NHK高校講座 芸術「書道 篆(てん)刻に親しむ〜篆(てん)書を書く〜」 2014.10.16

皆さんこんにちは。
日笠陽子です!何だかすっかり最近「書ける声優」として地位を確立してきたんじゃないかと思ってるんですがどうですか?これからは歌って踊れて書ける時代ですよ!時代は書道!うんうん。
作品に押す印によく使われる書体篆書についていろいろな角度から学んでいきます。
私自分の印をもらって大満足なんです。
押しまくっております!あ…そうですか。
押しまくっておりますよ〜!すごいですね。
ハハハ…。
今日はですね篆書を筆で書いてその特徴を実感したりするんです。
分かりました。
テンション上げて篆書を書こう!今日の舞台は大東文化大学。
書道学科のある大学です。
今日は……が挑戦します。
(河野)篆書というのは漢字の中の一番古い様式ですね。
篆書が生まれて隷書が生まれてというふうにだんだん今の時代に近い文字の形になっていきます。
で今日は一番最初にですね篆書で「天下」天下統一の「天下」という字を書いてもらおうと思います。
今日最初に取り組む「天下」。
今から2,200年ほど前の書体です。
この2文字の成り立ちは人が立った時に一番天に近い部分をマークしたのが「天」また「下」は境界線より下にある事を意味するところから出来たんですよ。
さあそれではまず自分なりに篆書を書いてみましょう。
ん?あれれ篆書ですよ?ふだんの筆使いとは違っているので勝手が違うようですね。
線が同じように書くのが…。
曲がる所が難しいなと思います。
私たちがよく知ってる楷書とか行書というような日常使ってる文字とは根本的に姿が変わります。
どんなふうに書いたらこの古い書体に近づけるのか。
考えながら書いていきましょう。
筆順いろいろあるけれど今日はこれ!さあいきますぞ。
123!ねっここまではいいんです。
それから次は…。
あっ縦いってからのしゅっといって…。
それから?次縦。
で横ぐ〜っといって点点と。
出来た。
ハハハ。
あっ飛んでった〜!さあここから篆書の筆使いを学んでいきます。
ほかの書体…今までに習ってきた楷書の書体とちょっと比較をしながら書いてみます。
上が楷書そして下が篆書の線です。
どのような違いがあるのでしょう。
この楷書の線と篆書の線を筆の穂先が通る位置を分かるようにこれから書いてみます。
それが分かりやすくなるように穂先だけ墨をちょっとつけて書いてみます。
まず横の線楷書で書いた時。
これで分かるように線の上の方を筆の穂先が通って筆の腹は線の下の方を通っていくっていうのが分かりますね。
ですから裏表がある。
ところが篆書の場合にはその裏表が出てはいけない。
こう逆に入れます。
さっきとはだいぶ筆の穂先の通る位置が違うのが分かりますね。
こういうふうに線の裏表を出さないようにして書いていく。
それからもう一つ違うところはここの線の始まりの所ですね。
始まりの所で逆の方向から筆を入れてここで折り返すように包み込んでそれで水平に引っ張っていくという書き方ですね。
それでは再度挑戦。
筆を逆から入れて線を均等に。
そして「天」の字は左右が対称になるように書きます。
裏から見ると何か平行じゃない。
う〜ん平行に書くのって難しいんですね。
さあこちらはどうでしょうか?同じ太さで左右の釣り合いをとりながら書けるようになると篆書の雰囲気が出てきます。
楷書や行書とは違う古代文字の感じがつかめてきましたよ。
朱肉や朱墨に使われる朱。
かつては辰砂と呼ばれた硫化水銀の鉱石が原料でした。
今では水銀から人工的に作られています。
北海道北見市にあるイトムカ鉱山。
アイヌの言葉で光り輝く水という意味の「イトムカ」はかつて水銀の産地でした。
鉱山は1974年に閉山しましたが今も水銀のリサイクル施設があります。
ここでは蛍光灯や乾電池などからリサイクルされた水銀を使って朱を生産しています。
生産量は年間およそ1トン。
日本の朱の9割がここで作られています。
