(留美)巻頭の特集記事よく書けてた。
(良子)ありがとうございます。
(留美)写真は撮り直しね。
(良子)えっ?
(小夏)白雪さんも手伝ってね〜。
(白雪)げっ。
(留美)レミ絵今日のショーの記事あしたまでに差し込んでおいて。
(小夏)見開き2ページ。
(レミ絵)14分の1ページぐらいでいいんじゃないですか?ちっちゃ〜く。
(竜子)私の目の届く所で何水飲んでんの!バカ女!
(英語の会話)
(男性)Oh!I’msorry.
(隆太郎)副社長…。
社長!
(竜子)後にして。
(隆太郎)ちょっといいですか?いやいや…いいんですか?
(竜子)あらこんな所に…。
ごめんなさい。
スーツの着方お勉強にもなるかしら?ショーご覧になる?
(小夏)何かぱっとしないっすね。
(留美)実質竜子さん作ってないらしいから。
私たちが憧れてたころに比べたら全然ね。
まあモノトーンだけじゃ代わり映えしないしね。
あっじゃあメーンのデザイナーって…。
(留美)そう。
あっフロントロー譲っていただけるんですか?よかった。
私脚が窮屈で。
小夏さんは2列目でも全然大丈夫ですもんね。
脚的に。
(小夏)ハハハハ…ハァ。
ねえ確かレミ絵のお姉さんって…。
一流デザイナーですけど。
(ナミ絵)さくらさん染み抜きくれる?
(さくら)はい!
(さくら)どうぞ。
(白雪)何かヤバいらしいで。
(良子)何が?
(白雪)こちらさん経営が。
(華)じゃあ例の件よろしくね。
(女性)分かりました。
(男性)すいません。
追加のご融資の件はちょっとご要望には沿えないという判断が出まして。
(千冬)瀧川さまお越しいただきありがとうございます。
(蘭子)当然じゃない。
みんなの様子が気になっちゃって。
千冬さんも大変でしょ?
(千冬)まあ…はい。
あっお席あちらです。
(蘭子)サンキュー。
・
(充)お疲れさまです。
(充)今日もお奇麗ですね。
(千冬)ありがとうございます。
(白雪)しかしあのおばはんもようやるな。
創業当時から竜子さんと二人三脚でここまでブランドを大きくした番頭やったのに突然辞めてNGSホールディングスのトップに就任。
(レミ絵)その片腕がIT系の起業家でM&Aにたけているイケメン間宮充。
ちなみに間宮充は未婚です。
あっそうなん?
(良子)そうなんだ。
(凪子)ちょっとまだ来ないの!?
(結衣)はい!今アトリエからタクシーで届けるって言ってます。
(凪子)う〜ん…ぎり間に合うかな?
(さくら)順番最後に回しました。
(凪子)あ〜ありがとう。
(ナミ絵)さっすが凪子さん。
最後の最後まで粘るところ尊敬します。
いやはや仕事が遅いだけよ。
(さくら)あ〜すいませんね。
通ります。
佐丹野さ〜ん「とにかく急げ」って言って〜。
(大五郎)はい分かりました。
ったく自分の作業が遅いからこんなことになってんのに。
寝癖じゃん。
も〜。
(大五郎)ていうかお前何寝てんだよ!
(久志)いや〜もう無理っすよ。
自分の徹夜のレベル超えてます。
どうですかね?
(吹雪)はいは〜い。
(吹雪)10秒前。
(薫)876…5秒前。
(薫・吹雪)321。
完成!
(大五郎)よっしゃ。
いってきます。
タクシーチケット下さい。
出ます!10分で着きます!
(大五郎)うっすうっす…。
あ〜跳ねてる。
はい。
あと2分!最後の2着到着しました!早く着させて!間もなく行きます。
(拍手)
(凪子)お疲れさまです。
(竜子)何?あっ…。
あらありがとう。
ありがとう。
(拍手)
(拍手)
(拍手)
(華)千冬さん。
(白雪)あれ?
(良子)誰?ここ5年でつぶれかけの老舗のブランド3つもV字回復させたやり手のクリエーティブディレクター。
(レミ絵)どんな手使ったんですかね?普通にやったらそんなことできないですよね?ああ…女は使えますね。
あのビジュアルなら。
(リカ)どうも。
クリエーティブディレクターを務めさせていただくことになりました廣木リカです。
(リカ)早速ですが実質的な方針を申し上げます。
まずは秋冬コレクションのチーフデザイナーを決めます。
(ナミ絵)凪子さん知ってました?
