)爆弾はもう一つある。
せっかくあの人が逃がしてくれたんだ。
俺は行かなきゃいけないんだ。
あんただって言っただろ。
俺は間違ってないって…だから!そうかもしれなかった。
スイッチを押すまでは。
(ドミネーター)「犯罪係数357」「リーサル・エリミネーター」監視官発砲許可を。
ごめんよ…鹿矛囲…。
せっかくクリアにしてくれたのに。
あっ…カムイ?誰?なあ教えてくれよ…。
俺は今何色なんだ?あっ…。
(青柳)何色?そうねドブみたいな色ね。
そうか…分かった。
メッセージの意味。
(鹿矛囲)愚かな公安局…。
彼はクリアにできた。
まだ救えた…。
(鹿矛囲)常守朱。
君なら分かると期待したのに…。
2014/10/17(金) 02:13〜02:43
関西テレビ1
PSYCHO−PASS サイコパス 2[字]
連続爆破事件の捜査の中、二係の監視官が失踪し、ドミネーターが一挺行方不明に。現場には、謎のメッセージ「WC?」が残されており……。
詳細情報
番組内容
システムが正義を下し、銃が人を裁く近未来。
銃の射手として犯罪者を追う刑事たち。
システムを逸脱する犯罪に直面したとき、果たして──。
人間の心理状態や性格的傾向を計測し、数値化できるようになった近未来。人々はこの測定値を「PSYCHO−PASS(サイコパス)」の俗称で呼び、その数値を指標として「良き人生」をおくろうと躍起になっていた。
犯罪も数値によって対処される。厚生省公安局の刑事たちは、
番組内容2
高い犯罪係数を持ち犯罪者の心理に迫る猟犬「執行官」と冷静な判断力で執行官を指揮するエリート「監視官」がチームを組み、包括的生涯福祉支援システム「シビュラシステム」によって解析された犯罪に関する数値「犯罪係数」をもとに、都市の治安を守る。彼らは、数値が規定値を超えた罪を犯す危険性のある犯罪者「潜在犯」を追い、「犯罪係数」を瞬時に測定し断罪する銃「ドミネーター」で執行するのである。
「犯罪係数」が
番組内容3
正確に解析できない「免罪体質者」槙島聖護の事件を経て、刑事として成長し、シビュラシステムの真実を知るに至った監視官の常守朱は、人間性と法秩序を信じながらもシステムに従い、新たな刑事課一係を率いて日々犯罪に立ち向かっていた。
システムを揺るがす怪物が、すぐ目の前まで忍び寄っていることを知らずに──。
出演者
常守朱: 花澤香菜
宜野座伸元: 野島健児
霜月美佳: 佐倉綾音
東金朔夜: 藤原啓治
雛河翔: 櫻井孝宏
六合塚弥生: 伊藤静
唐之杜志恩: 沢城みゆき
鹿矛囲桐斗: 木村良平
ほか
スタッフ
【監督】
塩谷直義
【シリーズ構成】
冲方丁
【企画監修】
本広克行
虚淵玄(ニトロプラス)
【脚本】
熊谷純
【キャラクター原案】
天野明
【キャラクターデザイン】
浅野恭司
【シリーズディレクター】
鈴木清崇
【総作画監督】
浅野恭司