朱を作るためにはまず水銀に硫黄を加えて反応させます。
すると水銀は黒く変色します。
これを水蒸気で温めながら一昼夜反応させると真っ赤な朱になるのです。
温度などの条件によって色の粒子が変化します。
粒子が粗いと赤く細かいとオレンジ色になるのです。
水銀から出来た朱は文化財の修復などにそして絵の具や朱肉に使われています。
書道を極めたい私。
今日も基本の「キ」から頑張ります!頼もう!
(長野)ひよっちこんにちは。
先生いい加減突っ込んでもいいんですよ。
いいんですよ。
座ります。
すいません失礼します。
今日は印泥の話をしましょう。
印泥?はい。
一般的には朱肉という…。
印を押すために日本では朱肉とよくいわれますけども。
印泥にもこう幅がある。
全然色が違います。
じゃあこれをご覧下さい。
はい。
ん?神社に行って引いたおみくじ何が一番うれしいですかね?大吉。
なかなか勘がいいですね。
「大吉」と書いてありますね。
これで大吉と読むんですね。
篆書で書きました。
で今日はここですから。
これはちょうどこの真ん中ぐらい。
このぐらいのを押しました。
なるほど。
墨の色と朱の色との調和を考えるという事になると思います。
今度は印を押してない作品を用意しました。
「乱」という字なんです。
これが!?「乱」という字の草書体を淡墨で書いてある。
これに印を押してみたいと思うんですけども。
押してみる場所をこの辺かなと考えてみる。
全体のバランスを考えてここに置いてみる。
さあここで問題です。
はい。
この「乱」という草書の作品にはどんな印泥の色が合うでしょうか。
乱?う〜ん…。
そうですね。
でもこの字結構薄いじゃないですか。
だから…。
濃い色?じゃあこの…。
赤にしましょうか。
じゃあ押してみたいと思います。
はい。
はい締まりました。
逆にこれが濃い分すごく映えます。
この文字が。
微妙な事なんですけどもこれがあるとないとでは随分違ってくると思います。
先生これでまた一歩達人に近づきました。
感覚もよくなりましたね。
先生ありがとうございました。
イェイ!「書の実践」の後半はいろいろな篆書に挑戦です。
こちらは初心者向けに「山」「川」そして「馬」と「龍」です。
篆書は1,000年以上使われていた書体。
そのため時代や地域によってたくさんのスタイルが生まれたのです。
今日はその中から好きな字を選んで書いてみます。
篆書の筆使いを意識して…。
そうそうその調子。
篆書ではこのように2つの線をあとからぴったりと合体させるのも特徴です。
こちらはより複雑な「竜」の字。
書き順が全然分かんなかった。
あそうですか。
じゃあちょっと先生に助けてもらいましょうね。
古い字はいろんな形があるので書き順っていうのはそんなに気にしなくてもいいですね。
ある程度書き方が分かると…。
例えば「竜」という字。
これを書いてみますね。
こうかすれたりにじんだ所とかね筆のふっと動いたような感じ。
これも筆の動きがもっと出てくると更に表情が生き生きとした感じが出てきますね。
なるほど。
じゃあ先生次は「馬」をお願いします。
馬の形…。
頭の部分ですね。
ここは大きく。
でここの所目玉がこう…。
特徴がぽんとつきます。
でここの所にたてがみが。
馬の特徴はやっぱりたてがみなんですね。
これが古い文字には必ずつくようになります。
でここから…。
これ前足。
これが後ろ足の方になるんですかね。
こんな感じで馬の形が出来ます。
う〜んよく分かりました。
さあ生き生きとした線を目指して作品を仕上げていきましょう。
さあどうかな?お〜!造形的にも美しい篆書の形をうまく捉えてますよ。
こちらは目玉の馬。
おっ線に勢いが出てきましたね。
さあ次は…。
ぐっと!その調子その調子。
通ってる方が形はね。
ぽんとつけてやる。
そうそう。
それでいい。
これで首と胴体がつながった形。
はいOK。
へぇ〜これはまとまりがついたね。
うん味のある「龍」完成ですね。