(凪子)知らない。
初耳。
(良子)今日春夏のコレクションが終わったばっかなのにもう来年か。
そしてチーフデザイナーには1週間後にことしの秋冬コレクションを発表してもらいます。
ことし?
(凪子)あり得ないでしょ。
(ざわめき)
(リカ)ことしの秋冬はもう店頭販売してるし業界的に1週間後にコレクション発表だなんて絶対にあり得ないことだと皆さまのご指摘を受ける前に申し上げます。
クリスチャン・ディオールは成功の秘訣を「時代の空気を嗅いだだけだ」と言いました。
今という時代はデザインから洋服が2週間で店頭に並ぶブランドが存在し人気を博している時代です。
なのに私たちファッション業界ほとんどの人間が1年後の洋服をデザインしていることに何の疑問も持たない。
なぜでしょう?なぜなら今までずっとそうしてきたから。
これから1週間でことしの秋冬コレクションを一新させます。
どうぞお楽しみに。
ホント楽しみ。
(凪子)フフ。
(ちなみ)楽しみね。
(竜子)今後全ての決定は廣木リカさんに引き継ぎます。
そのつもりでね。
それとあなたたちの私服このごろどうなってんの?自社ブランドへのリスペクトがない。
取り急ぎアシスタントを含めたデザイナー全員に今日中に新規デザインを提出してもらってそれでチーフデザイナーを決めたいと思います。
ことしのエーダブはとっくにショー終わってますが。
(リカ)コレクションショーだけが新作発表の場なんて業界関係者しか知らない業界関係者による業界関係者のための常識であって洋服を買うお客さんにとっては関係ないことでしょ?むしろこれから秋冬になっていくときに今の空気感を反映した洋服を売ってもらった方がお客さんにとってはありがたいと思うけど。
でもそれは現実的に不可能だから今の流れが…。
(リカ)んっ?不可能?ファストファッションブランドがそれぐらいやってること知ってるわよね?今店頭に並んでる今季のコレクションはどうするんですか?それって売れそう?あなた方が描いたデザインが売れているのであれば私が呼ばれることはなかった。
(千冬)デザインはともかくショー以外でどうやって発表するんですか?荒巻千冬さん。
プレスのトップ。
(千冬)はい。
(リカ)私が答え出していいの?私が指示を出せばあなたの仕事はなくなる。
それならそれでもいいけど。
(華)すぐ発表の方法と段取りを考えます…よね?ですよね?千冬さん。
・
(ドアの開く音)今日からデザイナーとしてお世話になる吉成ちなみです。
(リカ)私が採用しました。
よろしくお願いします。
(一同)よろしくお願いします。
(リカ)アシスタント前へ。
じゃあこの5人の中からチーフデザイナーを選ぶということでよろしく。
(シャッター音)
(リカ)以上。
「ようこそ。
TATSUKOYANO新人の吉成ちなみさんです」「皆さんよろしく!」
(レミ絵)「ちなみさん懐かしいです!」「ちょっと前までファーストクラスという雑誌編集部で一緒でした」「今度プレスに行ったときお会いしたいです」
(ERENA)「吉成編集長お久しぶり!またロケ行きたいな〜」
(女性)「宇都宮北小だった吉成ちなみさんですよね?」
(男性)「応援してます」
(男性)「綺麗な人ですね!」
(結衣)ここ使ってください。
ああ…。
(結衣)あっ…ここしかなくて。
ありがとう。
(結衣)あっ…あとこれ。
よろしくお願いします。
はい。
デザイナーの多武峰です。
よろしく。
よろしくお願いします。
(ナミ絵)凪子さんは私たちの心のチーフデザイナーなんですよ。
やめてよナミ絵ちゃん。
(ナミ絵)いいじゃないですか。
キャリア的にはまあ順当にいけば間違いないわけですし。
順当にいけば。
キャリア的には。
やだナミ絵ちゃん。
やだナミ絵ちゃん。
2回ずつ返ししちゃうから。
フフフ。
あっちなみさんどこに住んでるの?高円寺です。
(凪子)あ〜いいよねあの辺!何か商店街が充実してて。
庶民の台所っていうの?うちなんか近くに何にもなくって。
もうマンションの1階に成城石井しかなくて。
そうですか。
ちなみさんご出身はどちら?宇都宮です。
(さくら)ギョーザの町?え〜いいな!何か宇都宮とかって関東近県っていうんですか?東京に近くてうらやましい。
私なんて博多だから。
福岡っていうより博多だからいまだに東京なじめなくって。
(凪子)おいしいよね博多ラーメン。
宇都宮餃子と同じぐらい。
フフ。
(さくら)えっ?
