シリーズ世界遺産100「乳香の土地〜オマーン〜」 2014.10.16

(テーマ音楽)アラビア半島の南端に位置するオマーン。
ここには世界でも類のない独特の香り文化があります。
オマーンのドファール地方中心都市のサラーラです。
世界中から観光客が訪れます。
お目当ては何でしょうか。
ドファールで採れる天然香料ルバンです。
日本語名…輝くような白さからその名が付いたといわれます。
熱を加えるとかんきつ系の爽やかな香りが広がります。
乳香は荒野に生える木から生まれました。
雨の降らない乾燥地帯を好みアラビア半島の南端と東アフリカの一部だけに自生しています。
幹に傷をつけると真っ白な樹液が出てきます。
これが乳香。
すぐ採らずに2週間ほど乾燥させてから採取します。
乳香樹は栽培して増やす事ができません。
まさにこの土地だけの宝物なのです。
紀元前1000年ごろには乳香交易が盛んになり世界中の国々へ運ばれました。
その価値は金に匹敵するとされ世界中の権力者が買い求めました。
クレオパトラの時代の古代エジプトでも乳香を使ったオイルなどが王侯貴族に愛用されました。
乳香はドファールに巨万の富をもたらしました。
ホール・ルーリは乳香交易の出発点として栄えた都市です。
ドファール中の乳香がここへ集められアラビア半島を代表する大都市に発展しました。
ドファールでは今も暮らしの隅々まで乳香の香りで満たされています。
毎朝香炉を持って全ての部屋を回るのが日課です。
何か持ってきました。
これは…衣服や頭巾を掛けて下から乳香をたき込むための道具です。
香りづけは外出する時の欠かせないマナー。
風呂に入る習慣がなかった頃はにおい消しのために衣服に乳香をたいたといいます。
ここはオマーン最大の乳香市場。
30以上の専門店が軒を連ね週末は地元の人たちでにぎわいます。
一家族で1か月に1万2,000円ほど乳香に使うそうです。
商人たちも誇りを持っています。
極上の香りが人々の暮らしに彩りを与えています。
2014/10/16(木) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「乳香の土地〜オマーン〜」[字]

荒野が生んだ極上の香り ▽文化遺産 ▽天然香料「乳香」は、古来大きな富をもたらした。紀元前1000年ころには乳香交易の拠点も生まれ、大都市へと発展した。

詳細情報
番組内容
オマーンのドファール地方で採れる天然香料「乳香」。熱を加えると、かんきつ系のさわやかな香りが広がる。乳香は荒野に自生する木の樹液が原料。この木は栽培して増やすことができないため、とても貴重で古来、大きな富をもたらした。紀元前1000年ころには乳香交易の拠点も生まれ、大都市へと発展した。オマーンの人たちは部屋や衣服の香り付けとして、今も毎日のように乳香をたきしめる。
出演者
【語り】松平定知
音楽
【音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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