左右対称。
出来ました!「び美ビッ」!本当です。
材料は発泡スチロールの板を小さく切ったもの。
印の大きさに切って押しやすいように木の板などに貼り合わせます。
いろんな大きさが自由自在。
大きさを決めたら鉛筆やペンで文字を押し込むように書いていきます。
左右対称でない文字は裏返しに書くのを忘れずに。
紙やすりなどで輪郭を少し削って丸みを出せばより本格的。
試しに押してみると…。
おっなかなかじゃないですか。
簡単です。
数分で出来る発泡スチロール印。
皆さんも挑戦してみて下さい。
さあ発泡スチロール印も完成したので書篆を書いた作品に印を押していきましょう。
どうですか?おっ作品が締まりましたね。
こちらもうん完成ですね。
(生徒たち)出来ました。
今日の実践。
篆書の持つ古い文字の姿に触れる事ができたようですね。
印材によって印の彫り方にも違いがあります。
これは7cm角の大きな印材です。
大きな印材を彫る時には印刀の持ち方も変えます。
力を入れられるように5本の指で握ります。
彫り方を見てみましょう。
少しずつ彫っていくのではなく力を込めて一気に彫り進めていきます。
大きな石のかけらが飛び散ります。
こういうふうに大きい塊でぼんぼん飛ぶぐらいの勢いがないと生き生きとした線にならないですね。
でこの線の起筆とこちらの起筆ですね。
これで文字の部分は上がりです。
あとはこういう文字でない黒い部分をさらっていかなきゃいけない。
ごみが写ったりしないようにできるだけ深くえぐるような彫り方をしていきます。
大きい印材に迫力ある線を彫るにはそれに適した技法が必要なのです。
いろんな技法があるんですね。
そうですね。
材料によって技法があるんですね。
先生実はですね頂いた印をまねして出来たんです。
ジャン!おっすばらしい。
作ってみました。
スチロール印です。
スチロール印。
はい。
作ったんで押してみたいと思います。
やってみますか。
印泥を持って…。
こちらに持ってぽんぽんと。
ぽん!おもちみたいですね。
そうですね。
出来ましたやってみます。
えい!う〜ん…ぽん!あ〜っ!すばらしい。
すご〜い上手に押せた!見て下さい。
出来上がりました。
すばらしい。
び美ビ〜ッび。
先生どうですか?これ。
「美」もいいですし印もすばらしいです。
作品がこれで総合的に良くなりました。
中国で生まれた古い書体篆書を書きます。
太さを一定にした線や筆を逆から入れるなど楷書や行書とは違う書き方をするのが特徴です。
大きな印材を彫る時には印刀の持ち方や彫り方にも違いが出ます。
力強く一気に彫り進める事で迫力ある線が出来るのです。
書道で使われる朱。
昔からの原料は辰砂と呼ばれた水銀の化合物でした。
現在は水銀と硫黄を原料にして人工的に作り出しています。
2014/10/16(木) 14:20〜14:40
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 芸術「書道 篆(てん)刻に親しむ〜篆(てん)書を書く〜」[字]

美術と書道の2本柱で芸術に親しみます。第一線の作家とともに楽しむ創作ワークショップや鑑賞のヒントを満載したアニメなどを通して、美術や書道の魅力を伝えます。

詳細情報
番組内容
今回は篆書(てんしょ)を臨書しながら、その筆使いや書き方について学ぶ。実践の場所は、大東文化大学。同大学第一高等学校、武南高等学校の生徒たちが、河野先生の指導のもと、篆刻(てんこく)に挑戦する。
出演者
【講師】東京学芸大学教授…長野秀章,大東文化大学教授…河野隆,【司会】日笠陽子,【語り】西脇保

ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
ドキュメンタリー/教養 – その他
趣味/教育 – 生涯教育・資格

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