(ナミ絵)まあ博多ぐらいならいいけどさ私なんて年に2回ニューヨークに帰るだけで200万円コースだからね。
デザイナーの勉強はどこで?専門と…ちょっとだけ小さいブランドでインターンを。
あっじゃあ海外留学とかは?あっ…そんなのは全然。
は〜い来ましたマウンティング
てか皆さんお久しぶり。
おさらいしましょう
恋愛仕事お金持ち物…様々な要素を踏まえて「自分より上」「自分より下」と何の根拠もなく勝手な基準で順位をつけ合う
何をもって勝ちなのかは不明だがそれも含めてマウンティング
女の格付けはどこにでもあるある
あの…。
(さくら)んっ?そろそろいいですか?仕事始めて。
(凪子)あ〜。
(さくら)あっいや…ハハハハ。
ごめんね…。
どうも。
(凪子)ナミ絵ちゃんどうする?今日中のデザイン。
あ〜まあ今季出さなかった予備のデザインがあるんで大丈夫です。
(凪子)さすがナミ絵ちゃん。
急いで描くことないんだ。
(ナミ絵)いや凪子さんもでしょ?
(凪子)フフ…バレた?
(ナミ絵)フフ。
でも何なら私チーフデザイナーなんて辞退したいんですけど。
そうね。
分かるわ〜。
めんどくさいですよね。
(凪子)めんどくさ〜い。
じゃあ私に譲ってもらえますか?先輩。
(ナミ絵・凪子)全然いいよ。
(ナミ絵)お願いします。
(リカ)はい。
ねえまだ?そろそろ私出ないといけないんだけど。
(さくら)はい。
(大五郎)今出します。
これもお願いします。
お疲れさま。
お疲れさまです。
(凪子)あっ大ちゃん。
(大五郎)はい。
よろしくね例の仕事。
はい。
(蘭子)皆さま本日はお忙しい中私どもNGSホールディングス設立1周年記念にお越しいただき誠にありがとうございます。
今日は日本のファッション界をけん引されている方々に足をお運びいただき大変光栄に存じております。
(拍手)
(隆太郎)フゥ〜!フゥ〜!フゥ〜!ハハ!・
(鏑木)リカ。
サブローさん。
(鏑木)どう?新しい職場は。
快適です。
(鏑木)楽しみだねえ。
君がまた何をやらかすのか。
(リカ)「やらかす」だなんて。
じゃ。
失礼いたします。
・
(足音)ご活躍のようね。
(リカ)大沢編集長。
(留美)どう?あの子。
(リカ)まだ初日ですから何とも。
楽しみだわ。
あなたとあの子が何をやってくれるのか。
(留美・リカ)私たちの約束のために。
(蘭子)あっ社長は〜ん!
(隆太郎)蘭子おばさん!
(蘭子)あ〜うわ…。
(竜子)おめでとう。
(3人の笑い声)
(蘭子)元気そうやねえ。
(隆太郎)元気です。
(竜子)今はもうあなたの社長じゃないでしょ。
瀧川蘭子CEO。
おめでとう。
今日もカバリな感じ最高よ。
いいえ〜竜子さんこそ40年前から変わらず黒がよくお似合いどす。
いいパーティーじゃない?それもこれもみんな竜子さんのおかげどす。
(竜子)ん〜やめてよ。
私いまだに竜子さんのこと尊敬しておりますの。
これまで一緒に働いたみんなのことわが子のように思ってますもの。
もちろん隆太郎さん…いや副社長のことも息子のように思ってますのよ。
ハハハハ…。
(竜子)ありがとう。
あっそうそうそう。
竜子さんがやられていたアジアにスクールを開いてデザイナーを育てる事業。
何とか軌道に乗りそうですわ。
あなた素晴らしい。
(充)困ったことがあったらいつでもご相談ください社長。
じゃあお先に。
おめでとう。
隆太郎さん。
(隆太郎)はいはい。
TATSUKOYANOもそろそろやね。
資産状況確認しておきます。
(女性)やだどうしようかなハハ。
(凪子)言って言って!ハハハ!
(女性)何よちょっと…まあ。
(女性たち)大ちゃん。
凪子さんに頼まれてた仕事終わりました。
ああ…あ〜ありがとう!マンモスうれピー!じゃ本業いっちゃう?本業って…。
じゃ私はそろそろ失礼します。
大ちゃんちょっと。
(大五郎)はい。
(凪子)ハハハハ!普通逆だよね。
リベンジポルノっていうんだよねこういうの。
何で?
(凪子)う〜ん…自慢?私若い男と現役ですってアピール?
(大五郎)けっ消してください。
しょうがないよね。
大ちゃんもうお金もらっちゃってるもんね。
うん…自業自得。
(大五郎)凪子さんが紹介したんじゃないですか!
(凪子)やだ何そのおらおら感。
仲良くしようよ。
フフ。
じゃ今晩もお勤めご苦労サマンサ。
フフ。
(大五郎)えっ…。
(凪子)《あっ大ちゃんよろしくね例の仕事》なるほどね。
あっあのすいません…。
吉成さんのデザインが昨日描かれていたものとは違うようですがどういうことでしょうか?このデザインはこちらに雇っていただく前に廣木さんにお渡ししたデザインです。
昨日描いたものと2種類提出したんですけどこちらの方を採用したということですよね?ええ。
《これもお願いします》「も」って…。
それちょっとおかしくないですか?だって私たちは昨日課題を出されて描いたのに。
凪子さんもナミ絵さんもデザインはすでに予備で描かれたものっておっしゃってましたよね?ということは私が以前に描いたものを提出しても不公平ではないと思いますが。
それに2人ともめんどくさいからチーフデザイナーはやりたくないっておっしゃってたじゃないですか。
じゃあしょうがないわね。
チーフデザイナーは吉成さんでセカンドに冴木君。
よろしく。
はい。
よろしくお願いします。
よろしく。
よっよろしくお願いします。
(リカ)吉成さん6日後の1日19時に記者を呼んでお披露目するわよ。
すぐにパタンナーに回して。
はい。
並行して記事決めます。
(久志)あ〜またずれたよ。
(吹雪)よいしょ。
ちょっと当ててみるよ。
(薫)うん。
(吹雪)どう?
(薫)やっぱそんな感じかな。
(吹雪)いや…このカーブがもうちょっと立体的になった方が。
やっぱりTATSUKOYANOの服のクオリティーが今でも変わらないのはモデリストの皆さんのおかげだったんですね。
(吹雪・薫)当ったり前でしょ!って…誰?あんた。
初めまして。
吉成ちなみです。
はい無理〜。
(吹雪)亀の腕立てかウサギのブリッジ並みに無理〜。
でも6日で何とかしないと発表会に間に合わないんです。
(吹雪)だから勝手に発表会のスケジュールとか切って作業をそれ合わせにするって何ですか?お宅は下請け工場いじめの大企業さんですか?悔しくないんですか?はっ?
(吹雪)何が?皆さんの仕事パタンナーはパリやミラノではモデリストとして尊敬される存在。
一流のモデリストはデザイナーなんかよりもよっぽど大事にされてる。
(吹雪)そんなこと言われなくても知ってますけど。
でも日本では日陰の存在。
完全な裏方です。
(吹雪)今うちらのこと「日陰」っつった?「裏方」っつった?今…。
(薫)吹雪。
お二人とも一流の技術を持ってるようにお見受けしました。
モデリストとしてのプライドを持って仕事すべきです。
この仕事にはその価値があると思います。
私にも手伝わせてください。
そんだけ言うならあんたやってみなよ。
針に糸通せんの?
(吹雪)フフ…。
貸して。
あっはい。
えっヤバい!俺よりうまいんじゃないんすか?これ。
え〜すごい…。
私衣料材料店で6年間働いてたんです。
独学ですけど洋服の手作りは慣れてます。
どきなさい。
私の道具に勝手に触るな。
(吹雪)素人ちゃんじゃ6日じゃ無理だね。
はい。
それじゃこのラインでできるだけデザイン描くんでよろしくお願いします。
(久志)よし。
あっ!
(吹雪)んっ!?すいません…。
(吹雪)あ〜!ちょっとそれマスターパターンなんだから気を付けてよ!うわ〜。
もう!
(薫)何回やったら分かんのよも〜。
新しいデザインできました。
(薫)おっ早い〜。
(華・さくらの笑い声)どう?セカンドデザイナーに昇格した気分は。
すいません。
でも知らなかったんです。
他にもデザインがあったなんて。
(凪子)大ちゃん私そんなに未練がましい女に見える?終わったことより未来の話。
服出来上がったら写真送ってくれない?ねっ?たったそれだけでいいから。
フフ。
(レミ絵)痛いですお姉さま。
(ナミ絵)謝罪を要求します。
なぜでしょう?お姉さま。
(ナミ絵)主文吉成ちなみ27歳が本日わがTATSUKOYANOに入社しいきなりチーフデザイナーに就任した。
この女はわが妹川島レミ絵…つまりあなたと共にファッション雑誌『FIRSTCLASS』で働いていた。
間違いありません。
(ナミ絵)すなわち妹よお前が息の根を止めなかったゴキブリが生き永らえて今私の目の前にトランスフォームし現れ何とこの私の頭の上に止まっているような惨状。
いやいやそれはお姉さま…。
(ナミ絵)つまり全ては妹よお前が中途半端な悪役を演じてしまったことがこの悲劇を招いてると言っても過言ではない。
でもお姉さま…。
(ナミ絵)中途半端な悪役が一番使えない。
および記憶に残らない。
(レミ絵)嫌です。
記憶には残りたいです。
では私を手伝うように。
川島シスターズ血の結束に懸けて。
(ナミ絵)さて妹よまずはどうする?ここまで話についてこれなかった方のためにも確認ですが6日後のコレクション発表に向けてサンプルを作ってるところですよね?パタンナーのおばさ〜ん矢吹薫と新堂吹雪そして吉成ちなみ。
不眠不休で作業中。
まずはその発表会に間に合うかどうかが最初のハードル。
ではそこの攻撃は下々のデザイナーに任せておきましょう。
そうなの?官兵衛。
私たちはその後の策を。
手ぬるいのでは?官兵衛。
ちなみウイルスを甘く見てはいけません。
お姉さま。
まずは官兵衛に任せてみよう。
(レミ絵)お任せあれ。
俺にも何かやらせてください。
セカンドデザイナーなんで。
そう。
ありがとう。
(薫)さあやるか。
(ちなみ・大五郎)はい。
(吹雪)はいもう時間ないよ。
仕事仕事〜!
(吹雪)ごみ!
(吹雪)消しゴムのかすもね。
(大五郎)なっ何のかす?
(吹雪)消しゴム!
(大五郎)あっ!
(久志)ピン!
(大五郎)はい。
(久志)Let’shaveaonebreakeveryone.まあまあまあまあちょっとコーヒーでも飲んで…。
(薫)あのさあんた何者なの?
(吹雪)何しにここに来たの?何しに?何かあんだろ?洋服を作りに来ました。
それだけ。
それ以上のことは何もありません。
(吹雪)でもあんなふうにデザイナーたちを敵に回さなくてもよかったんじゃないの?私の仕事の邪魔をしたから。
私は自分の仕事をしたいだけ。
命懸けでね。
フッ。
命懸け…。
(吹雪)もはや死語じゃない?
(大五郎)そんな人いませんよ。
他人は関係ない。
そうしないと自分がつまんないでしょ。
(吹雪)さあ始めますか。
(シャッター音)
(華)失礼します。
千冬さん発表のスタート時間なんですけど1時間早めた方が人の集まりいいみたいなんですけど。
18時スタートにするってこと?
(華)はい。
19時からグッチのパーティーがあるみたいで。
ああ…じゃあ1時間早めて18時からにしたらどう?じゃあ廣木さんにメールしておきます。
任せるわ。
(久志)よしできた。
(薫)何でこんなときに大五郎が休んでんだよ〜。
プレス発表まであと2時間じゃんも〜。
何やってんの?あいつ…。
使えねえな!
(女性)皆さま本日はご来場いただきましてありがとうございます。
(華)はいそうです。
よろしくお願いします。
(華)千冬さん。
吉成さんのサンプルまだ届かないの?
(華)はい。
連絡は?
(華)今取ってます。
そろそろいいよ。
よろしく。
うん。
うん…そう。
(さくら)了解。
何してるんですか!?間に合わないですよ!大丈夫18時には出るから。
(さくら)18時からです発表会は!えっ?はっ?
(さくら)昨日の夜変更になったんです。
えっ聞いてないんですか?あっあの…いやあの…。
ホワイトボードには一応書いたんですけど。
(薫)どこ!?
(久志)そこです。
アホ!もうこんなんじゃ目に入んないでしょうが!いいから…。
とにかく手動かそう。
30分には終わらせる。
分かりました。
国木田君下で車回して待機して。
(久志)はい。
(華)千冬さん30分に出るそうです。
(千冬)ぎりぎりになる。
並べてくれる?箱の中からサンプル出して。
(女性)えっこれですか?
(リカ)ねえムービーチェンジして。
(男性)えっ?はい。
ルックブックも変えて。
(女性たち)えっ。
変えるんですか?さあみんな急いで。
(女性)はい。
できた〜。
(薫)急いで急いで。
(ちなみ・さくら)はい。
それじゃいってきます。
頑張って。
(吹雪)いってらっしゃい。
ありがとうございました。
(バイブレーターの音)ありがとね!はい。
頑張ってください!お待たせしました!発表会無事終わりました。
えっ?廣木さんが別のサンプルを用意してたみたいです。
失礼します。
TATSUKOYANOの資産状況が分かりましたので資料を。
(蘭子)ありがとう。
(蘭子)なるほどね。
(充)厳しいですね。
間もなく完全に資金がショートします。
(蘭子)この冬を乗り越えられればって最後のマッチ1本に火を付けた?寒い寒い冬を乗り越えるために。
ふ〜ん…。
(充)はい。
(蘭子)ふ〜ん。
(充)あっそういえば廣木さんと一緒にデザイナーが1人入ったみたいですね。
もともと『FIRSTCLASS』を廃刊の危機から救ったとか。
吉成ちなみ…。
(充)はい。
どう?興味ある?
(充)経済学的にですか?生物学的にですか?それとも…。
性的にですか?どれでも。
(充)あります。
調査対象にしてみれば?承知しました。
どうしてこんなことになったの?
(リカ)コレクションの発表はうまくいきましたが何か?そういうことじゃなくて…。
これまでの私のブランドイメージと相当チェンジしてるじゃない。
(リカ)社長私を雇っていただいたからには私に全てをお任せください。
失礼いたします。
(充)吉成ちなみさん。
(充)TATSUKOYANO秋冬コレクションのチーフデザイナー。
NGSホールディングスの間宮充さん。
光栄です。
知ってます?僕のこと。
もちろん。
お金に物を言わせるIT系の新興勢力。
老舗ブランドを次々に買収してすぐに分社化。
採算の悪いラインは容赦なくつぶしていく。
ファッション業界のハゲタカさん。
でもファッションに思い入れはゼロ。
フフ…。
吉成ちなみさん何かいいね。
生物学として研究したい欲求に駆られます。
何言ってるか全然分からないんですけど。
(充)何か問題でも抱えてます?はい?何なりと力になりますよ。
瀕死のファッション誌を廃刊の危機から救ったにもかかわらずその立場を捨ててデザイナーに転身。
わざわざ下っ端からやり直すなんてなかなかできることじゃない。
何でも知ってるんですね。
だったら私がお願いしたいことももうお分かりなんですか?命じられるがままに。
(男性)NicetomeetyouChinami.ハイ。
(男性)Nicetomeetyou.ハイ。
(英語)・
(社員)はいTATSUKOYANOです。
(華)はいもしもし?えっ秋冬の?
(千冬)問い合わせが半端じゃないんですけどどうします?ちなみさんがコレクション用に作った服をどういう訳かアンジーが新作映画のジャパンプレミアで着てたみたいなんですけど。
2週間以内には店頭販売予定ってプレスリリースして予約はもう受け付けるようにオンラインショップに至急アップ。
すぐにパタンナーに色違い作らせて。
2週間以内に生産…。
うちが契約してる縫製工場だと最低1カ月はかかります。
取りあえず作れる数だけでいいの。
あとは出来上がりしだいの受注生産にする。
予約だけ受け付けて。
ハリウッドセレブに洋服を着せて話題にするなんて優秀なシナリオですねえ。
シナリオも優秀だけどそれなりのディレクションがないとできない。
いただけないのはデザインくらいですよねえ。
TATSUKOYANOらしくない服で。
まあTATSUKOYANOブランドはTATSUKOYANOだからいいのよ。
フフ…。
(蘭子)素晴らしい演出だったわね。
(充)どうせ買うなら話題性のあるブランドの方がいいかと思いまして。
(蘭子)アッ!最後の花火?はい。
それにしても吉成ちなみは興味深いホモサピエンスですね。
そう。
もう少し調査してみる?もちろん。
あんたのせいで大忙しになったじゃないか。
(吹雪)ったくどんだけ働かす気?あの…これプリントしてきたんで付けといてください。
はいはい。
人使いの荒い新人。
吹雪。
(吹雪)んっ?
(久志)うわすげえ!えっタグにパタンナーの名前が書いてあるの俺初めて見ましたよ。
えっ…超レア&リスペクトじゃないっすか。
さあ…仕事仕事。
よろしくお願いします。
はいはい。
吉成さんごめんなさい。
俺…。
あなたの仕事はデザイナー。
一度ぐらいその仕事に全てを懸けてみたら?その仕事が評価されれば過去にあなたが何をしてようと大した問題じゃなくなると思うけど。
つまりあなたを救うことができるのは命懸けの仕事以外ない。
生きるも死ぬも仕事しだい。
やっぱりあの子ただ者じゃない。
味方だったらいいけど敵だったら最悪。
お疲れさまです。
さすが『FIRSTCLASS』編集長大沢留美の知り合い。
目的を達成するためには手段を選ばない。
たとえそれがどんなに汚いことであっても。
そっくりそのままお返しします。
どうしてあなたはファッションデザイナーになったの?どうして?いや…どうしてそこまでして自分の仕事を貫こうとするのかという質問の方がいいかしら?実は昔有名ブランドに下請けを切られたおかげで両親がやっていたボタン工場がつぶれたんです。
その恨みをどうしても晴らしたいんです。
ホント?とかそんなエピソードがあった方がいいですか?あったらじゃあしょうがない。
吉成には優しくしてやろう手伝ってやろうとか思います?だったらそういう話用意しておきますけど。
でも絶対そんなことないですよね?だいたい人ってそんな単純なものなんですかね?一心不乱に仕事してる人とか人生懸けて仕事してる人とか成功してる人とかみんなそんなドラマチックなドラマ抱えてそれをばねにしている人ばっかりなんですか?祖母が昔私のためにたくさん洋服を作ってくれたんです。
そのときの喜びが忘れられなくて。
勉強もそこそこ。
運動もそこそこ。
特別なことなんて何もない女の子だった。
でもある日既製の洋服のボタンを付け替えてみたんです。
そしたら何かそれだけで自分を表現できたような気がして。
特別なことができるような人間になったような気がした。
それから少しずつパッチワークしてみたり2つの洋服を縫い合わせてみたり。
それで自分で洋服を作るようになったんです。
専門学校に行ってくじけたり目的もなくバイトしてた時期もあったけど…。
でも大好きなファッション雑誌で働かせてもらってもう一度自分が全てを懸けられることは何か…それに気付いたんです。
話長い。
あっ…すいません。
納得していただけましたか?だいたい。
よかったです。
まあ他人には退屈な話だったと思いますが。
確かに退屈。
はい。
ねえファッションブランドって何か分かる?ブランドがブランドであるために大切なのは有名であるということ。
100万人…1,000万人以上の人がその名を知って初めてブランドになる。
有名になってブランドの仲間入りをすると多くの人に使われるようになるから人々はますます安心してお金を使うようになる。
これがブランドビジネス。
ブランドビジネスとファッションビジネスはちょっと違うような気がします。
そうね。
でもブランドとして成り立たなければファッション自体成り立たないのも現実。
何より必要なのは利益を上げるデザイナー。
あなたがもしそうなれないとしたら?そのときは私から消えます。
地球からはるかかなたへ。
・
(大五郎)凪子さん。
あっ役立たずの大五郎選手〜。
あっそうだ。
今日も本業ニャンニャンよろしく。
21時ホテル直行で。
もうやりません。
(凪子)あれ忘れちゃった?フフ…色々色々。
バラしたければどうぞ。
お疲れさまでした。
(充)そろそろ動いてもいいですかね?それじゃ流しますよ。
(英語)
(千冬)名前は廣木リカ。
いつもの感じで。
基本料金はもう振り込んだんで。
(電子音)「嫌いなだけ」字余り。
(鏑木)蘭子のためならしょうがない。
ありがとうございます。
(さくら)えっさ!
(隆太郎)あっ…あっ!
(さくら)えっさ!
(隆太郎)あ〜!ハハハハ!痛っ…気持ちいい。
あ〜…。
取りあえず手付けで。
おはようございます。
(リカ)早く他の工場にも連絡して!
(華・結衣)はい!
(凪子)失礼いたします。
どうしたんですか?ちなみさんのエーダブの服をうちの工場が作れないって断ってきたの。
作れない?このままじゃちなみさんの服売り出せないですよね。
他にも契約してる工場ってありますよね?それが今のところ全滅なの。
(大五郎)でも「2週間以内には店頭販売」って発表しちゃってますよね?スケジュールにもともと無理があったんじゃない?ですよね。
(ナミ絵)でも何で突然「できない」なんて言ってきたんでしょうね?
現在のマウンティングランキングは
2014/10/15(水) 22:00〜23:09
関西テレビ1
[新]ファーストクラス #01[字]
沢尻エリカ主演!ファッション業界を舞台に女達の仁義なき闘い開幕!嫉妬・罠・妨害工作…全てをはね返すためシンデレラは悪女になる!悪女沢尻VS10人の悪女
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雑誌編集部で成り上がっていくシンデレラストーリー「ファーストクラス」が衝撃度100倍で還って来る!前作で虐げられるシンデレラを演じきった沢尻エリカが、今回は真骨頂の悪女に変貌!前作を上回る性悪な総勢10人の悪女たちと血みどろの闘いを繰り広げる!沢尻悪女イレブンが暴れ回るファッション業界の一大闘争記。私の方が上、あなたの方が下…果てしなきマウンティングバトル、開幕!
番組内容
雑誌「FIRST CLASS」を辞めて、ファッションブランドという新たな世界へ足を踏み入れた吉成ちなみ(沢尻エリカ)。そのファッションブランドは、経営危機にある「TATSUKO YANO」。社長・矢野竜子(夏木マリ)は、その状況を打破すべく、クリエーティブディレクターの廣木リカ(木村佳乃)を雇う。リカは着任早々に今年の秋冬コレクションを1週間後に発表すると宣言。デザイナーの多武峰凪子
番組内容2
(ともさかりえ)と川島ナミ絵(シシド・カフカ)、アシスタントデザイナーの須賀さくら(倉科カナ)、冴木大五郎(中村倫也)を集め、早急に新規デザインを提出するよう指示。チーフデザイナーも決定するという社内コンペに、ちなみは突如加わることとなる…。そんなビッグイベントを前に、プレスチームの荒巻千冬(小島聖)とアシスタントの向井山華(鈴木ちなみ)は、ちなみのことを気にしつつ発表方法と段どりを考え始める。
番組内容3
また、竜子とリカ、竜子の息子で専務の矢野隆太郎(淵上泰史)は、数々のブランドを吸収合併しているNGSホールディングスのパーティーに出席。1年前に竜子のもとから去ってNGSホールディングスのCEOとなった瀧川蘭子(余貴美子)は、笑顔で竜子に接しながら片腕である間宮充(青柳翔)に「TATSUKO YANO」の資産状況を調べるよう命じる。同じころ、誰もいないオフィスには大五郎の姿が…。
出演者
沢尻エリカ
木村佳乃
倉科カナ
青柳翔
シシド・カフカ
淵上泰史
篠原ともえ
鈴木ちなみ
中村倫也
岡本圭人(Hey!Say!JUMP)
山谷花純
・
〈FIRST CLASS編集部〉
佐々木希
菜々緒
三浦理恵子
田畑智子
/
板谷由夏
・
余貴美子
・
市川実和子
小島聖
ともさかりえ
夏木マリ
〈ナレーション〉
LiLiCo
スタッフ
【編成企画】
太田大
【プロデュース】
浅野澄美
【脚本】
及川博則
【演出】
西浦正記
宮脇亮
【制作】
フジテレビ
【制作著作】
FCC
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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